嗜好品についてのエッセイを頼まれたと思っていたら、「口にする嗜好品」のことだった。 これは使えませんということで没になった原稿。 「読みたい」という方がツイッター上に二人いらしたので、公開します。 ぜひお読みいただきたい、というようなクオリティのものじゃないんですけど・・・ 嗜好品というものがない。 だから、よく男性誌で特集している「男なら、この一品」というようなカタログを眺めても、そのようなものに「こだわる」人の気持ちがよくわからない。 自分の持ち物については、洋服も、靴も、時計も、ペンも、バイクも、自動車も、家も、別に「これでなければならない」というようなこだわりがない。 必要になったら、ふらふらと街に出て、ウインドーショッピングをしているうちに「目が合う」ものがあれば、それを買う。それだけである。迷うということも、目移りするということも、ない。目が合ったら、「あ、これください」だけで