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ブックマーク / soorce.hatenablog.com (23)

  • 2014年、漫画雑誌の販売部数はピークの三分の一まで減少。しかし、単行本は電子を合わせれば過去最高の販売金額に到達。 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

    紙の雑誌は、販売部数が昨年よりも4300万部減。ピーク時の三分の一にまで減少し、4億部を割りました。 対して、単行は電子を合わせると過去最高の売上。 一体どうなってしまうのか。 ということで、出版月報2015年2月号、特集「コミック市場2014」に掲載されたデータなどより。 2014年の簡単なまとめ 紙では、雑誌・単行を合わせた販売金額は、3569億円で1986年頃と同水準。 紙の漫画雑誌の販売部数は、3億9755万部。19年連続のマイナスで、ピーク時*1の1/3。 銘柄数も減ってる。下げ止まらない。 ついに、単行の販売部数が雑誌を抜いた。 単行の販売金額は、紙だけ見れば微増だが、電子市場の伸びが大きい 単行の点数は過去最高の1万2700点。月に1060冊もの単行が出てる。 電子コミックスは2005年〜2013年まで伸び続けていて、*2推定900億円超え。紙:電子は、5:2。

    2014年、漫画雑誌の販売部数はピークの三分の一まで減少。しかし、単行本は電子を合わせれば過去最高の販売金額に到達。 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
  • 2014年現在の週刊漫画雑誌、全10誌の傾向と対策 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

    現在発行されている週刊漫画雑誌は全部で10誌。これは、1969年以来の少なさ。 もっとも発行部数が多いのは週刊少年ジャンプで、約270万部。逆に、もっとも発行部数が少ないのはビッグコミックスピリッツで約19万部。 前回、2011年に当時の11誌の状況をまとめてから約4年、出版不況は続き、雑誌も縮小傾向が続いています。 参考記事→2010年現在の週刊漫画雑誌、全11誌の傾向と対策、2013年のコミック市場、単行は「進撃の巨人」2045万部効果で微増も、紙の雑誌は大幅続落。電子が伸びるも補いきれず。 で、現在発行中の週刊漫画雑誌に関してまとめてみました。 上段:少年誌、中段:ヤング誌、下段:オヤジ雑誌です。 特筆事項抜き書き 全誌あわせても、週当たりの発行部数は750万部弱。(ピーク時は週当たり1800万部超のはず) スピリッツは20万部切ってて、週刊雑誌としての存続がヤバいレベル。 グラビ

    2014年現在の週刊漫画雑誌、全10誌の傾向と対策 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
  • 「2色カラー」が漫画雑誌から消える時がついに来た - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

    昨日発売のビッグコミックに掲載された、黒鉄ヒロシ「赤兵衛」にて、以下の様なアオリ文が掲載されました。 次号から2色のページがなくなります。 そして、予告ページでもこのように書かれています 連載42年目の大進化!!しんがり2色カラーでおなじみの[赤兵衛]が、 モノクロページにまぎれ込んじゃうよ!!多分前代未聞の6ページで贈る、赤くない赤兵衛!! ビッグコミックオリジナル巻末の「赤兵衛」の方はちょっと前から4色カラーになっていますので、これからは「黒兵衛」「色兵衛」とでも呼ぶべきなんだろうか。 週刊少年ジャンプの記事ページなどにはまだ2色が残ってますが、他はもう、カラーと言えばCMYKの4色フルカラーですね。 ということで、現在刊行されてる週刊・隔週漫画雑誌からは「漫画の2色カラー」が無くなってしまう事になります。 (「当にあった〜」系などの一部雑誌には、黒赤青などの特殊3色もあるけど・・・

    「2色カラー」が漫画雑誌から消える時がついに来た - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
  • 2013-10-29

    原作と作画の分業によって作られてる漫画ってありますよね。梶原一騎と川崎のぼるの「巨人の星」とか、高森朝雄とちばてつやの「あしたのジョー」とか。 これ、ネットで書く時にどうやって表記するかという問題。 自分は、一貫して 原作×作画、として、原作を前にして×で繋いでます。 ところがこれ、出版社によっても雑誌によっても結構違うんですね。 原作が前か、作画が前か 区切りかた「、」「,」「+」「×」「/」「・」 「画」「作画」「漫画」「劇画」の使い分け 「作」「原作」「原案」「脚」「ストーリー共同制作」の使い分け その他のクレジットが入る場合は などなど 同じ出版社内でも、一定のルールに基づいて表記されてる場合と、そうでない場合とあったり、こだわりが見えたり。 場合によっては同じ雑誌の中でもかなり差があるんですわ。 ってことで、ちょちょいと探してみました。 表記形式は、色分けで、原作、作画、それ以

    2013-10-29
    feel
    feel 2013/10/31
  • コミック誌の年間販売部数、ついに5億部を割り込む。出版月報「コミック市場2012」のデータが衝撃的すぎる。 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

    出版月報2013年2月号、特集「コミック市場2012」に載ってたデータが色々衝撃的というかヤバいというか、どうなっちゃうんだこれ。 コミック雑誌・単行、ともに販売部数は共に5億部割れとの事。 販売金額(億)販売部数(万冊) コミック雑誌1,56448,303 単行2,20243,584 以下、データは出版月報からの引用になります。 市場規模は前年比3.5%減。 単行の売り上げは1990年頃と同じ水準まで落ち込み、コミック誌の売り上げは続落傾向となっています。 発行部数で言えば、まだコミック誌の方が上なのですが、返品率が高くなっていることもあり、販売部数ではコミックスに近いところまで下がっています。 発行部数(万冊)返品率 コミックス6068828.1% コミック誌6892433.7% 現在、週刊少年ジャンプの発行部数が280万部ちょい、年48回発行なので、コミック誌の5冊に1冊はジャ

    コミック誌の年間販売部数、ついに5億部を割り込む。出版月報「コミック市場2012」のデータが衝撃的すぎる。 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
  • 2013-02-02

    週刊少年マガジンで、「神さまの言うとおり弐」、「マックミランの女子野球部」の連載が始まりました。 これらの作品は、どっちも元々別冊少年マガジンで連載してたのが移籍してきたもの。 こういう、同じ出版社、グループ雑誌間での移籍とか、宣伝の為の(?)出張読切とかっても色々あるよね、とそういう話です。 (今回は、続編・二世作品、WEB移籍、「銃夢Last Order」「はやて×ブレード」の様な出版社を跨いでの移動は基的には対象外) 移籍の仕方 方向というか刊行頻度との絡みで言えばこうですかね 週刊から、月刊や増刊に 月刊や別冊から、週刊や隔週に 休刊になった雑誌から、別雑誌へ 増刊で連載してるけど、時々誌で集中連載もする 1.は、その後長く続くか、すぐ終わっちゃうかってな差が歴然とあったりします。ジャンプの打ち切り作品が赤丸で最終回、「STEEL BALL RUN」の様に長期連載して完結、など

    2013-02-02
  • 2013-01-21

    ヤングマガジンの8号が日発売となりました。 例のあの事情の影響で、漫画作品に関しては7号と全く同じものが掲載されています。 しかし、それ以外の点では結構変わってる箇所も。 ほとんど間違い探しみたいなもんですが、比較してみました。 基的に、上・左が7号です。 表紙 号数はもちろん違います。 柏木美里のグラビアが無くなってます(9号に掲載移動の為) 写真集の発売日が「2月4日」から「2月上旬」に変更されています 裏表紙は広告がDMCからトヨタに。 ページ数など 7号8号 通号34巻6号通巻1688号34巻8号通巻1690号 定価330円330円 総ページ数444448 カラーページ(表紙含む)2836 広告815 広告は、掲載場所こそ変わってるものがありますが、7号に載ってたものは(多少内容の変更があれ)全て再掲載されているようです。 総ページ数が増えているのは、広告の再掲載とお詫びの為で

    2013-01-21
    feel
    feel 2013/01/22
  • 2011年のライトノベル市場は274億円。販売部数は約5000万冊で、文庫本の4.3冊に1冊はラノベだった。 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

    いまや文庫マーケットの2割以上を占めるライトノベル。 2011年のライトノベル市場は274億円と推定され、まだまだ伸びしろのある成長市場だ。 出版月報2012年3月号「2011年文庫マーケットレポート」より そして、2011年の文庫販売シェアにおけるライトノベルが占める割合は、全体の23.5%。 4.3冊に1冊はライトノベルだった、といって差し支えないかと思います。 グラフで見ると、この位。 販売部数で言うと、文庫全体の推定販売部数が2億1,229万部なので、ライトノベルだけで約5,000万部*1ということになります。 ということで、データは、出版月報2012年3月号の特集「2011年文庫マーケットレポート」から。 文庫ジャンル別販売シェア 取次POSデータ(冊数ベース)からの販売シェアは、2010年、2011年で下記の様に変化。 種別20102011 一般文庫66.965.6 ライ

    2011年のライトノベル市場は274億円。販売部数は約5000万冊で、文庫本の4.3冊に1冊はラノベだった。 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
  • 2012-03-21

    漫画雑誌における「漫画家の描いた原稿の外側に配置されるもの」が気になったんで、とりあえず週刊漫画雑誌で調べてみました。 これが、雑誌によって結構差があるんですわ。 全部まとめ 週刊漫画雑誌を全部まとめると、こんな感じ。 これだけじゃわかんないですよね。 一応、色別に ということになってます。 概説 漫画家さんが描いた原稿外に何かが入るのは、この図で1〜6に当たる箇所。 また、の呼び方として、上を天、下を地、開きの方向の外側は小口、内側はノド、と呼びます そして、3・4にあたる小口側の空白は「柱」とも言います。 つまり、1〜6はそれぞれ 奇数ページ 天 偶数ページ 天 奇数ページ 柱 偶数ページ 柱 奇数ページ 地 偶数ページ 地 となります。 ただし、現代はこれらの位置まで絵が描かれている場合がとても多く、何かを入れる空白があるほうが珍しいです。 作品によっては、連載開始から最終回まで一

    2012-03-21
  • 漫画などの「サブタイトル」についてダラダラ考えてみた - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

    今週のジャンプ目次コメントで、冨樫義博が Sサブタイトルというシステムに疑問を感じ始めてる。 Sサブタイトルきっかけで漫画買った事は一度も<義博> てなことを言ってまして、これってどうなんだろうなあ、と。 用語の定義 一つの長編作品に対して、タイトルが付く大きさでこの4段階に分けられるかと。 サブタイトルは、そのうち末端。 作品タイトル 編タイトル・部タイトル 巻タイトル 各話サブタイトル ←ココ 例えば、ジョジョで言えば ジョジョの奇妙な冒険 第3部『スターダスト・クルセイダーズ』 20巻『爆弾仕かけのオレンジの巻』 (総話数で)189話『「クヌム神」のオインゴ 「トト神」のボインゴ その1』 てな段分けですね。段数は増えたり減ったり。 TVドラマ・アニメだと巻タイトルが無いし、パート分けでさらに細かいとかもある。 長編小説だと章タイトルなんかがそれに当たるかも。 はて、漫画を買うきっか

    feel
    feel 2012/02/10
  • 曽田正人「昴」完結ということで、10年前のインタビューを読み返してみたら色々興味深かった。 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

    2000年にスタートし、2002年に一旦完結、5年おいて「MOON-昴 ソリチュードスタンディング-」として復活したこの作品ですが、明日発売のビッグコミックスピリッツでついに完結を迎えます。 それまではチャンピオン、サンデーなど少年誌中心で執筆を行っていた作者の初青年誌連載で、主人公を女性とした上にテーマもバレエという、過去作品とは一線を隔したものだったわけですが、今から10年前コミッカーズ2001年秋号に載っていたインタビューを読み返すとなかなか興味深いのですよ。 (雑誌上ではカラーだったけど自分が持ってるのはモノクロコピー) 今までは、『当に俺がやりたかったのは……』って言い訳しながらきたんですけど、今は正に、すごくやりたかったというものをやってるんです。だから今までやってきた集大成というか代表作みたいなものにしたいな、と思っています。 「シャカリキ!」の時には、モータスポーツの構想

    曽田正人「昴」完結ということで、10年前のインタビューを読み返してみたら色々興味深かった。 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
  • 2011-10-05

    ビジネスジャンプは今日発売されたのが最終号。 そこに掲載された告知によると、幾つかの作品はグランドジャンプHPでのでWEB連載になるとのこと。 集英社 グランドジャンプ[GRANDJUMP] 公式サイト ビジネスジャンプ最終号、「傷だらけの仁清」など連載に幕 - コミックナタリー WEB連載、WEB移籍って最近は結構多くの雑誌でやってますね。実例は後ろのほうに。 ただ、自分はこういうWEBに移籍したのってなーんか読んでないんですわ。 というか、読み辛い。 何でだろう、と考えてみると ページめくりが重くて読むのに時間かかる 何時更新されてるか追うのがめんどくさい 読める期間が限定されてたりする PCの画面だと読み難い 独自プラグインがウザい(クリップボード監視かなんかやってて、裏で開いてると他の作業できない) PCで、ネット繋がってる環境だと他の事やっちゃう こうしてみると、読む側の自分の問

    2011-10-05
  • 木城ゆきと「銃夢Last Order」、ウルトラジャンプへの復活は絶望的で、イブニングへ移籍がほぼ確定。 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

    前回までのあらすじ ウルトラジャンプ編集部の言葉狩りから端を発したトラブルにより、木城ゆきと「銃夢Last Order」は当分休載、連載再開未定とのこと。 木城ゆきと「銃夢Last Order」は、講談社イブニングへ移籍の可能性も。 文中は敬称略。 ウルジャン編集部:新装版の中にある“発狂”という言葉が統合失調症を連想させるので、別の言葉に直してほしい。24時間以内に決めて。 木城ゆきと:「あとから追加で修正箇所を増やすことはしない」なら仕方ないからいいよ。 ウルジャン編集部:じゃあその線で、3箇所修正ね。 木城ゆきと:ところで、銃夢LOにも同様の言葉あるんだけどいいの? ウルジャン編集部:そっちはそのままでいいや。理由?大体のフィーリング。 木城ゆきと:そんな適当なんならもういい。最終和解案出すから飲むか決めて。駄目なら他の出版社、イブニングに行くわ。 イブニング編集部:集英社と話がつい

    feel
    feel 2010/09/02
  • 2010-08-05

    古くからのネットユーザーの方は、木城ゆきとっつーとハンドルネーム事件を思い出される方も多いですかね。 自分が知ったのが昨日今日だっただけで、ここ二ヶ月ほど色々起きてる(未解決)のようです。 詳しくは作者人のブログを見ていただくのが早いのですが、時系列順にいくつか引用。 新・きまぐれゆきと帳 ※お知らせ※ 次回ウルジャンの銃夢LOは休載します。 再開は未定です。 新・きまぐれゆきと帳 6月頃の日記から辿っていくと、(木城ゆきと側からの文章と編集者のメールだけしか見えないけど)これはひどい。 旧「銃夢/新装版」1巻について、「セリフの一部に問題があるので修正したい」とのこと。 具体的には「“発狂”という言葉が統合失調症を連想させるので、別の言葉に直してほしい」という。 新・きまぐれゆきと帳: 読者の皆さんへ報告(1) ちなみに、銃夢は、ビジネスジャンプ連載、BJコミックス版、完全版と、雑誌掲

    2010-08-05
  • 集英社のコミック文庫解説目録がえらい! - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

    これも東京国際ブックフェアで貰った物。 集英社文庫コミックス版の解説目録。表紙はキャプテン翼。 で、これに載ってる「コミック文庫⇔コミックス対照表」がえらい。 例として「ジョジョの奇妙な冒険」の項では このように、コミックス版の7巻まで持っていて、文庫版6巻を購入した場合、コミックス版の8巻を買っちゃうと抜けが出るよ、ということがわかるわけです。 対照表が載ってる作品=通常のコミックスと文庫が両方刊行されている作品ということも出来るんですが、この辺は出版社によって違うところですね。 (文庫版やワイド版を出すと通常版を絶版にしちゃうところもある) 集英社は、かつて通常の単行と文庫版を同時発売*1ということもやったことがあるので、その辺のバランスはしっかりしてるんでしょうな。 参考:対照表が載ってる作品 は以下のとおり。正直、文庫化されてるんだこれ、ってのと、コミックス絶版になってるのも混じ

    集英社のコミック文庫解説目録がえらい! - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
    feel
    feel 2010/07/11
  • 1970年代からの漫画雑誌・コミックスの数の変化と、販売額の変化から見えてくるもの - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

    漫画雑誌やコミックスの数がここどれだけ増えたのか、という話に金額の話を合わせることで見えてくる絶望的な何か。 あと、今って月に20万ページ近く漫画が発表されてるんじゃね?という試算が出ました。 数値は「出版月報」2009年11月号の特集「いまコミック産業に何が起きているか」に掲載されていたデータおよびsoorceが調査したものより。 簡単なまとめ 漫画雑誌の数は、増えてる。1年に出版されるコミックスの点数も、増えてる。 しかし、雑誌の販売総額は減っている。コミックスの販売総額も減っている。 結果、1雑誌あたり・コミックス1点あたりの販売金額はさらに下がってる。このままだと・・・。 ということです。 以下、各論。 漫画雑誌の銘柄数 ここ45年の漫画雑誌の数の増加傾向をグラフにしてみるとこうなります。 数値はこう。 1970年の時点で60誌に満たなかった漫画雑誌の数は、1977年に100、19

    1970年代からの漫画雑誌・コミックスの数の変化と、販売額の変化から見えてくるもの - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
  • 2009-08-20

    今証拠を出せるので言えば、1985年以前。最初が何時頃かは知りません。 同人誌即売会に関して言えば、大きくなったのは第三期同人誌ブーム以降だから1975年頃にはあったかもしれないですね。 もっと古い証言を持ってる方がいらっしゃったらぜひ教えてください。 具体的に1985年って言えるのは、須藤真澄が竹書房版「電氣ブラン」のあとがき漫画で ある日のこと 即売会の売り場で ぼーっと座っていましたところ 朝日ソノラマの人が来て うちので描きましょう となりに座ってた 木村千歌といっしょに まとめ買いしてくれました と85年の年号付で描いているのですよ。 この「即売会」が何かまではちょっと分かりませんが。 実際この1985年にデビュー、最初の単行も出てます。 このあとがき漫画が載ってる電氣ブラン (バンブー・コミックス)はその復刻版ですね。 なので、1988年の四季賞入選はデビュー・単行出版よ

    2009-08-20
  • 萩尾望都もマニアへの対応には苦慮していた、という話。「まんがABC」(1974年)、「わたしのまんが論」(1976年)より。 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

    マニアさま―― わたしはまったくもって人間であります ほんとです こういったまんが好きのマニアの一派に、いわば変格マニアとでもいうべき少数派がいて、これを私はド・マニアといっている。 その考察は独断と偏見に満ち、その自己顕示欲はボウリングのボールのごとく、ピンをすっとばして、疾走し、その鼻は芸術性と文学性に満ちて天をあおぎ、一般大衆を見くだすその目はカマキリのごとき。 萩尾望都といえば、1970年代を通じて最も「マニアうけ」した少女漫画家であったと言っても過言ではないかと思います。 やっぱりというか、残念ながらというか、そういう人には(ごく少数だった、とは思いたいけど)困った方もいらっしゃったようで、萩尾望都も少々、いや、かなり苦労していたみたいなんですね。 「まんがABC」より「M・マニア」 別冊少女コミック1974年6月号に掲載された読切「まんがABC」(現在の所単行未収録)より。*

    萩尾望都もマニアへの対応には苦慮していた、という話。「まんがABC」(1974年)、「わたしのまんが論」(1976年)より。 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明
  • かんなぎ騒動で思い出したけど、池田理代子も「漫画を描くのを止めろ」という脅迫の手紙を受け取ったことがあるよ、と言う話(1979年、講談社Be-Loveより) - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

    私はよく、萩尾望都さんや竹宮恵子さんや大島弓子さんの熱狂的なファンだと称する人たちから、 「めざわりだから、早く漫画界から消えるように」という、おごそかな、迫力ある忠告の手紙を受け取ります。 前にあげた3人の作家的傾向でない作品は価値がないのだから、存在すべきではないというのです。こういうことを、けっして頭の悪くなさそうな女子大生なんかが、きれいな文字でしっかりと書いてくるのだから、暗澹としたきもちになってしまいます。 また、中には集団で、出版社に「○○をやめさせるように」という投書をする人たちもいます。 ここ最近のかんなぎ騒動に関して私がやれることは全く無い*1ので、過去の話を持って来てみることにします。 これは、レディースコミックの歴史*2をいつか記事に出来るといいなーと思って以前*3調べものをしていた時に手にした、講談社BE・LOVEの創刊号*4に載っていたものです。 あまりに状況に

  • 雷句誠と小学館の話題に関係あるようなないような漫画と漫画家周辺の話 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明

    メモ程度に。他にも多分色々あるとおもう。 単行のあつかいが妙に悪かった関連 そもそも、週刊少年サンデーはコミックスレーベルを持ってなかったというのは有名な話で、秋田書店サンデーコミックスとして出された作品が色々と、いやそれは別の話。 今思い出せるのはこのくらい。他にもあったかなあ。 新谷かおる 紅たん碧たんは、1984年に1巻が発売後、2巻が小学館から発刊されないまま、何時までも「1巻発売中」に。*1(結局白泉社から1994年に出た) たしかこれは「バランサー」(ジャップ)騒動と絡んでたような。 そして、現在までに全ての単行を小学館から引き上げてる。 中津賢也 ふぁいてぃんぐスイーパーの2巻から3巻まで中4年。(1984年に2巻、1988年に3巻) そのうち「耐えよペン」のレビュー記事を書きます。 安永航一郎 陸軍中野予備校の5巻から6巻まで中4年。(1988年に5巻、1992年に6巻

    雷句誠と小学館の話題に関係あるようなないような漫画と漫画家周辺の話 - 情報中毒者、あるいは活字中毒者、もしくは物語中毒者の弁明