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ブックマーク / okumuralab.org/~okumura (95)

  • ディスプレイに凝ろう | Okumura's Blog

    普段はDTP用というよりWebや論文PDFを読むのに疲れない設定にしている。Macならシステム環境設定→ディスプレイ→カラー→補正で細かく調節できる。ガンマは大きめに。Macでも1.8ではなく少なくともPCの標準の2.2にするほうがギラギラしない。色温度は低めに。D65(Web用6500K)かD50(DTP用5000K)のどちらか用途・好みに応じて。ディスプレイの輝度はできるだけ下げる。それでも明るいなら輝度調節ソフトを入れる(DarkAdaptedの無償版を使っているがほかにもいくつかあるようだ)。ディスプレイに光が映り込まないよう注意する。MacBook用アンチグレアフィルムをMac Storeで売っている(未購入)。 こういったことは基礎からわかる情報リテラシーにも少しだけ書いたが,機械を自分の目・自分の環境に合わせて設定できるということは情報リテラシーの目標の一つではないかと思う。

  • 膨張色,収縮色 | Okumura's Blog

    明るい暖色系の色は膨張色,暗い寒色系の色は収縮色。これは色彩検定の類では常識。実教『最新情報A』p.4にも「暖色は大きく、寒色は小さく感じさせる」とある。ところが膨張色・収縮色に相当する英語 "expansive color" "contractive color" でググっても日中韓のページばかり出てくる。統計グラフの色で挙げた論文も Cleveland and McGill (1983) を挙げながら HCL (hue-chroma-luminance) の C と L だけ一定にすればいいような書き方がしてある。円グラフや帯グラフで色相の差がどれくらい効くのだろう?

  • オープンオフィスにしませんか? | Okumura's Blog

    オープンオフィスにしませんか?(会津若松市)からダウンロードしたODF形式ファイル(*.odpだからOpenOffice.orgのプレゼンツールImpressで開く)をDell Mini 10vのUbuntu 8.04のOpenOffice.org 2.4で開いてみたら,MS P明朝がVLゴシックで代替されて,レイアウトが崩れる。MacのOpenOffice.org 3.1では,Microsoft OfficeをインストールしてMS P明朝が入っているので,ちゃんと見える。PDFのほうはフォントが埋め込まれているので大丈夫。 P(プロポーショナル)でない固定幅のMS明朝やIPA明朝の類なら,フォントが代替されてもレイアウトが崩れにくいはず。英数字の部分はMS P明朝ではなく一般的な欧文フォントを使う。和文は行送りをやや広めにしないと窮屈だ。[B]ボタンで和文を太字にしない。これらはOpen

  • 統計突破力 | Okumura's Blog

    週刊ダイヤモンド2009-07-11号の特集「全脳思考&統計突破力 トレーニング」,特に「あなたもだまされる「統計の罠」」は,『「社会調査」のウソ』の谷岡一郎氏,『統計思考力』の神永正博氏らが登場し,いろいろなウソ・ホントの統計グラフが紹介されている。すでにどこかで見た図も多い。例えば Keeling et al (1989) の,気温変化が二酸化炭素濃度変化に先行するように見える図。これだけをもって素人がIPCCの考え方を切り捨てるのは,統計突破しすぎではないかとも思う。 そういえば,ニュートンの8月号は「確率」特集だ。確率・統計が流行しそうだ。

  • 減っているのに増えているように錯覚するグラフ | Okumura's Blog

    度胸がすごい。 一番上に、この怪しいグラフをもってくる度胸がすばらしいですね。 2番めとか3番めならもっと錯覚しやすそうなのに。

  • 第5の力 | Okumura's Blog

    有名な物理学の速報誌 Physical Review Letters が50周年を迎え,おもしろい思い出話が Physics Today 10月号に載っていた。1986年にFischbachたちが「第5の力」を発見したという Reanalysis of the Eötvös Experiment というペーパーが Physical Review Letters に掲載されたとき,揶揄のためにパロディ編 “On Evidence for a Third Force in the Two New Sciences: A Reanalysis of Experiments by Galilei and Salviati” を投稿した人がいたのだ。有名なSokalの偽論文より前の話である。編集者は丁寧に「これで6番目の力になるので一つの力につき1人の査読者を付けました」として当に6個の査読結果を

  • Google ブック検索和解 | Okumura's Blog

    日経パソコン2009-05-25の勝谷誠彦のコラムを読んで,私も Google ブック検索和解 に登録してみる。「奥村晴彦」で検索したら,9編がGoogleによりデジタイズされているようだ(以下はGoogleによる表記のまま): C言語による最新アルゴリズム事典 Erueichiē to jippu Jaba ni yoru arugorizumu jiten. LATEX2ε 美文書作成入門(初版〜第4版) Mūdoru nyūmon 基礎からわかる情報リテラシー 特に何もしないでおく。 以前書いたように、JAVAによるアルゴリズム事典のように在庫切れ、再版予定無し(字はこれで良いのだろうか)の場合はgoogleより入手できればそれでもってうれしいと思います。 ただ、やみくもにスキャンして売れば良いと言うものでもないし。 第一、先生のはLaTeXで書いてあるので、コードを入手した方が、

  • どうしてWordやExcelはダメダメなの? | Okumura's Blog

    Edward Tufteの掲示板を久しぶりに覗いて,いくつかWord/Excel/LaTeXについてのリンクを見つけたのでメモメモ: Why Does Excel Suck So Much? (Excelってどうしてこんなにひどいの?) Bad Microsoft Word Typography (Wordのひどい組版) The Beauty of LaTeX (LaTeXの美しさ) LaTeX vs. Word vs. Writer (LaTeX対Word対Writer) [追記] この最後のページにLaTeXでGaramondを使う方法が載っているが,近藤健一さんのLaTeXでAdobe Garamond Proの方法を使えば,Macなどに入っているOpenType版Garamondが使える。

  • gzipの代わりにxzを使おう | Okumura's Blog

    GNU coreutils をソースからコンパイルしようとしてびっくり。coreutils-7.3.tar.gz (9690396バイト) 以外に coreutils-7.3.tar.xz (4045980バイト) が置いてある。*.xz は *.gz の42%のサイズしかない。 7-Zip で使われているアルゴリズム LZMA が gzip 相当の圧縮ツール xz として実装されたのだ。 これからは gzip と打つ代わりに xz と打とう。キーストローク数が半減するだけでなく,ディスク資源が半減し,地球温暖化も半減する。

  • データ視覚化サイトの日本語版があったらいいな | Okumura's Blog

    生徒・学生にグラフの描き方を教えるのにまず使うのは Excel だろう。しかしこの Excel というソフト,チャートジャンクの発生源だ。もっとましなものはないのか。私は昔は gnuplot を使っていたが,最近は統計計算を含めて R を使っている。凝ったものなら Asymptote(→ ベクトルグラフィック言語Asymptoteで日語が通る!)で描けばよい。でも学生に教えるのはたいへん。 そこで登場するのが,以前 ロシア総選挙の不正を示唆するグラフ で紹介した Swivel などのデータ視覚化サイトだ。日語はあまりうまく通らないようだが,日にもよく使っているかたがおられる。 Inside Swivel: Graphing によれば,Ruby の Gruff や,R,gnuplot も検討したが,結局 ploticus + Ruby に落ち着いたとのこと。 このようなデータ視覚化・グ

  • 数式を表示するWebアプリの脆弱性 | Okumura's Blog

    WikipediaのようなWikiサイトや,MoodleなどのCMSで,コマンドを使ってきれいな数式を入力できるところがよくある。仕組みとしては,(TeXサブセットの)mimeTeXを使う方法,(物の)TeXを使う方法などがある。物のTeXを使う場合,危険なコマンドをフィルタするとともに,TeX体の設定ファイル texmf.cnf も見直すべきだ。ということを何年も前から書いているのだが,今また再発見されて,脆弱性として処理されているようだ。TeXをWebでに書いたように texmf.cnf を見直されたい。

  • MITが今度は全教員の学術論文をオープンアクセスに | Okumura's Blog

    MIT のトップニュース: MIT faculty open access to their scholarly articles。全学教授会で満場一致で決定。今後はすべての学術論文をオープンアクセスとする(具体的にはMITのDSpaceに掲載する)。 今までは学術論文は高価かつ入手困難な学術誌に掲載されるだけで,一般の人が容易にアクセスできるものではなかった。インターネットを使えばほとんど金をかけずに全世界に情報発信できる時代になったことと,税金で研究した結果に納税者がアクセスできないのはおかしいという意識の変化などにより,学会や学術出版社は次第に譲歩し,論文そのものあるいは著者稿を,場合によっては一定の猶予期間の後に,ネットで公開することを認めるところが増えた。これがいわゆるグリーンなジャーナルであり,ここを見ればどの学会・出版社がどういう条件で論文の公開を認めているかが一覧できる。

  • 8月29日,TeXファンは東京に集まろう | Okumura's Blog

    TeXユーザの集い 2009。ぜひご参加(できればご発表)ください。 ちなみにロゴはkuroky氏が消しゴムはんこで作ってくださった。この「手作り」感が素晴らしい! ありがとうございます。

  • 黄金分割は神話だった? | Okumura's Blog

    昨日は書く暇がなかったが,昨日の日経新聞の最後のページにある 関 隆志 氏の寄稿「黄金分割は神話だった」によれば,古代ギリシアで顧みられたのは黄金分割ではなく,星形五角形の外接円と内側の五角形の外接円の比「魔除けの分割」1:0.38だったという。この中に「一九九七年に国際経験美学会誌の黄金分割特集で、このフェヒナーの実験は「永遠に葬るもの」とされている」とある。黄金比は授業でも扱うことがあるので,少し調べてみた。 まずウィキペディアの黄金比を見たら,まったく同じことが書かれている。この部分が追加されたのは昨日だったので,日経新聞が先のようだ。 国際経験美学会誌って何だろう? ググってみたら,International Association of Empirical Aesthetics (IAEA) の会誌の Volume 15, Issue 1 の最後にFechnerの論文の英訳が載っ

  • 言葉の乱れ | Okumura's Blog

    「インターネットとメール」(ウェブとメールの意),IP(IPアドレスの意)などは古典的だが,最近はUSB(USBメモリの意)というのが目につく。先日も某所で「ウィルス対策が施されたUSB」または「書き換えを防止するためのスイッチがついているUSB」を使えというお触れ書きを目にした。

  • ベクトルグラフィック言語Asymptoteで日本語が通る! | Okumura's Blog

    前にも書いたTufteのデザインを真似た tufte-latex を日語化して使おうと思ってマニュアルを読み始めたら, Asymptote のグラフ出力の例が載っていたので, TUGboat 29:2, 2008 に載っていたAsymptote論文を思い出して,Macにインストールしてみた。 バイナリもあったようだが,面倒なのでソースからコンパイルし,TeX Wikiに Asymptote の項目をとりあえず作った。どんどん書き足してください。 ベクトルグラフィック言語にはもちろんPostScriptがあるが,手書きは面倒である。そこでKnuth先生の弟子がMETAFONTの文法でPostScriptを出力できるMetaPostという言語を作った。Knuth先生はこれを気に入って,ご自分のの図はこれで書くようになった。しかし,今となっては,MetaPostは古くさくて使いにくく,機能も

  • 折れ線グラフもゼロから描かなければならないと教えられている? | Okumura's Blog

    ユーレイ棒グラフ?によしだはじめ先生が貴重なコメントをくださったので,改めてグラフの書き方がどのように教えられているかを調べ始めている。まず見つかったのが,東京都統計協会・グラフコンクール・グラフのしくみ。折れ線グラフまでゼロを省略してはならないとしている: <折れ線グラフを作る上での注意点> ・0の基線を必ず引きましょう。目盛りの基点は必ず0にします。20とか300とかに変えてはいけません。 …… ・必要に応じて波線を入れて途中の目盛りを省くのは、オーケーです。 例として温度変化の折れ線グラフを二つ挙げているが,いずれも(摂氏)0度から書かれている。負の温度になったらどうするのだろう。 折れ線グラフで表すものは間隔尺度でよい。意味のある0点がなくてよいし,0点から書き始める必要はない。これに対して,棒グラフは比率尺度(比例尺度)だという強いメッセージを持っている。だから雨量を棒グラフで表

  • [qa:52502] rtxbmi の "5E と "5F の実体が逆になっている

  • [qa:52495] LaTeXによる化学論文のオンライン投稿

  • どうして新聞は散布図を使わないか | Okumura's Blog

    このブログでは日教組票と学力:図示などいろいろ散布図を描いてマスコミのデータ解釈の誤りを指摘してきたつもりだが,マスコミはなかなか散布図を使ってくれない。これに関してNew York Timesのグラフィックス担当者がおもしろいことを言っていることをたまたま昨日見つけた(Infovis keynote: Matthew Ericson - information aesthetics):NYTが散布図を使わないのは,読者が散布図を理解できないためだ。多くの人は横軸を時間だと思ってしまう。NYTでも2004・2006年の選挙結果の比較に散布図を描いたことがあった(右図)が,ボツになった。 だから散布図は使うな,ではなく,教育者としては,だから散布図を学校で教えよう,という方向に話を持っていきたい。 NHK高校講座 | 数学基礎 | 第14回 統計 (1) ~データの見方~ では「散布図(相関