ハクレイ酒造(京都府宮津市)の日本酒「豊(ゆたか)」が、フランスで開かれているフランス人向けの日本酒コンクール「Kura Master」の2021年度純米大吟醸酒部門でプラチナ賞に選ばれた。ロックバンド「T―BOLAN」の森友嵐士さん(55)と同社がタイアップし、オリジナル商品として企画した。 森友さんは、丹後産の「間人(たいざ)ガニ」や米のおいしさに引かれ、約2年前から京丹後市で米作りに取り組んでいる。収穫米は、同市のふるさと納税の返礼品に加わる予定という。 豊は醸造2年目。森友さんが京丹後市で栽培している酒米と、元伊勢籠(この)神社(宮津市)の奥宮・真名井神社の「神水」を使っている。同神社の祭神の豊受大神にちなんで名付けた。現在、同社のオンラインショップで、720ミリリットル瓶(1万1000円)を販売している。瓶には、森友さんがデザイン画を描き、カニや稲穂などの絵柄は、酒造りに至るつな
京都府南丹市八木町八木嶋でグリーンパパイアを育てている男性がいる。栄養価が高く、近年、注目されている食べ物だ。休耕地が生かせて、栽培の手間も掛からないため、農家の高齢化が進む地域にぴったりの農産物だと地元自治会も注目。土地の確保などで支援する。男性と自治会関係者は「将来は八木嶋の特産に」と口をそろえ、期待を込める。 亀岡市篠町の合同会社自然農業なんたん環境村の代表社員横山勝則さん(64)が、ポリフェノールやビタミンを多く含む特徴に着目。今春から八木嶋の休耕地を借り、化学肥料や農薬に頼らず、米ぬかやもみ殻を使って約40本を育てている。 高さ30センチの苗が半年で2メートルになるなど生育がよく、管理の負担も少ない。味や食感は大根に似ており、サラダや炒め物など幅広い料理に使える。府内での栽培例はほとんどないとみられるという。 1本に直径約15センチの青い実が20個前後なる。10月から収穫を始め、
園部藩が江戸幕府に献上した「朝倉山椒(さんしょう)」を京都府南丹市の特産にするプロジェクトが始まった。先駆者から栽培技術を学んでいるほか、旗振り役の園部町農業公社は同市園部町にモデル園を設ける予定。同市美山町の住民グループも、良食味で知られるコメと並び立つ存在に育てようと意気込む。歴代の将軍をうならせた園部藩の逸品が復活する。 ■香りよく、獣害に強い 発祥は兵庫県養父市で、香りがよく、取引価格も高い。南丹市立文化博物館の犬持雅哉学芸員(45)によると、園部藩の初代藩主小出吉親が3代将軍徳川家光に献上し、後の藩主が8代将軍吉宗に献じた記録もあるという。犬持学芸員は「地元で生産された特別な品だったのだろう」と推測する。 同公社は、2019年に立藩400年を迎えた園部藩の歴史に着目。小出氏にちなんだ「小出そば」を売り出し、朝倉山椒の特産化にも乗り出した。 28日には同市園部町で栽培講習会を開催。
京都市内の鮮魚店でつくる京都水産物商業協同組合は、水産物を販売するEC(ネット通販)サイトを開設した。市中央卸売市場がサイト構築などを支援し、市場で流通する鮮魚や塩干物などの販路拡大を目指す。 コロナ禍で飲食店の集客力が低迷し、水産物の需要が落ちていることから、消費を活性化するために企画した。 ECサイトでは、市場内で営業する仲卸業者など23店が約50種を出品。値段は2700円、5400円、1万800円の3通りある。目利きのプロが選んだタイやマグロ、伊勢エビといったセットに加え、西京漬けや、塩干物と京味噌(みそ)漬けの詰め合わせといった京都らしい味覚も取りそろえた。 来年2月までは送料無料で配送する。同組合は「ゆくゆくは青果も含めた市場関連の商品を幅広く取り扱い、京の食文化を全国に発信したい」とする。
京都府京丹波町ふるさと納税返礼品にもなっているブランド豚「京丹波ぽーく」で知られる岸本畜産(同町蒲生)が直売所「piglet’S」(ピグレッツ)をオープンした。生産者の顔が見える直売所で、町の特産品を広めようと力を注ぐ。 京丹波ぽーくは甘みのある柔らかい脂身が特徴。うま味のある肉質に仕上げるため、大麦やパン粉、小麦を独自にブレンドした飼料を豚に与え、時間をかけて育てている。 9月中旬にオープンした直売所には京丹波ぽーくのほか、府ブランド豚の京都ぽーくや町産のハタケシメジ、卵など地元産の食材が並ぶ。また店内と隣接の木製のテラスに飲食スペースを設け、その場で豚肉を味わうこともできる。 直売所は岸本大地社長(37)が友人の力を借りながら、約4カ月かけて建てた。直売所の開店によって買い物客の顔を直接見られることも楽しみの一つという。 岸本さんは「地元の特産品として、より多くの人に味わってもらいたい
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