タグ

ブックマーク / wezz-y.com (19)

  • 「ガウェインの結婚」を歴史の授業で使わないで!~中世の英文学と女性がもっとも望むこと - wezzy|ウェジー

    2023.12.30 18:00 「ガウェインの結婚」を歴史の授業で使わないで!~中世の英文学と女性がもっとも望むこと 2年ほど前に「世界史講義録」というウェブサイトの「最初の授業」という記事がバズったことがありました。これは高校世界史の授業初回で、アーサー王伝説の「ガウェインの結婚」をとりあげ、歴史は面白い……というような話の枕にするというものです。 詳しくはリンク先の元記事を読んでいただきたいのですが、非常にざっくり説明すると、アーサー王が敵の騎士から「すべての女性がもっとも望むことは何か」という問いを出され、それの答えが「自分の意志を持つこと」だったという話をネタに、「700年から500年くらい前の時代につくられた物語」なのに既に女性の人権に関係するようなトピックを取り扱っていて現代的だ……という内容です。 このウェブサイトの講義は、2009年発行の竹田青嗣『中学生からの哲学「超」入

    「ガウェインの結婚」を歴史の授業で使わないで!~中世の英文学と女性がもっとも望むこと - wezzy|ウェジー
  • あなたに文学が何だか決める権利はない――福嶋亮大「文壇の末期的状況を批判する」批判 - wezzy|ウェジー

    怒りを歌え、女神よ、ペーレウスの子アキレウスの (呉茂一訳『イーリアス』第一書) ヨーロッパ文学の歴史は激おこぷんぷん丸から始まるというのは、よく言われる話です。いえ「激おこぷんぷん丸から始まる」と言っているのは私だけかもしれませんが、とにかく怒りから始まるというのはしばしば指摘されます。 トロイア戦争を描いた古代ギリシアの叙事詩『イリアス』は紀元前8世紀頃に成立したと考えられており、英雄アキレウスの怒りを歌うべく、語り手が芸術の女神ムーサから霊感を賜ろうと祈るところから始まります。『ギルガメシュ叙事詩』などさらに古い文学作品もありますが、とにかく『イリアス』がヨーロッパ文学の祖のひとつであることは間違いありません。 無神論者の私は女神に頼れませんが、今回は私の怒りを書こうと思います。アキレウスが怒っていたのは、戦利品として獲得した愛人ブリセイスをギリシア軍の大将アガメムノンが奪おうとした

    あなたに文学が何だか決める権利はない――福嶋亮大「文壇の末期的状況を批判する」批判 - wezzy|ウェジー
  • 遊女は「経営者」から「人間ではないもの」に変わっていった…ゾッとする【性差の日本史】 - wezzy|ウェジー

    近世職人尽絵詞 下巻(部分) 画:鍬形蕙斎 詞:山東京伝 文化年間 東京国立博物館蔵 Image:TNM Image Archives 国立歴史民俗博物館で開催されている企画展示『性差(ジェンダー)の日史』(2020年10月6日〜12月6日まで)。展示は、以下の7章構成で、歴史における女性の立ち位置を丁寧に示し、ジェンダーの視点で歴史を見ることに挑戦したものです。 1古代社会の男女 2中世の政治男女 3中世の家と宗教 4仕事とくらしのジェンダー 中世から近世へ 5分離から排除へ 近世・近代の政治空間とジェンダーの変容 6性の売買と社会 7仕事とくらしのジェンダー 近代から現代へ この企画展示を訪れ、私が一番衝撃を受けたのは、「性の売買と社会」で紹介されていた、売買春の移り変わりでした。 遊女は世襲の経営者だった。「畜生道に落ちた」と蔑視されるまでの歴史 遊女屋での苦しい日々を記した日記

    遊女は「経営者」から「人間ではないもの」に変わっていった…ゾッとする【性差の日本史】 - wezzy|ウェジー
  • 朝鮮戦争を「6.25」と呼ぶのはなぜか/斎藤真理子の韓国現代文学入門【1】 - wezzy|ウェジー

    昨年の9月から今年1月まで、下北沢の屋B&Bで、「韓国現代文学講座」というものをやっていました。新型コロナウイルスの影響でストップしていたのですが、それをテキストの形で継続することになりました。今回はその1回目です。 そもそも昨年、この企画を始めたのは、「韓国小説、どれから読んでいいかわからない」という声をよく耳にしたことがきっかけです。確かにこの何年かで韓国文学の紹介数はかなり増えたのですが、予備知識がないとどこから手をつけていいかわかりません。また、それらを読む際、韓国歴史が頭に入っているといないとでは「読み」に違いが出てきます。そこを埋めるお話ができたらと考えたわけでした。 私は一介の翻訳者で、研究者ではありません。体系的な読書もしていませんし、知見も限られています。しかしその分、読者のみなさんに近い立場にあると思いますので、文学作品の背景を理解するお手伝いになる話を少しずつし

    朝鮮戦争を「6.25」と呼ぶのはなぜか/斎藤真理子の韓国現代文学入門【1】 - wezzy|ウェジー
  • ローソンPB新パッケージの「わかりにくすぎる」という問題 ユニバーサルデザインの専門家に訊く - wezzy|ウェジー

    ローソンは2020年春、プライベートブランド商品のロゴ・パッケージを刷新した。これまでの「ローソンセレクト」を「L basic(エル ベーシック)」「L marche(エル マルシェ)」の2つのブランドに一新したという。手掛けたのは国内外で幅広いクリエイティブを行うデザインオフィスnendoだ。 確かにデザインは美しい。しかし店頭に並んだ商品を見ると、統一感はあるが何の商品だかわかりづらい。Twitterでも「前のデザインの方がわかりやすかった」という消費者の声が目立つ。 筆者の和久井は、ライターと並行して合同会社ブラインドライターズという、視覚障害者を中心とした会社を運営している。スタッフには、中心視野が欠けていて焦点が合わない人、全体的にぼやけて見える人、トイレットペーパーの芯から物を覗いているように見える視野の狭い人など、さまざまな視覚の状態の人がいる。彼らにも見てもらったが、「非常

    ローソンPB新パッケージの「わかりにくすぎる」という問題 ユニバーサルデザインの専門家に訊く - wezzy|ウェジー
  • 朝ドラ『エール』古関裕而の暗い過去から学べること/辻田真佐憲さんインタビュー - wezzy|ウェジー

    現在放送中のNHK連続テレビ小説『エール』。この作品で主人公のモデルとなっているのが、作曲家の古関裕而だ。 古関裕而は1909年に福島県で生まれた作曲家で、『栄光は君に輝く』、『スポーツショー行進曲』、『オリンピック・マーチ』、『大阪(阪神)タイガースの歌(六甲おろし)』、『巨人軍の歌(闘魂こめて)』、『モスラの歌』など、現在も多くの人に親しまれる名曲を数多く残している。 しかしその一方で、古関裕而には戦争中たくさんの軍歌をつくり、そのうちのいくつかは大ヒットを記録、「軍歌の覇王」とまで呼ばれた暗い過去がある。 彼はなぜ軍歌をつくったのか。そして、その事実から私たちが学ぶべきことはなにか。『古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家』(文藝春秋)を出版した、近現代史研究者の辻田真佐憲氏に話を聞いた。 辻田真佐憲 1984年、大阪府生まれ。政治文化芸術の関係を主なテーマに執筆。著書に『たのしい

    朝ドラ『エール』古関裕而の暗い過去から学べること/辻田真佐憲さんインタビュー - wezzy|ウェジー
  • アメリカ:黒人の新型コロナウイルス感染者・死者が多い理由 - wezzy|ウェジー

    全米のコロナ感染者82万人、死者4.2万人。 全米パンデミックのエピセンター(爆心地)であるニューヨーク市に限ると、感染者14万人、死者1.5万人(いずれも2020年4月22日付)。 ニューヨーク市で初の感染者が出たのは3月1日だった。1人目はイランから帰国した医療従事者、2人目はニューヨーク市に隣接するウエストチェスター郡に住み、マンハッタンに通勤する弁護士だ。以後、感染は市内全域に驚異的なスピードで広がった。日々発表される感染者と死者の数を見るのが怖いほどだった。 4月に入り、ニューヨークの1日の死者数が400人、500人と増えていく中、メディアが「全国的に感染者と死者に黒人の率が高い」と報じ始めた。ニューヨーク・タイムズは、イリノイ州(シカゴを含む)とミシガン州(デトロイトを含む)の黒人人口比率は共に14〜15%でありながら、感染者の30%前後、死者の40%前後を占めていると報じた。

    アメリカ:黒人の新型コロナウイルス感染者・死者が多い理由 - wezzy|ウェジー
  • 「誰もヒーローにしない」ということ ― 韓国生まれの表現者 イ・ラン インタビュー - wezzy|ウェジー

    韓国で生まれたイ・ランは、シンガー・ソングライター、映像作家、コミック作家、エッセイスト、そして小説家として活動する多彩な表現者だ。その活躍は、日のカルチャーシーンでも注目を集める。 ジャンルや国境を行き交うイ・ランのまなざしは“社会”と“個”の関係性に向けられており、その真摯で豊かな言葉は私たちにシンパシーを抱かせると同時に、新たな気づきをもたらす。彼女が“地獄”(ヘル)という言葉で形容するこの社会で生きる私達は、何に気づき、どこへ向かおうか。常に何かに気づき、変化しているイ・ランの現在地を聞きに行った。 ・ ――最近、身の回りで起こった出来事によって、新しい発見をしたことはありましたか? イ・ラン:先週、韓国で開催された“家族ではないから”というイベントに参加して、歌を歌ってきました。韓国ではまだ結婚というのは男女しか出来ない制度なので、それ以外の家族の形は認められていないんですけど

    「誰もヒーローにしない」ということ ― 韓国生まれの表現者 イ・ラン インタビュー - wezzy|ウェジー
  • シェイクスピア劇の魅惑のヒロイン、無限に変化する女王クレオパトラ - wezzy|ウェジー

    私が信用するのは私の決意とこの手だけ[。] (ウィリアム・シェイクスピア『アントニーとクレオパトラ』、小田島雄志訳、白水社、2001、第4幕第15場51行目) 前回は「読書会に理屈っぽい男は邪魔? 女性の連帯を強める読書会の歴史を探る」で性格批評、あるいはキャラクター批評と呼ばれている手法をご紹介しました。今回はウィリアム・シェイクスピア没後400周年記念の年である2016年最後の連載ですし、私が最も気に行っているシェイクスピアのキャラクターについて書いてみたいと思います。『アントニーとクレオパトラ』(Antony and Cleopatra)のヒロインである古代エジプトの女王、クレオパトラです。 異色のヒロイン 『アントニーとクレオパトラ』は、エジプト女王クレオパトラとローマの三頭政治の一角であるマーク・アントニー(これは英語式で、ラテン語表記ではマルクス・アントニウス)の恋と政治的駆け

    シェイクスピア劇の魅惑のヒロイン、無限に変化する女王クレオパトラ - wezzy|ウェジー
  • 男女平等にしていく必要があると思うなら、みんなフェミニスト/小川たまか×西口想『私のフェミはここから』 - wezzy|ウェジー

    (左)小川たまかさん著『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(タバブックス)/(右)西口想さん著『なぜオフィスでラブなのか』(堀之内出版) 2019年7月20日、『BOOK MARKET 2019』のイベントブースで、ふたりのフェミニストによるトークイベントが開催された。 小川たまかさんは、著書『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』(タバブックス)で、巷に溢れるCMやネットの炎上問題など身近な物ごとから、女性蔑視を拭い去ろうと声を上げ続けている。 また、西口想さんは、著書『なぜオフィスでラブなのか』(堀之内出版)で、男性中心の日社会における「会社内恋愛」を、独自の視点で読み解く。 小川たまかさんと西口想さんは、それぞれの見地から性差別の問題に取り組まれている。お二人は、どういった経緯でフェミニストとして活動するようになったのだろうか? 「フェミニズ

    男女平等にしていく必要があると思うなら、みんなフェミニスト/小川たまか×西口想『私のフェミはここから』 - wezzy|ウェジー
  • 三大皮膚トラブル「虫刺され・汗疹・とびひ」の対処法 - wezzy|ウェジー

    ※この記事はメタモル出版ウェブサイトに掲載されていた森戸やすみさんの連載「小児科医ママの子どものケアきほんの『き』」を再掲載したものです 暑い夏には、子どもの皮膚トラブルが多くなります。 特に多いのが、虫刺され、汗疹、とびひの三つ。みんな赤くなりブツブツしますが、虫刺されは、一番多いのが蚊で1個だけあるいは数個でも離れていることから見分けがつきます。汗疹は盛り上がりが少なく、赤い部分はまとまって散在し数を数えることができません。とびひは、水疱の場合とかさぶたの場合があります。それぞれの原因と対処法を説明していきましょう。 <虫刺され> 蚊に刺されると痒いのは、蚊の唾液に対するアレルギー反応のため。乳児は刺されてから1~2日後に痒みが出てくる遅延反応しかなく、幼児期から青年期には刺された直後から痒い即時反応と遅延反応のどちらもあります。うちの次女は1歳くらいまで蚊に刺されても痒がることもあり

    三大皮膚トラブル「虫刺され・汗疹・とびひ」の対処法 - wezzy|ウェジー
  • 日本語がわからないから教室で座っているだけ――おざなりにされてきた海外ルーツの子どもたちへの学習支援 - wezzy|ウェジー

    これまで日語がわからない子どもたちの支援は、自治体や地域のボランティアに一任(丸投げ)されてきたと言っても過言ではありません。 多様性の高い学校に偶然通う事ができた子どもたちは、日語学級や国際学級などで日語を学びながら、学校生活に適応するためのサポートを受ける事ができます。こうした学校のある地域では、学校の外側でもNPOやボランティア団体などが積極的に活動している場合があり、地域全体で支援体制を整備しています。 一方で、そうでない地域に暮らす子どもたちは学校でほとんど支援がなく、「放置」となってしまうケースも珍しくありません。自治体がごくわずかしかいない日語がわからない子どもへの支援人材や予算を確保する事が難しく、学校の先生も、日人の子どもたちが大半を占めるクラスの中でどのように支援したらよいかわからないためです。また、学校の外側でも支援機会がないことも少なくなく、自治体間、地域

    日本語がわからないから教室で座っているだけ――おざなりにされてきた海外ルーツの子どもたちへの学習支援 - wezzy|ウェジー
  • なぜ翻訳でステレオタイプな「女ことば」が多用される? 言語学者・中村桃子さんインタビュー - wezzy|ウェジー

    2018.07.19 20:15 なぜ翻訳でステレオタイプな「女ことば」が多用される? 言語学者・中村桃子さんインタビュー 「日常的に女ことばを使う女性は少ないのに翻訳においてはなぜ常識化しているのか?」という疑問を、SNSで見ることがある。先日も、『NHK短歌』で「いまどきの/女子のことばに/「よ」「わ」「ね」という言葉はないのだ/凛といくのだ」(さいとうすみこ 作)という作品が紹介されたと、同番組で選者を務める松村由利子氏がツイッターで紹介し、少なくない関心が寄せられていた。しかし、映画やドラマシリーズなどフィクションでは女ことばはあとを絶たない。こうした状況について、言語学者として「女ことば」を研究してきた中村桃子さんに話を聞いてきた。(聞き手・構成/鈴木みのり) 女ことばという規範――今回の取材は岩波新書の『女ことばと日語』を拝読したことがきっかけです。まず書について、中村さん

    なぜ翻訳でステレオタイプな「女ことば」が多用される? 言語学者・中村桃子さんインタビュー - wezzy|ウェジー
  • ブルーノ・マーズは「文化の盗用」? 黒人音楽を演る「カラオケ歌手」? ~アメリカで大炎上 - wezzy|ウェジー

    2018.03.22 19:00 ブルーノ・マーズは「文化の盗用」? 黒人音楽を演る「カラオケ歌手」? ~アメリカで大炎上 今月半ば、「非黒人のブルーノ・マーズが黒人音楽をやるのは文化の盗用!」「彼は才能のかたまりで、黒人音楽をリスペクトしているだけ!」という論争が巻き起こり、激しく炎上した。ブルーノ批判を始めた黒人女性活動家/ブロガーの Seren Sensei(以下、セレン) は、ブルーノがマイケル・ジャクソンやプリンスの曲も演奏することから「カラオケ歌手!」とまで貶めた。 しばらく続いたこの騒ぎも先日、大物ミュージシャンのスティーヴィー・ワンダーが「くだらないたわ言だ」「ブルーノは才能にあふれている」「彼は素晴らしいミュージシャンにインスパイアされたんだよ」と擁護、さらには「神は音楽をだれもが楽しめるものとして創造した」と発言したことで、一応の沈静化を見せた。 だが、スティーヴィー・

    ブルーノ・マーズは「文化の盗用」? 黒人音楽を演る「カラオケ歌手」? ~アメリカで大炎上 - wezzy|ウェジー
  • 町山智浩×水道橋博士×古泉智浩×枡野浩一「サブカルの歴史を語る~いくつもの枝編」【1】 - wezzy|ウェジー

    「サブカルって何?」をテーマに全7回に渡って、町山智浩さん、水道橋博士さん、枡野浩一さん、古泉智浩さんの4人が思いきり語りあいます。 サブカルという言葉はいつどこで誕生したのか? 「サブカル」の定義ってあるとしたらなんなのか? 誰がサブカルで、どこまでがサブカルなのか? さらには、サブカルはいったい何歳まで“出来る”のか……etc。まず第1回目ではサブカルの源流を探りながら、<サブカルは町山智浩から始まった>との論に町山さん自身が答えます――。 (この記事は枡野浩一さんと古泉智浩さんによるネットラジオ『と雑談ラジオ』2016年11月放送:【前編】および【後編】を元に構成しております) 【第1回の登場人名】谷川俊太郎、宮台真司、中森明夫、ロマン優光、いとうせいこう、みうらじゅん、宅八郎、永江朗、桝山寛、野々村文宏、田口賢司、山田五郎、宮沢章夫、大竹まこと、桑原茂一、ケラリーノ・サンドロビッ

    町山智浩×水道橋博士×古泉智浩×枡野浩一「サブカルの歴史を語る~いくつもの枝編」【1】 - wezzy|ウェジー
  • 少女小説とケータイ小説の違い、10代の虚無感を映すケータイ小説文庫/『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』著者・嵯峨景子インタビュー - wezzy|ウェジー

    2018.01.07 16:00 少女小説とケータイ小説の違い、10代の虚無感を映すケータイ小説文庫/『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』著者・嵯峨景子インタビュー 『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』(彩流社・2016)の著者で、社会学者の嵯峨景子さんに少女小説の「今」について聞くインタビュー第3弾。嵯峨さんによれば、2000年代半ばに大きなブームを巻き起こしたケータイ小説は、少女小説の近接ジャンルでもあるそうです。今となっては少女小説以上に語られる機会のないケータイ小説。しかし、ブームとともに成長した少女たちにとっての存在感は大人が思っている以上に大きいだろう、と指摘します。 ・そろそろ、「少女小説」について語り始めよう/『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』著者・嵯峨景子インタビュー ・20代以上が読む「姫嫁」もの、10代に刺さった『告白予行演習』/『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』

    少女小説とケータイ小説の違い、10代の虚無感を映すケータイ小説文庫/『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』著者・嵯峨景子インタビュー - wezzy|ウェジー
  • そろそろ、「少女小説」について語り始めよう/『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』著者・嵯峨景子インタビュー - wezzy|ウェジー

    2018.01.05 16:00 そろそろ、「少女小説」について語り始めよう/『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』著者・嵯峨景子インタビュー 「少女小説」と聞いて何を思い浮かべますか? 『なんて素敵にジャパネスク』に『炎の蜃気楼』、『アナトゥール星伝』に『ちょー』シリーズ、はたまた『十二国記』。世代によって、思い浮かべるタイトルは違うでしょう。しかしながら、どれも「ファンの間以外で語られる場面がほとんどない」という点については共通しています。電撃文庫やスニーカー文庫といったライトノベルレーベルに比べて少女小説は、たとえ大ヒット作品でもあっても批評や研究の対象になりづらい傾向があるようです。 しかし、少女小説が読者に与えてきた影響は決して小さくありません。少女小説の世界でこれまで何が起きてきたのか、そして「今」何が起きているのかを知ることで、見えてくるものがあるはず。そんな視座を持って書かれ

    そろそろ、「少女小説」について語り始めよう/『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』著者・嵯峨景子インタビュー - wezzy|ウェジー
  • 男が男を変えるべき。「社会が悪い」に逃げない「わたくしごと」の男性学を/『介護する息子たち』著者・平山亮さんインタビュー【2】 - wezzy|ウェジー

    2017.08.26 12:00 男が男を変えるべき。「社会が悪い」に逃げない「わたくしごと」の男性学を/『介護する息子たち』著者・平山亮さんインタビュー【2】 今年2月に刊行された『介護する息子たち 男性性の死角とケアのジェンダー分析』(勁草書房)で、介護=ケアと、庇護される立場の男性性=息子性を分析する、新しいジェンダー論を執筆された社会学者の平山亮さん。前編では、近年注目されている男性学および「男性の生きづらさ」論の問題点についてお話を伺いました。後編では、この問題についてさらに踏み込みながら、男性が気づくべき社会における優位性と、男性問題を「わたくしごと」として引き受けることの重要性についてお話いただきました。 ・「俺だってつらいんだ」に終始する男性の生きづらさ論/『介護する息子たち』著者・平山亮さんインタビュー【1】 外の目が入りづらい家事育児は女性が不利になる――SNSへの育児

    男が男を変えるべき。「社会が悪い」に逃げない「わたくしごと」の男性学を/『介護する息子たち』著者・平山亮さんインタビュー【2】 - wezzy|ウェジー
  • 「在日外国人の問題は対岸の火事」平然と差別発言を垂れ流した芥川賞選考委員の文学性 - wezzy|ウェジー

    第157回芥川賞は、この春に文學界新人賞を受賞した沼田真佑「影裏」に決定した。毎回、芥川賞選考会後には、受賞作をより積極的に推した選考委員が会見を開いて選考経過を述べるのが慣例になっているが、今回会見した高樹のぶ子委員が「大変な対立、ほとんどケンカ状態で。かなり長く選考委員をやっていますが、当に疲れ切って……」(FNNニュース)と発言していたこともあり、どのような議論が巻き起こったのか、「文藝春秋」誌に掲載される芥川賞選評を待ち構えていた。 結果、一人の選考委員の、議論以前の選評を読んでうなだれることになった。宮輝選考委員による、候補作の一つ、温又柔「真ん中の子どもたち」に対する選評である。台湾・台北に生まれ、3歳の頃から日で過ごし、台湾語混じりの中国語を話す親のもとで育った著者が記した、言語の越境を問う小説。宮は選評にこのように書いた。 ************** 「これは当事

    「在日外国人の問題は対岸の火事」平然と差別発言を垂れ流した芥川賞選考委員の文学性 - wezzy|ウェジー
  • 1