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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/column (203)

  • いま必要なのは途上国型の「戦時レジーム」の清算だ

    国連は、世界の人口が2100年に112億人に達すると予想する報告書を発表した。人口が世界最大になるのはインドの16億6000万人で、2位の中国は10億400万人。日は8300万人で、労働人口が全人口のほぼ半分になる。労働人口は毎年1%ずつ減っているので、10年後には実質GDP(国内総生産)はマイナス成長になるだろう。 ただ一人当り成長率はプラスを維持できるだろう。人口密度も下がるので住みやすくなるが、全国の密度が一律に下がるわけではない。地方の過疎地は無人化してインフラが維持できなくなるので、放棄するしかない。「地方創生」と称して全国に公共事業をばらまく政策はやめるべきだ。 他方で大都市には人口が集中して高齢化が進む。東京都の人口分布のピークは25年後には60~65歳になり、高齢者が143万人も増える。これに老人ホームなどの増設で対応しようとしても、現役世代の減少で税収も減るので、都市財

    いま必要なのは途上国型の「戦時レジーム」の清算だ
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    fragilee 2015/08/08
  • 【ウェブ対談:池田信夫×冷泉彰彦】慰安婦問題の本質とは何か<1>

    ニューズウィーク日版公式サイトでコラム、ブログを連載する池田信夫氏と冷泉彰彦氏の2人が、昨年朝日新聞が「誤報」を認めたことであらためて関心が高まる慰安婦問題について語り合いました。この問題に今後日はどう対応していけば良いのか、先月末に実施した2人の対談の内容を今月3回に分けて掲載します。 冷泉 アメリカから見ると、日が何にこだわっているかわかりにくいですね。「強制連行」ではなかったとして、要するに管理売春で人身売買。戦地で逃亡の自由はなく、当時は売春に従事する女性は「私有財産」だから、財産権を守るために警察が介入した例もあるだろうと。 そこで、狭い意味での「強制連行」はなかったけれども、広い意味での強制性はあった。今の価値観で言ったら許し難い行為だった。そうやってAからBに言いかえることに何の意味があるのか、という疑問がありますね。 アメリカの人たちと話していると、日人が「御先祖様

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    fragilee 2015/03/04
    これはこれで別にいいんだけど、プロパカンダ仕掛けられてるっていう視点が決定的に欠けている。>>
  • 誰が「太陽光バブル」を生み出したのか

    10月に入って、各電力会社が太陽光エネルギーの新規買取を中止し、各地でトラブルが起こっている。この最大の原因は、次の図のように今年に入って太陽光設備が倍増し、設備ベースで約7000万kWに達したからだ。これは原発70基分にのぼる膨大な設備である。 経済産業省によると、この発電設備がすべて稼働した場合、固定価格買い取り制度(FIT)による賦課金は毎年約2兆7000億円、消費税の1%以上だ。このコストは今後20年続くので、総額は50兆円以上にのぼる。電力利用者の超過負担は1世帯あたり毎月935円になる。 この原因は単純である。電力会社が買い取る価格が高すぎるのだ。2012年7月から施行された再生可能エネルギー特別措置法(再エネ法)では、それまでの余剰電力の買い取りではなく、全量買い取りを電力会社に義務づけた。これによって電力会社は電力の質に関係なく、太陽光発電所からの電力をすべて買い取ることに

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    fragilee 2014/11/14
  • 世界に広がった「性奴隷」の誤解をいかに解くか

    朝日新聞の誤報問題は国際的な広がりをみせ、韓国以外のメディアも「朝日の失敗」を取り上げているが、慰安婦問題については論評を避けている。先月のニューズウィークのコラムで冷泉彰彦氏は「朝日の誤報で日は誤解されていない」と主張しているが、その根拠は何もあげていない。誤解されている証拠は、いくらでもあげられる。 たとえば世界最大の人権団体、アムネスティ・インターナショナルは、今年6月に日政府に対して「日軍性奴隷制の生存者に対する責任を全面的に認めよ」などという要請を出した。同様の国連人権委員会への請願には世界150万人から署名が集まり、27ヶ国で「慰安婦非難決議」が採択されたという。 こういう誤解の原因は、ほとんどが朝日新聞の誤報にミスリードされた人々が英語で書いた記事だが、彼らのいう性奴隷とは何だろうか。これが慰安婦をさすとすれば、日政府はその存在を否定したことはなく、1993年に責任を

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    fragilee 2014/10/16
  • フェミニズム対ナショナリズムの戦争に発展した慰安婦問題

    朝日新聞の「慰安婦」をめぐる大誤報について、木村伊量社長は9月11日に記者会見を開いて謝罪し、第三者委員会をつくって検証すると約束した。これは肝心の「強制連行」を撤回するのかしないのかはっきりせず、「アジアとの和解や女性の人権などの主張を続けていく姿勢は変わらない」と開き直るものだが、とりあえず一区切りついた。 私はNHKに勤務していた1991年に朝鮮人強制連行の取材をして以来、慰安婦問題を見てきたが、事実関係は当初から明らかだった。軍や朝鮮総督府が慰安婦を暴力的に強制連行した事実はないが、民間の売春業者が人身売買をした事実はある。これは歴史家も合意しており、争いはない。 1992年に宮沢首相が韓国に謝罪したときはそれほど大きな問題ではなかった。翌年に河野談話が出たときも、韓国は騒いだが日人はほとんど関心をもたなかった。日政府は人身売買については河野談話で謝罪し、アジア女性基金に出資す

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    fragilee 2014/10/16
  • 慰安婦問題の本質は大誤報を認めても謝罪しない「朝日新聞問題」だ

    8月5日から6日にわたって朝日新聞は慰安婦問題の特集を組み、これまでの「強制連行」に関する一連の記事が誤報であることを認めて取り消した。30年以上にわたって繰り返してきたキャンペーンが誤報だとわかったら、まず謝罪するのが常識だが、朝日新聞は謝罪せず、「慰安婦問題の質を直視せよ」と開き直っている。 慰安婦問題の質とは何だろうか。慰安婦というのは戦地で仕事をしていた娼婦のことで、1990年ごろまでは大した問題ではなかった。それが日韓の外交問題になったのは、1992年1月の朝日新聞の記事が発端だ。これは1面トップの「慰安所 軍関与示す資料」という見出しで、慰安婦が「挺身隊の名で強制連行」されたと書いた。 今回の特集で認めたように、この記事は事実誤認である。慰安婦は民間業者の募集に応じて、賃金をもらって働いていたのだ。「韓国の済州島で『慰安婦狩り』をやった」という吉田清治の話も、人がフィクシ

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    fragilee 2014/08/28
    まずは「朝日」が最悪の「戦犯」。後は、プロパガンダの件。これは、ロクな対応しなかった日本側が悪い。>>
  • 違反きっぷに異議あり!の時のお助けアプリ

    お上にもの申す。そんなこともアプリがやってくれるのか、という例があるのに驚いた。 そのアプリを出しているのは、サンフランシスコの「フィックスト(Fixed)」。駐車違反でチケットをもらったことに対して、異議申し立てをしたいという時に使えるものだ。自分で交通局に出向くこともなく、手紙を書くこともなく、スマートフォンのアプリをサクサクと操作するだけで、当局に文句が言えるというしくみだ。 サンフランシスコの駐車違反は、場所と状況によってざっと60ドルから110ドルほどの罰金がかかる。しかし、駐車メーターの時間を大きく超えてしまったとか、駐車禁止の場所に停めてしまったといった明らかな場合を除いて、駐車違反は何かと腹立たしいことも多い。 たとえば、道路掃除などによる駐車禁止時間を記した標識がややこしくてわからないとか、スポーツの試合がある日には周辺の駐車禁止時間が変わるとか、駐車メーターが壊れている

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    fragilee 2014/08/01
  • 電気代が5割上がる現実を直視しよう

    北海道電力は、7月30日に予定していた電気料金の値上げの申請を延期した。今年3月期の決算では3年連続の赤字になり、再値上げを行なうとみられていたが、経済産業省との調整が難航しているようだ。 東日大震災のあと、すべての原発が止められたため、LNG(液化天然ガス)の輸入が増え、電力会社は電気料金を上げたが、大幅な赤字が続いている。北電では、次の図のように震災前に比べて燃料費が3230億円も増えたのに対して、料金収入が590億円しか増えていないため、今年3月期には988億円の経常損失を計上した。 なぜ料金を上げても、赤字が続いているのだろうか。その原因は、経産省が原発が動いているという架空の前提で値上げ幅を圧縮したからだ。北電の場合には、今年6月までに泊原発がすべて再稼動することになっていたが、今のところ運転再開の見通しは立たない。 その結果、赤字が資を浸して債務超過の危機に瀕し、政策投資

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    fragilee 2014/08/01
  • 日本の大学は学位を売る「ディプロマ・ミル」になるのか

    理研の小保方晴子氏の博士論文をめぐって、早稲田大学の調査委員会は博士号の取り消しには該当しないという調査報告書を発表した。これについて多くの大学関係者が批判しているが、これは早大だけの問題ではない。 調査委員会は、最大の疑惑だったNIH(米国立衛生研究所)のウェブサイトの文書をコピーした事実について「著作権侵害行為であり、かつ創作者誤認惹起行為といえる」と認定し、「仮に博士論文の審査体制等に重大な欠陥、不備がなければ、件博士論文が博士論文として合格し、小保方氏に対して博士学位が授与されることは到底考えられなかった」と断定した。 にもかかわらず、この論文は「誤って公聴会時前の段階の博士論文草稿を製し、大学へ提出した」ものだという小保方氏の言い訳を認め、「行為者の過失によって不正行為が生じた場合には、学位を取り消すことができない」という理由で、学位規則に定める「不正の方法」には該当しないと

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    fragilee 2014/07/24
  • 「忘れられる権利」の行使にグーグルがしっぺ返し

    ヨーロッパで下されたグーグルに対する「忘れられる権利」判決。これを巡って、予想した通りの混乱と同時に面白い事態が起こっているようだ。 周知のように「忘れられる権利」は、グーグルの検索結果に表示される報道の内容を適切でない、すでに無効、あるいは大袈裟であるといった理由で、表示されないようリンク削除を求める権利のこと。 もともとスペインの男性が起こした訴訟に対して、さる5月にEUの司法裁判所が判決で認めたのが最初だ。この男性は、1998年に地元新聞でローンの滞納によって自宅が差し押さえになった件が報じられたが、それが支払いを済ませた今も検索結果に表示されるのを不服とし、個人として自律的な生活を営むことが阻害されていると訴えていた。 この判決が下ってから、グーグルには7万件の削除要請が寄せられているという。そして、グーグルはごく最近になって削除作業を開始したようだ。しかし、この判決が起こす混乱は

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    fragilee 2014/07/13
  • 完璧過ぎる結婚式がニッポンをダメにする

    今週のコラムニスト:スティーブン・ウォルシュ [6月24日号掲載] 日の6月はあまり好きではない。毎年この時期には、少し落ち着かない気分になる。梅雨がやって来るからではない。むしろ雨が多いイギリスの故郷を思い出すし、満開のアジサイに小雨が降り注ぐ光景はこの上なく日的で美しい。 私が6月が苦手なのは、結婚式シーズンだから。日の伝統的な「欧米式」結婚式ほど耐え難いものはない。 この時期はいつも、郵便受けにこじゃれた封筒が入ってないかとビクビクする。子供がめでたく結婚することになったので、式に来てほしいという内容のアレだ。これが届いたら、もう逃げられない! 日結婚式が耐え難い要因は複数ある。まずは身体的苦痛。日の夏に黒いスーツを着るのは拷問に等しい。次にキリスト教を装った結婚式に加わるという信仰面での苦痛。私自身、多くのカップルに祝福を与える「週末神父」をやらないかとスカウトされたこ

    完璧過ぎる結婚式がニッポンをダメにする
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    fragilee 2014/07/13
    いわゆる「ブライダル産業」なるもの存在意義が今だによくわからない。あの産業分野?って何のためにあるの?誰得?そもそも論で言ったら、いらなくね?www>>
  • なぜ中国はいま韓国に急接近し始めたのか

    中国の習近平国家主席が、7月3日から韓国を訪問した。中国の国家主席が北朝鮮より先に韓国を訪問したのはこれが初めてで、中韓の接近が話題になった。しかし韓国の朴槿恵大統領との共同声明では、日との「歴史問題」は言及されず、意外に抑制された内容になった。 中国は安重根(伊藤博文を暗殺したテロリスト)の記念館をハルビン駅につくり、来年の「抗日戦争勝利70周年」の記念行事に参加するよう韓国に求めている(当時の朝鮮は中国を侵略した日の領土だったが)。韓国ではこういう「反日同盟」に同調する動きと、中国を警戒して米韓関係に配慮する動きがあるようだ。 たとえば韓国の代表的な全国紙である中央日報は「日に高強度警告メッセージ送った韓中首脳」と題して韓国政府の日の集団的自衛権に対する批判を伝える一方で、「米国は韓国中国側に急速に傾くのではという疑いを抱く可能性がある」という懸念も表明している。この妥協の結

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    fragilee 2014/07/13
  • ガザ攻撃:ハマースはそんなに「脅威」なのか

    イラクでのISIS(イラクと大シリアのイスラーム国)の動向に世界的な注目が集まる一方で、中東ウォッチャーたちは内心、別のことにハラハラしていた。6月12日に行方不明となった、ヨルダン川西岸地区に住むイスラエル入植者3人の運命だ。3人は生きているのか死んだのか、イスラエル、パレスチナ双方でヒリヒリした日にちが続いた後、6月29日に3人の遺体が発見された。 そこから、事態は急転直下だった。イスラエル軍は、「ハマースの仕業だ」として早速「報復」を主張、ガザを再占領すると息巻いた。以降、イスラエルによる空爆で毎日ガザ市民が命を落とし、報復でハマースはロケット弾をイスラエル領内に打ち込む。イスラエルの攻撃が連日続くなかで、7月2日には、東エルサレムに住むパレスチナ人の少年がイスラエル入植者によって拉致され、生きたまま焼き殺される事件が起きた。それがパレスチナ人の怒りを煽り、その少年の葬儀のさなかには

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    fragilee 2014/07/13
    そもそも、こういう諸々の動きがあった事自体をよく知らなかった…。そこまで中東問題に興味がないとそんなもんなんだよな(-_-;)...。>>
  • イラク:政治的解決には遅すぎる

    アメリカは、マーリキー首相の首に鈴をつけようと考えているようだ。 6月23日、イラクを訪問したケリー米国務長官は、イラク政府の各派の要人と会い、挙国一致の姿勢でISIS(イラクと大シリアのイスラーム国)のイラク進攻に備えるようにと、要請した。「挙国一致」とは、マーリキー政権の今のやり方では宗派偏向が強いから、スンナ派地域の住民の支持をISISに持って行かれないためにスンナ派を重用するべし、という指示だ。首相三選に、与党内部からも疑義が出ているマーリキーの退陣を求めたものとも取れる。 勢い、与党連合の他のシーア派政党から、次期首相候補の名前が出たり引っ込んだりしている。マーリキー率いるダアワ党と覇を競うシーア派政党、イラク・イスラーム最高評議会(ISCI)の重鎮で、長年副大統領職に甘んじてきたアーディル・アブドゥルマフディや、マーリキー政権下で石油相を長く務めたフセイン・シャフリスターニなど

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    fragilee 2014/06/25
  • イラクはどこまで解体されるか

    6月10日に北部モースルが陥落して以降、イラク分裂の危機が現実性を持って語られるようになった。「イラクとシャームのイスラーム国」(ISIS)勢力は、北はモースルからティクリートまでを、西はファッルージャからバグダードに向かうルートを制圧し、さらに東方のディヤーラ県まで勢力を拡大している。ISISの制圧地域が地理的に「スンナ派地帯」だからというので、「イラクの宗派別分裂」が言われるのだが、事態はより深刻だ。なぜなら、分裂は地理上の問題ではなく、現政府が一つのまとまった国家領域としてのイラクを守ろう、という意思と能力がないことが、露呈されたからだ。 モースルが陥落した際に、これを守るべきイラク国軍はさっさと逃げたと、前回のコラムで述べた。イラク国軍や警察は、イラク国民をではなく、自らの宗派や民族を守ることにばかり、専念しているのだ。それだけではない。マーリキー首相をはじめとして、政府要人たちの

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    fragilee 2014/06/14
    なるほど、ちょっと事の事情が分かった。っつか、米帝はいったい何のためにイラクを侵略したんだ?!って話なんねーか?(-_-;)....。米帝さんよ…>>
  • イラク:モースル陥落の深刻さ

    恐れていたことが起こりつつある。 アルカーイダすら「絶縁」するほどの過激派、「イラクとシャームのイスラーム国」(ISIS)が、イラクで攻勢に出、イラク第3の都市、モースルを手中にいれたのだ。 ISISは、すでに今年初めからファッルージャなどイラク西部で拠点を築き、イラク国軍と抗争を繰り返していたが、6月に入ってバグダードの北125kmにあるサマッラーに攻勢をしかけるなど、活動範囲を急速に拡大していた。それが、10日には北部ニナワ県県庁所在地のモースルを陥落したのである。 ISISの武装勢力はモースルの市庁舎や空港など要所を制圧し、同市を守るべき警察、軍は軍服を脱いでほうほうの体で逃走したという。庇護を失った市民は市外、県外に逃げまどい、その数は45万人にも上ると言われるが、隣接するクルド自治区では殺到する難民に固く門戸を閉ざして、騒動に巻き込まれまいと必死だ。 イラクの治安は、2011年末

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    fragilee 2014/06/12
    そして、2006-07年の内戦の頃よりも事態は深刻かもしれない。なぜなら、これは宗派対立ではないからだ。
  • 天安門事件、25周年

    香港に行ってきた。6月4日の天安門から今年で25年目。あの日を香港で過ごしたわたしとしては、25周年はどうしてもここで迎えたかった。 25年という節目を前に、中国大陸広しといえども香港でだけ開かれる天安門事件抗議集会のために、多くの中国友人たちも今年初めから香港入りする算段をしていた。いつもは北京で集う友人、あるいはツイッターで次第に口を交わすようになった人たちと香港で出会う......どんな面白いことになるだろうと思っていた。 だが、当局も早くからそれに気付き、裏で手を打っていた。そこにさらに拍車をかけたのが、3月に雲南省の昆明駅、さらに4月に習近平が訪れたばかりの新疆ウイグル自治区のウルムチで立て続けに起こった爆弾及び無差別殺傷事件だ。これによって中国全土に堂々と警戒体制が敷かれ、不穏な動きを取り締まるという名目で全土の公安が非常体制に入った。そしてそこに無差別殺傷事件とは直接なんの

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    fragilee 2014/06/09
    <編集部より>ふるまいよしこ氏の「中国 風見鶏便り」は今回で終了します。3年間ご愛読ありがとうございました。 あら・・・。残念。>>
  • 日本はどれほど「アジア」を知っているのか?

    南海沖で起きた、ベトナムと中国の衝突が日で高い関心を引いている。メディアの報道ぶりも日と直接関係のない事例としては珍しいほど力が入っている。日頃のアジアニュースへの冷たさと比べると、その報道の視点は「南海における緊張の高まり」に関心を払っているというよりも「中国の横暴ぶり」に焦点を置いたものが多い。そうでないというのなら、もっと日頃からフィリピンと中国、あるいはその他の国々との往来にも関心が持たれても良いはずだ。が、ここまで毎日のように熱心に報道枠をアジアニュースに割いてきたメディアはこれまであまりなかった。これは今後アジアニュースへの比重がもっと高まる前触れとみて良いのだろうか? だが、当に「中国の横暴ぶり」をメディアが伝えているか、といえば、そうでもない。横暴ぶりならば、今新疆ウイグル自治区で起こっているウイグル系住民への激しい取り締まりや弾圧、そして天安門事件25周年を前に激し

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    fragilee 2014/06/05
    相変わらず厳しく・鋭いツッコミで面白いな。こうやって、安倍政権と中共をちゃんと両方ともまっとうに批判しないとさ。>>
  • 戦争を防ぐには「戦争のできる国」になる必要がある

    集団的自衛権をめぐる与党協議は難航し、今国会の成立はあやしくなってきた。政府は武力攻撃に至らない「グレーゾーン」への対応などを公明党に説明したが、創価学会が集団的自衛権に反対を表明した公明党は動かない。こんな常識的な問題でここまで話がこじれる原因は、日人の平和主義にある。 平和主義というと日ではいい意味に使われるが、英語のpacifismは、他国が攻めてきても抵抗しないで降伏する「無抵抗主義」のことだ。朝日新聞は、集団的自衛権についての安倍首相の記者会見の翌日に「近づく戦争できる国」という見出しで反対キャンペーンを張ったが、これが平和主義の典型である。 朝日新聞が望むように日が「戦争のできない国」になったらどうなるか、考えてみよう。軍事的な問題を考えるとき、よく安全保障のジレンマという概念が使われる。これはゲーム理論でいう「囚人のジレンマ」で、次の図のような利得行列であらわすことがで

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    fragilee 2014/05/29
  • 進化するバーチャル・アシスタントとの付き合い方

    最近のテクノロジー企業の競争分野は、AI人工知能)だ。 マイクロソフトはもとより、グーグルもヤフーもフェイスブックもAI研究の第一人者を迎い入れ、AIをこれからの戦略的な技術として位置づけている。一見AIに無関係にも見えるピンタレスト、そしてアメリカ企業ではない中国の検索エンジン、バイドゥー(百度)も同じようにAIに力を入れていることがわかっている。 各社によってAIの応用方法は異なるだろう。検索エンジンの機能を向上させることかもしれないし、ユーザーが投稿する写真の照合を素早くすることかもしれない。あるいは、アマゾンのように注文する前からユーザーが欲しているものを予測するといった目的で使われるようになるかもしれない。 AIの統合は、インターネット技術の新たな時代をつくると言っても過言ではない大きな動きだ。われわれ一般ユーザーにとって、そのAIに触れるもっともわかりやすい場面は「バーチャル

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    fragilee 2014/05/28