みなさんのなかには、明治以前に使われていた旧暦のほうが、現在私たちが使っている暦(グレゴリオ暦)よりも季節に合っている、と考えている方がいるかもしれません。しかし実際には、太陽の動きをもとに作られている現在の暦のほうが、季節には合っているのです。 まず、季節の変化はどのようにして生じるのでしょうか。 私達が感じている1年間の季節変化は、地表面が暖められる強さが、太陽の位置によって変化することで生じているのです。日本(のような北半球の中緯度に位置する場所)では、夏至の頃には太陽の高度が高くなり、それだけ地表面が強く暖められるために夏になります。冬至の頃は反対に太陽の高度が低くなり、地表面があまり暖められないために冷えて冬になります。 私達が現在使っている暦(「グレゴリオ暦」)は、この太陽の動きと月日とのずれが、できるだけ少なくなるように作られています。ですから、それぞれの年の気候の変化を除い