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2022年4月12日のブックマーク (4件)

  • 原作者として、 映画業界の性暴力・性加害の撲滅を求めます。

    私たち、物語の書き手と映画業界は、特殊な関係にあります。私たちは、映像化のお話をいただき、許諾することはできても、制作に関わることはほぼありません。演者の方々が登場人物に息を吹き込み、想像でしかなかった物語がスクリーンに映し出される感動は、作者として何にも代えがたい幸せです。けれどそれが、どのような環境で作られるか、私たちは知り得ないのです。 原作者の名前は、映画の冒頭にクレジットされ、その作品がいかなるものであっても、自分の生み出した物語である責務を負います。映画制作の現場での性暴力・性加害が明るみに出たことは、原作者という立場で映画に関わる私たちにとっても、無関係ではありません。不均等なパワーバランスによる常態的なハラスメント、身体的な暴力、恫喝などの心理的な暴力等が、業界の体質であるように言われるなかで、今回、女性たちが多大なリスクを背負って性被害を告白したことは、業界の内外を問わず

    原作者として、 映画業界の性暴力・性加害の撲滅を求めます。
  • 第49回 スケボー|何言うてんねん|Aマッソ 加納|webちくま

    そりゃおめぇ、こっちに来た頃は正直おったまげたね。バイト先にいた若ぇのが派手なスケボーの板おっかついで出勤してきたんだ。ろくに挨拶もしねぇで、眠てぇ面ぶら下げたままでよ。「これが東京か」ってぇバカみてぇに思ったもんだ。ニヤニヤしながら「ほな、ゴミほかしてきてくれまっか?」って言いやがったのは今でも忘れらんねぇな。 しかしなんでい、こちとらいつまでも口おっ開いて驚いてるだけの田舎者じゃあねえ。もう何年住んでると思ってやがんだって話で、今やもうすっかり骨の髄まで馴染んでるの馴染んでないのって。可愛がってる後輩が「加納さん今度の休みにスケボーしませんか?」ってぇ誘ってきやがってよ、「てやんでい、そんなあぶねぇ乗り物乗れるかってんだ」って断ったんじゃあ情けねえ、「ほんま」も「やで」も捨ててやった身軽な体をちっせえ板に乗せるなんてこたぁわけねえ、二つ返事であたぼうに「あたぼうよ」と返事したってこった

    第49回 スケボー|何言うてんねん|Aマッソ 加納|webちくま
  • 彼の名は〝騒動〟|ちくま文庫|鶴見 済|webちくま

    のパンクロックの元祖・遠藤ミチロウが最も愛した自著について、ミチロウさんをリスペクトする鶴見済さんに書評していただきました。 学生だった頃、ライブや映画や芝居を見てはジリジリと苛立っていた。どれもこれも、クソつまらなかったからだ。自分の精神状態が悪すぎたせいかもしれない。後半あたりになると、座っていれば尻の痛さの、立っていれば足の疲れのことばかりが気になった。もっとこちらに飛び出してくるもの、自分の身に危険が及ぶようなものが欲しかった。 ここで遠藤ミチロウが八〇年代前半のザ・スターリン時代に、ステージから豚の臓物を投げた話をしたいわけではない。それもまた散々語られすぎていて、退屈な話にすぎないからだ。 言いたいのは、ザ・スターリンの曲中に出てくる、膨大な数の「おまえ」という言葉のことだ。「おまえの番だ」「おまえらの貧しさに」「吐き気がするほどロマンチックだぜ お前は!」「天プラ おまえ

    彼の名は〝騒動〟|ちくま文庫|鶴見 済|webちくま
  • 見田宗介の死、「ほんとうに切実な問い」: 鶴見済のブログ

    その時に、「自分としてはこれ以上に追悼すべき人はいない」みたいなことを書いたのだが、実はひとりいるなと思っていた。