あなたに文学が何だか決める権利はない――福嶋亮大「文壇の末期的状況を批判する」批判 - wezzy｜ウェジー

怒りを歌え、女神よ、ペーレウスの子アキレウスの (呉茂一訳『イーリアス』第一書) ヨーロッパ文学の歴史は激おこぷんぷん丸から始まるというのは、よく言われる話です。いえ「激おこぷんぷん丸から始まる」と言っているのは私だけかもしれませんが、とにかく怒りから始まるというのはしばしば指摘されます。 トロイア戦争を描いた古代ギリシアの叙事詩『イリアス』は紀元前8世紀頃に成立したと考えられており、英雄アキレウスの怒りを歌うべく、語り手が芸術の女神ムーサから霊感を賜ろうと祈るところから始まります。『ギルガメシュ叙事詩』などさらに古い文学作品もありますが、とにかく『イリアス』がヨーロッパ文学の祖のひとつであることは間違いありません。 無神論者の私は女神に頼れませんが、今回は私の怒りを書こうと思います。アキレウスが怒っていたのは、戦利品として獲得した愛人ブリセイスをギリシア軍の大将アガメムノンが奪おうとした

[tikani_nemuru_M]

そもそも文学に限定された話ではない。芸術全体に言える話。よってこれは相対主義などではなく普遍的な主張。だいたいな、セクハラ告発やポリコレで死ぬ文学なんざ死んでいいんだよ、そんなへなちょこは死ね！

[nakex1]

「あなたの説には賛同しない」ならわかる。でも「あなたに説を唱える権利はない」はどうなのかな？

[amamako]

文化相対主義ならぬ、「文学」相対主義と言ったところか。そうやって近代主義を否定していった結果が何を生み出したのか考えるとなぁ。

[niwaradi]

一見正しいようで、「全ての文字列が文学」「どんな過激派も自称すればフェミニスト」となると、どこかで限定は必要な気がしてくる。この世の物体は全てが芸術なのだろうか？なら文学という言葉に意味はあるのか。

[takamurasachi]

「その文学観は近代中心主義だ。本来はもっと自由なものだ」というのも「文学とは何か」について語っているのでは。自己論駁性に気づいてない人が定義論争に介入して、やたら相対化しようとする現象に名前がほしい

[saebou]

こちらの論考ですが、文学の定義としては1ページ目に「主に言語を用いる芸術」というシンプルなのを出しています。あと、マンスプレイニングだと言ってるのはフェミニズムの話で文学の話ではないですね。

[dlit]

自分の研究テーマや関連領域が専門の学問分野の中でマジョリティだと考えられる研究者には特に読んでおくことをおすすめする。

[limonen]

私たちの手から文学を取り上げる権利は誰にもない

[yamadashiro39]

うんうん、それもまたブンガクだねぇ / 最近いわゆる近代らへんの文学作品を読み漁ってて、文字で書いてありさえすればわりとなんでもありなんだなあと思ったばかりだったのでわりとタイムリーなおはなしでした

[jimusiosaka]

この文章を読んで、「近代主義の否定」とか「相対化」と解釈してしまう人は、ご自分の読解力をまず疑ったほうが良いと思います。

[egamiday2009]

「テーマの優劣、しかも非常に主観的に判断されたテーマの優劣によって「文学」かどうかが決まるという、近代小説中心主義的で横柄な文学観」

[maicou]

詩や戯曲のほうが先だというのは（そりゃそうなのだが）おもしろいよな。

[akakiTysqe]

https://twitter.com/jenaiassez/status/1391088091138433026?s=21 「(任意のものを入れよ)が文学だ」と言いたがる人々というのは、文学を殺そうとしている人々だ。

[Jcm]

こういう基本的な話を今ここで改めてすることって本当に意義深い。／ただTERFのようなものに関してはしっかり排除しないといけないんじゃないかとは思う。

[hharunaga]

“「文学とは何か、何をやるべきか、何のためにあるのか」という議論に実りがあるという発想は、私にはここで批判されている「ポリティカル・コレクトネス」と同種のものに思えます”

[vialavida]

「辞書的には、文学とは主に言語を用いる芸術です」「自分が評価しないものは文学ではないなどというのはただの傲りです」確かに/『イリアス』で女たちが泣く場面はそういう解釈も出来るのか。自分の読みは浅かった

[toshitiru]

確かに広く研究分野におけるマジョリティ、マイノリティとして見ると面白いなこのやり取り。

[zyzy]

文学の根底にある殴り合いみたいな部分の話。この殴り合いの部分こそが文学性とも呼ばれてきたものなんだろうし

[yuhka-uno]

"「文学とはMe Tooと言った瞬間に消えてしまう繊細なものを捉えるための表現手段である」というのは、おそらく近代小説中心主義に基づくものです""自分が評価しないものは文学ではないなどというのはただの傲りです"

[rag_en]

まーた定義問題やってんの。/「Social Justice」界隈って、「用語」の扱いが雑すぎるんだよね…。

[prophet]

権利もなにも文学は学問の1つ

[sateso350]

"近代小説と言えるものが影響力を持つようになったのは17世紀以降""日本でも『竹取物語』などの散文によるしっかりした物語が発展したのは10世紀以降"/文学は何でも自由に書け、ただ結果が面白いかクズかというだけ。

[yamatedolphin]

近代的自我を疑う文学にたいして、それは近代中心主義だとか何を言ってるのかさっぱり。自由と自ら宣言したら自由になれるとか、そんな簡単なものじゃないのに。

[NOV1975]

文壇にいないものとしては、「文学とはこれである」「いやこれこそが」「何だてめーフザケンナ殺すぞ」というのが文学であろうと思ってしまう。定義できなくてずっと戦っている空間こそがそれの定義みたいな。

[kalmalogy]

"近代小説(多くは男性の著者が男性の関心を引くような内容を扱った作品)しか頭にない人々が、文学とは何かを議論して、叙事詩も紫式部もダンテもシェイクスピアも入らないような文学のマイ定義をひねり出してくる"

[UhoNiceGuy]

はてブで批判されてる。意外。そりゃ、自分の研究しているシェイクスピアが文学じゃないって言われれば一言申したくなるよ。カテゴライズは必要だけどそれが適切でなければ批判される

[hoshifuru-mabataki]

なんか、ずいぶん古い手法で批評書く人が多いんだなぁと。今日日作品から作者を手繰り寄せる論文なんて書いたらフルボッコにされるんだと思ってたんだが。文学研究と文芸批評の断絶を感じる。

[ariyake]

「狭くて不自由な文学観」近代以降の小説感に窮屈なものを感じることが確かにあるよなあ。。古典を読んでいてこっちの方が自由だなと思ったりする

[blue0002]

文学とは何か明示しないけど、それではないと批判はする。これじゃ賛同者は得られんだろうな。元の論考も少数の同業者向けでしかないが

[cj3029412]

すが秀実が30年以上も前から切り開いてきた（そして呆れて立ち去った）地平に何をいまさら。論じてないでひと粒でも撒いて紡いだら。

[hinbass]

芸術なんだから、できたその場で「文学」を名乗るのはおかしい。文学たり得るのは結果論であって、後年の人々が決めることじゃないかしら。

[Arturo_Ui]

「例外処理を伴わないカテゴライズは不可能である」と言い換えれば、腑に落ちる向きも多いのではないか。

[astefalcon]

文学という言葉がよろしくないんだろう。「おはなし」とかでいいよ。

[unfallen_castle]

「「これが文学だ」「あんなのは文学じゃない」ということを、なぜか批評家である自分が決める権威を持っているという感覚」色んなものに当てはまる話

[jankoto]

「でも何が政治的に正しいかは私が決めます」もタイトルに書いとけよ

[IkaMaru]

実際に話されているものを言語学者が言語ではないと主張したところで話されなくなる訳でないのと同じ。文学者が「文学ではない」とするのは、自分にはもはや手出しできないという撤退、敗北宣言ではないか

[jintrick]

俺はかつて、こんな巨大なブーメランを見たことがないw