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ブックマーク / cruel.hatenablog.com (9)

  • え? じゃあエンブレムの「コンセプト」は原案にはなかったってこと? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    東京オリンピックのエンブレムの問題はもう、実におもしろくてもともとオリンピックなんかやるなと思っていた身からすれば、これだけ楽しませてくれるんなら少しは大目にみようかと思ってしまうほど。 で、ぼくはどうでもいいオリンピックのエンブレムなんかどうでもいいんだけれど、そのぐだぐだぶりは大変おもしろく見ている。で、今日になってエンブレムの「原案」と称するものが出てきた。この左端。 ????? なにこれ?? というのも、最初にあのベルギーの劇場ロゴとそっくりだという指摘があったときに「いや全然ちがいます、コンセプトがちがいます」という主張が行われ、その際に出てきたときの「コンセプト」というのはこんな説明になっていた。 www.advertimes.com そのコンセプトというのは、正方形9分割に日の丸の丸を重ねて作ったものだ、ということだった。こんな図が出てきている。 分割した正方形と円を重ねて、

    え? じゃあエンブレムの「コンセプト」は原案にはなかったってこと? - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • マンデヴィル『蜂の寓話』:ケインズがいかにイヤミなやつかよくわかる。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    蜂の寓話―私悪すなわち公益 (叢書・ウニベルシタス) 作者: バーナード・マンデヴィル,泉谷治出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1985/06メディア: 単行 クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る マンデヴィル『蜂の寓話』というのは、知っている人の半分はケインズ『一般理論』23章で言及されているから知っているんだと思う。 そこでケインズは、この詩と説明が有効需要創造の重要性を訴えたものであり、バカみたいな倹約とか節制とかをよしとする当時の社会通念からはずばぬけた慧眼であり、それ故にひどく攻撃されたんだと語る。 寓話に続くコメントからの抜粋2を見ると上の詩には理論的な根拠がなかったわけではないことがわかります。 この堅実なる経済、一部の人が貯蓄と呼ぶものは、民間の世帯においては資産を増やす最も確実な手段であり、したがって一部の者は国が痩せ衰えるのも豊かになるの

    マンデヴィル『蜂の寓話』:ケインズがいかにイヤミなやつかよくわかる。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    frasca
    frasca 2015/08/15
  • エンゲルス「イギリスの労働階級」終わった! - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    ちょっと気が向いて、若き日のエンゲルスのルポを訳しはじめたのが1年ほど前だったけど、ぼちぼちやってるうちに終わりました。 エンゲルス自身が若書きだと言っているので、若々しくしてみた。産業革命の成果にものすごく興奮しつつ、一方で労働者のひどい状況を実地に見て当に怒っているのがよくわかる、たいへんにおもしろい文章。エンゲルスは理論家としてはアレながらイデオローグとして優秀だったらしいけれど、ルポライターとしてもお見事、というのは訳し終わってもやはり思うね。 イギリスにおける労働階級の状態 (pdf 682kb) e-pub版はこちらできちんとしたものを作ってくれました〜 densabi.hatenablog.com 産業革命の成果に対する興奮は伝わってくるし、また当時のスラムの惨状は匂ってくるような迫真の描写。すごい。これを読んで「いまの日も同じだ、労働者は虐げられている!」といった感想を

    エンゲルス「イギリスの労働階級」終わった! - 山形浩生の「経済のトリセツ」
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    frasca 2015/06/17
  • 「東洋経済」ピケティ特集:よくできているんじゃない? - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    週刊東洋経済 2015年 1/31 号 [雑誌] 出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2015/01/26メディア: 雑誌この商品を含むブログ (4件) を見る 東洋経済の2015.01.31号がピケティ特集。ざっと見たけれど、なかなかいいできだと思う。前半はピケティに関する特集、後半はピケティとは関係なく、経済学おもしろいトピックをいろいろ紹介。 pp.46-95というかなりのページを割いた特集で、内容も結構充実している。特によくできているのは、pp.58-63。r>gについて、かなり深い分析と、経済学におけるこれまでの分配の扱いについて。よく調べてあるし、まとまりもいい。 pp.64-65のピケティ批判論の紹介は……メンツはカラフルだけれど(グリーンスパンsan、ジョーンズ、コーエン、アセモグル他)、どれもブログの感想文や印象批評レベルの批判コメントばかりなので、そんなに深く

    「東洋経済」ピケティ特集:よくできているんじゃない? - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • 『現代思想』別冊ピケティ特集:いいでき、買って損なし。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    現代思想 2015年1月臨時増刊号◎ピケティ 『21世紀の資』を読む -格差と貧困の新理論- 作者: トマ・ピケティ,ポール・クルーグマン,デヴィッド・ハーヴェイ,スラヴォイ・ジジェク,浜矩子,橘木俊詔,竹信三恵子,伊藤誠出版社/メーカー: 青土社発売日: 2014/12/12メディア: ムックこの商品を含むブログ (6件) を見る はじめてこの『現代思想』ピケティ特集のニュースを見たときにまっ先に眼に飛び込んできたのは、紫ばあさんがなんか書いているということで、それだけでこれがとうていまともなもんじゃないな、と思うのは人情でしょう。 ということで、正直いって買うのさえためらっていたんだよね。でも買って良かった。もちろん雑誌の常として玉石混交なんだけど、玉の比率が非常に高い。以下にざっと: ピケティのインタビューが二 どちらも短いけれど、時事的なテーマも含め、聞くべき事(まともな人なら

    『現代思想』別冊ピケティ特集:いいでき、買って損なし。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • ピケティ『21世紀の資本』スライド - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    21世紀の資 作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/12/09メディア: 単行この商品を含むブログ (107件) を見る の翻訳終わって、いま原著サポートウェブサイト翻訳ほぼ完了。その中で、ピケティ自身による原著の説明スライドがあるので、訳しておきました。 ピケティ『21世紀の資』スライド(PDF, 884KB) (同じディレクトリにパワポ版もあるので、拡張子変えたらダウンロードできるよ) の内容もだいたいここにある通りなんだけれど、たくさんグラフが続いている部分とかは、そのままだと意味がわからないかもしれない。が、文で書いてある内容の傍証として挙がっているものなので、少し考えてくださいな。わからなければ、が出たときに買って読んでみよう! あと、このサポートサイト、図表をすべて、pdf 形式と、さらに xps 形式で

    ピケティ『21世紀の資本』スライド - 山形浩生の「経済のトリセツ」
  • ピケティ『21世紀の資本』サポートサイトその他 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    21世紀の資 作者: トマ・ピケティ,山形浩生,守岡桜,森正史出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2014/12/09メディア: 単行この商品を含むブログ (107件) を見る 1. サポートサイト β版公開 ピケティ『21世紀の資』は、使用データやエクセルファイルを全部ウェブのサポートサイトで公開し、に載らなかった詳細なデータ表やグラフ、各種データの説明などはそちらに載せてある。そして専門補遺でも計算の説明の相当部分は「Excelのセルの計算式を見るように」という説明になっている。 つまり、としてはこのサイトの中身もセットで一通り訳さないと、完全な翻訳にはならないわけだ。 ということで、サポートサイトを以下にほぼ完全に翻訳した。 ピケティ『21世紀の資』サポートサイト http://cruel.org/books/capital21c/ オリジナルのサイトとほぼ同じ内容

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  • 喫煙レモンの理論:社会的規制強化の暴走について - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    (写真はSUGINOTEより拝借) 朝日新聞にこんな記事が出ている。喫煙者が行き場がなくて公園にたまり、公園がどうしようもなくなっているというような話。 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11193516.html?iref=comkiji_txt_end_s_kjid_DA3S11193516 これはもちろん、よく見かける光景ではある。四谷のあそことか。神田から神保町に向かうあそこの公園とか。あの公園の桜が枯れたのはそのせいもあると思う。ときには公園がその後閉鎖され、どうもホームレスと喫煙者がその原因じゃないかと思えることさえある。地元の人がなにやら文句を言って、行政としては公園やめちゃうほうが手っ取り早いというわけだ。 で、もちろんこういう記事を見て、禁煙ファシズムだとかお門違いのことを騒ぐ連中はいくらもいる。が、ある意味で、ここにはある種の規

    喫煙レモンの理論:社会的規制強化の暴走について - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    frasca
    frasca 2014/06/21
  • チャルディーニ『影響力の武器』/『影響力の正体』:同じ本なんですがなぜ?(付記:ちがう本だそうです。追記参照) - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか 作者: ロバート・B・チャルディーニ,社会行動研究会出版社/メーカー: 誠信書房発売日: 2007/09/14メディア: 単行購入: 111人 クリック: 1,196回この商品を含むブログ (217件) を見る影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく 作者: ロバート・B・チャルディーニ,Robert B. Cialdini Ph.D,岩田佳代子出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2013/12/14メディア: 単行この商品を含むブログ (5件) を見る こないだ屋で、チャルディーニの新刊『影響力の正体』がソフトバンクから出ているのを見て、あれ、新しいなんてあったっけ、と思って眺めていたんだけれど…… なんか立ち読みで目次を見ても見覚えあるし、中身も見たことある話ばかり。でも『影響力の武器』を読んだのはしばらく前なの

    チャルディーニ『影響力の武器』/『影響力の正体』:同じ本なんですがなぜ?(付記:ちがう本だそうです。追記参照) - 山形浩生の「経済のトリセツ」
    frasca
    frasca 2014/03/03
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