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ブックマーク / www.geekpage.jp (22)

  • ラムダノート社で「プロフェッショナルIPv6」を執筆した理由:Geekなぺーじ

    個人的には、拙著「プロフェッショナルIPv6」は、世界で最も詳しくて読みやすいIPv6解説だと考えています。 450ページを超えるコンテンツを全部タダで読めるというのも大きな特徴です。 このような「プロフェッショナルIPv6」の企画は、ラムダノート社でしか実現できなかったと私は考えています。 いまでこそ、ラムダノート社は複数のIT技術書を出版する出版社ですが、IPv6の企画が開始した段階では、ラムダノート社は、まだ一冊も出していない状態でした。 それでも、私はラムダノート社でIPv6を出したかったのです。 鹿野さんが経緯を紹介している通り、クラウドファンディングでIPv6を作ろうと考えて、鹿野さんに声をかけました。 k16's note: 技術書をクラウドファンディングで出版してみた 鹿野さんに声をかけた理由は主に2つです。 ひとつめは、クラウドファンディングで書籍を作り、電子版を

  • オーム社電子書籍直販サービス終了に関して:Geekなぺーじ

    オーム社が電子書籍直販サービスを終了するというお知らせがでていました。 同社では、マスタリングTCP/IP RTP編(2004年)、インターネットのカタチ(2011年)、マスタリングTCP/IP OpenFlow編(2013年)の3冊で関わらせていただいたこともあり、今回廃止される電子書籍直販サービスで拙著も販売されていました。 オーム社eBook Storeサービス終了のお知らせ 電子書籍直販サービスが終わるということは、ネット上で話題になっていることで知りましたが、「そのうちこうなるだろうと思っていた」ということが起きました。 10月29日に「運営スタッフ退任のお知らせ」というお知らせが出ており、eBook Store企画運営担当の森田さんが「運営スタッフ退任」とあります。 そのお知らせからは社内異動のようにも読めますが、実際は運営スタッフ退任だけではなく、10月末で退職されたようです

  • 「教える」こと、「学ぶ」こと:Geekなぺーじ

    最近、「教える」とか「教わる」というのは、どういうことなんだろうと考えることがあります。自分ではない誰かに何かを「教える」というのは非常に難しいし、「教えたい」とか「伝えたい」と思うことは自分勝手であり、最終的には教わる側に主体性があって「教えて欲しい」という内容に沿ったものをどれだけ提供できるのかなのかなぁというのが最近の感想です。 新しいことを学ぼうとするとき、最終的には「自分で発見」をしないと覚えないし身につかないという感想を持っています。たとえば、授業のような形式でひとりの講師が多くの聴衆に対して講義を行っているような場合でも、その講義のなかから聴衆側が各自で小さな「自分の発見」をしていて、そういった「自分の発見」が「教わる」ということなのかなと。 最近は、スポーツ関連の勉強をしつつ、自分自身でも少しずつトレーニングを開始しています。40過ぎですが。 プロのトレーナーの方々向けの媒

  • RFCの正規文書がXMLに:Geekなぺーじ

    インターネットに関連するプロトコルなどを規定するRFC(Request For Comments)の正規文書のフォーマットが、これまでのplain-text ASCIIからXMLへと変わります。そのためのRFCが、RFC 7990 - RFC 7998として策定されました。 RFC 7990 RFC Format Framework RFC 7991 The "xml2rfc" Version 3 Vocabulary RFC 7992 HTML Format for RFCs RFC 7993 Cascading Style Sheets (CSS) Requirements for RFCs RFC 7994 Requirements for Plain-Text RFCs RFC 7995 PDF Format for RFCs RFC 7996 SVG Drawings for R

  • 10月1日、インターネットが大きく変わりました:Geekなぺーじ

    世界中のほとんどの人々は気にしていませんが、米国時間の2016年10月1日(土曜日)、インターネットが大きく変わりました。これまで米国政府が保持していたインターネットの重要資源に対する監督権限を手放したのです。 JPNIC: 米国政府がインターネット重要資源の監督権限を手放しました JPNIC News & Views vol.1439【臨時号】2016.10.3 NTIA: Statement of Assistant Secretary Strickling on IANA functions contract インターネットそのものは、世界中の多くの組織が分散しつつも協調することで成り立っています。 しかし、世界中のみんなが単一の「共通意識」を持って運用する必要がある、IPアドレスやポート番号などの番号資源、ドメイン名、プロトコルパラメータの3つに関しては、IANA(Internet

  • IT系の編集者・雑誌・記者・ライターが激減している:Geekなぺーじ

    アスキー系の技術書が今後は出版されなくなる、もしくは、刊行点数が激減しそうです。以下のブログ記事で、9月末をもって株式会社KADOKAWAがアスキー系の書籍編集部をいくつか廃止・解散していたことが述べられています。 嘉平、編集やめるってよ 株式会社KADOKAWAは、9月末をもってアスキーブランドの書籍を作っていたいくつかの編集部を廃止・解散しました。これに伴い、私(鈴木嘉平)が編集長を務めていたハイエンド書籍編集部も解散しました。この件について、株式会社KADOKAWAからは特にアナウンスなどは行わないということです。 誤解しないでいただきたいのですが、これはアスキーのがなくなるということではありません。週刊アスキーもASCII.jpも存続していますし、これからもアスキーの雑誌・書籍は発売されます。また、9月までに刊行されたは今後も継続して販売されます。 ただ、これまでよりも刊行点数

  • 『アカマイ 知られざるインターネットの巨人』を書きました:Geekなぺーじ

    『アカマイ 知られざるインターネットの巨人』というを書きました。「角川EpuB選書」というシリーズからの出版です。これまで、私は技術者向けのばかりを書いてきましたが、今回は初の一般向け書籍です。「TCP/IP」といった単語を聞いたことも無い人に対して説明する気持ちで書くというリクエストだったので、それを目指しました(IT技術者の方々にとっては物足りないかも知れません)。 目指はしたのですが、、、アカマイの説明をするのであればインターネットそのものの構造や商習慣、IP、TCP、BGP、DNSなどの紹介を避けられないため、一般向けといいつつも技術書っぽくなってしまっています。 ただ、いままでの書籍と非常に大きく違うのが、編集者がIT系の技術とは全く無縁に近い方だったという点です。これまで、専門書を扱う方々としか書籍執筆作業を行ったことがなかった私にとっては、非常に多くの発見がありました。

  • なぜ、違法ダウンロードによる逮捕者が出ないのか?:Geekなぺーじ

    NHKによる「刑事罰適用1年 売り上げ回復せず」というニュースが話題です。 その中で、「警察が摘発した例はまだありませんが」とある点が気になったので調べていたら、2012年に松田政行先生が書かれた「違法ダウンロードに対する刑事罰の導入に関する著作権法の視点」の存在を知りました。 この文書は、違法ダウンロード刑事罰化が施行される前に発表されたものですが、違法ダウンロードに対する罰則規定追加に対して、著作権法の視点での反対意見が述べられています。 その中で幇助者に対する刑事事案に関して、同文書5ページに以下のような記述があります。 ア 民事的請求から刑事罰への立法事実 民事的請求を許容する2009 年改正において、肯定された権利行使は、この3年間一切なかった。違法ダウンロードは無数に存在したのであるが、これを幇助する、そして権利行使可能性が肯定される事案は1件もなかったということが証明されたの

  • 「透明性」って本当に副作用が無いの?:Geekなぺーじ

    先月、ローレンス・レッシグ教授による「The New Republic: Against Transparency」という記事が公開されていました。 多くの人が単純に「透明性は良いことだ」と考えていますが、果たしてそれは正しいのだろうかという内容です。 政府による情報公開が、逆に政策を不安定化させるのではないかという考察が11ページのエッセーになっています。 そこでは、レッシグ教授が政府による過度の情報公開を「Naked Transparency」と呼び、それがどのような害を及ぼすかに関する問題提起を行っていました (今回、この「Naked Transparency」という単語は「素っ裸の透明性」と表現しました)。 Targeted Transparency レッシグ教授のエッセーでは、「素っ裸の透明性」がどのように悪用されるかを具体的に説明する前に「Targeted Trasnparen

  • 無からの創造に対する報酬に関して:Geekなぺーじ

    さきほど書いた「フリーランスにとっての無駄足」についてogochanさんとTwitter上で会話をしていたのですが、そのなかでogochanさんが以下のような面白い発言をされていました。 Webデザインでデザイン案を考えて持って行くまで発注の意志を決めない顧客が多かったり、書籍の執筆でが出版される寸前に初めて契約書にサインしたり、プログラムの受託開発で設計を終わらせるまで契約の話にならなかったり、という話題はよく聞きます。 言われてみれば、これらの話は「無からの創造」に対しての報酬を避けるという側面があります。 デザインや設計や基コンセプトが出来上がるまでは、発注側は「その相手に発注しても大丈夫か?」という部分が理解できないので、「これならば大丈夫そうだ」となって発注者側リスクが十分に下がらないと発注をしたくないという話のような気がします。 でも、「無からの創造」ってその後のプロジェク

  • フリーランスにとっての無駄足:Geekなぺーじ

    「色々と聞きたいことがあるので、とりあえず一度ミーティングをしましょう」と言われて呼ばれることがあるのですが、散々色々と質問して情報を得たうえで、二度と連絡をして来ないという事例にチラホラ遭遇します。 ひどいときには「次に会うと面白い人を紹介して下さい」と最後に言われたりします。 無報酬で呼び出しといて、散々情報を引き出そうとしたうえでそれはないだろうと。 大企業にこういうパターンが多いです。 事例としては、オンラインでの情報発信の方法やソーシャルメディアマーケティングに関連する相談であったり、ネットワーク構築だったり、ソフトウェア設計の相談だったり色々です。 最初から「とりあえずミーティングの報酬」という感じで割り切って誘って頂ける場合は良いのですが、先方が全く悪気がなく「いや、一度会って話をしたかったんです」という感じで単に時間だけ消費されたうえで何も生まれないと脱力感があります。 (

  • svn+TeXでcommitするとPDF - オーム社開発部の出版システムでの書籍執筆:Geekなぺーじ

    以前、オーム社開発部の出版体制を取材しましたが、今回、私自身がそのシステムを使ってを書きました。 Subversionでバージョン管理をしつつLaTeXを書く形式です。 複数人でを書く時にバージョン管理ツールを使わないと、誰がどこをどういじったのかがわからなくなったり編集箇所が競合する場合が多いのですが、Subversionを使うことでそれらが解決可能です。 さらに、筆者か編集者のうちの誰かがsvn commitを行って最新版を更新すると、それに連動して最終原稿として印刷所に入稿されるものと同じ形のPDFが自動的に生成され、DTP作業がゼロになるとともに、筆者がアウトプットを細かく確認ができるという特徴もあります。 しかも、Subversionのコミットメールを編集者側も見ていて、該当部分に対する編集やコメントがすぐに投入され、こちらが文章を書いた数分後に編集側意見が含まれるPDF

  • Kindle印税70%で書籍が100円ショップ化?:Geekなぺーじ

    (注意:70%印税のときの購入者通信費の著者負担は考慮していないので、実際にはもう少し違った数値になると思います。) これにより、10ドル~19.98ドルの紙媒体書籍価値はKindleでは9.99ドルで販売する戦略が最適になってしまいます。 価格は安い方が売れる数が多くなる可能性が高まるので、価格を上昇させて35%印税よりも9.99ドルで70%印税の方が、著者や出版社は大きな利益を出せるのだろうと推測します。 このことを突き詰めて「Kindle最適化にはどうすれば良いか?」となると、「一冊12.49ドル相当の工数で紙媒体を出版するのが良い」となる気がします。 100円ショップ化する? 最低価格が2.99ドルなので「100円ショップ」という表現は適切ではありませんが、先ほどの考え方を発展させると、安価に提供することを前提とした値段設定が増えることで、内容を削るという風潮が増えるのかも知れない

  • Geekなぺーじ : いいから殺せ。後はこっちでなんとかするから

    IT業界って怖いですね~(棒読み) 何でそうなった? そもそもの発端は、私が現在執筆中のLinuxネットワークプログラミング書に書いているコラムのための質問でした。 Wiresharkやtcpdumpを利用したパケットキャプチャによる通信プログラムのデバッグを解説する際にプロミスキャスモードとは何かという話を書いていたのですが、その最後にちょっとしたコラムを書くためのブレストとしてTwitterで質問をしました。 で、結局出来上がった原稿は以下のような感じです。 Twitterでコラムの内容を見たいと発言されている方がいらしたので、出版前ですが晒してしまいます。 コラム:ぁゃιぃ UNIX用語 (☆ 「あやしい」の部分は、xa xya イオタ xi です。) プロミスキャスモードを「無差別モード」と訳す場合が多いのですが、この「Promiscuos」という単語は性的な意味を含む英単語なので

  • Twitterクラック時の個人的観測データ:Geekなぺーじ

    15時頃からTwitterがクラックされてました。 詳しい事はわかりませんが、個人的には大規模なDNSキャッシュポイズニングか、twitter.comのDNS権威サーバが乗っ取られたような気がします。(追記:文章公開後に色々時間をかけて考えると公開した文章の矛盾点が浮かんできました。キャッシュポイズニングじゃない気がしてきました。ということで、このエントリ、色々信用できないかも知れません。書いて公開しておいて申し訳ありませんが、各自の判断で内容を読んで下さい。) 追記:Twitterクラック事件の原因? HTMLtwitter.comにアクセスしたときに以下のようなHTMLが返ってきていました。 (ただし、画面内に収まるように一部改行コード追加) <html> <head> <meta http-equiv="Content-Language" content="en-us"> <me

  • Geekなぺーじ : 大変革が迫りつつあるインターネット

    IPv4アドレス枯渇が迫りつつあります。 現状では、再来年ぐらいに枯渇する事が予想されています。 このIPv4アドレス枯渇は、恐らくインターネットアーキテクチャに対して非常に大きな影響を与えます。 今、この瞬間にあるインターネットインフラと、3年後のインターネットインフラは結構違う形をしているのではないかと推測しています。 以下、何故IPv4アドレス枯渇がインターネットアーキテクチャの大変革をもたらすのかと、この問題の背景を説明したいと思います。 2つに分離するインターネット インターネットは戦時中の物資が少ない状況においても通信網が維持出来る事を想定して設計されています。 そのため、専用機器だけではなく、ありあわせの機器を繋ぎ合わせて通信が実現できることが重要な要素でした。 また、電話のような回線交換方式ではなく、パケット交換方式を採用して様々な種類の通信を同時に行える事も設計の柱でした

  • コンタクトレンズ型ディスプレイ:Geekなぺーじ

    コンタクトレンズ上にLEDを焼き込んでコンタクトレンズ型ディスプレイを生成する方法を提案している論文を読みました。 コンタクトレンズ内に電子回路を構築する方法が解説してある非常に面白い論文でした。 この論文は2008年の初頭に発表され、話題になっていました。 "CONTACT LENS WITH INTEGRATED INORGANIC SEMICONDUCTOR DEVICES", H. Ho1, E. Saeedi, S.S. Kim, T.T. Shen, and B.A. Parviz, IEEE, Micro Electro Mechanical Systems, MEMS 2008, Tucson, AZ, USA, January 13-17, 2008 ただ、注意が必要なのは、この論文はコンタクトレンズ型ディスプレイを完成させたというわけではないことです。 コンタクトレンズ

  • Geekなぺーじ : オーム社開発部での開発体制

    オーム社開発部さんでのの作り方を取材させて頂きました。 社内で自作ツールをバリバリ作って、出版作業の効率化を行っているのが凄いと思いました。 ただし、今回取材をした内容が行われているのは、オーム社開発部のうちの1グループ(グループは約3名)です。 全体的にこの体制で行われているわけではないそうなので、ご注意下さい。 取材実現の経緯は「オーム社開発部の方とのやり取り」をご覧下さい。 Subversionでバージョン管理 著書の原稿は、XML管理されており、そのXMLはSubversionで全ての著者(監訳者)と共有されているそうです。 Subversionのサーバはインターネット上にあり、各自がリモートで作業を行える環境が整い始めているため、最近では著者と一度も会わずにが完成するという案件もあるそうです。 フォントなどの問題から、番環境でのPDF作成はオーム社開発部で毎日行っており、毎

  • 日本語でも海外へ波及する「初音ミク」:Geekなぺーじ

    初音ミクの話題を良く見ますが、海外ではどのように扱われているんだろうと思って「Hatsune Miku」で検索をしてみました。 すると、結構出ていますね。 Ievan PolkkaのYouTubeへのリンクが非常に多かったです。 YouTubeでのコメント欄では、最初の方では「誰これ?」という反応が多かったです。 さらに、英語wikipediaにあるIevan Polkkaの「Performers」にHatsune Mikuが入っていました。 Yahoo! Answersに「何で初音ミクはネギ持ってるんですか?」という質問も出ていて、即回答されていますね。 「Why is Hatsune Miku often pictured with a leek?」 中には「初音ミク(Hatsune Miku)」と「はちゅねミク(Hachune Miku)」の違いを解説しているブログもありました。

  • 勉強は至高の贅沢かもしれない:Geekなぺーじ

    学生である間は、勉強をすることが強要されます。 そして、多くの学生は勉強をすることをあまり好まないような気がします。 学生期間中は勉強をする主な目的が進学や就職をするためなので、勉強をしたいから勉強をするという人は少ないと思われます。 しかし、一度学生という身分を卒業してしまうと、もう一度学生という身分になるということは、ある種の贅沢ではないかと思われます。 まず、仕事をやめてフルタイムで学生になるには相当の覚悟が必要になります。 入学資金や学生である期間中の生活資金も必要になります。 また、ある程度の年齢になってから学生になると、卒業後に就職をするのが困難である場合が多くなります。 そのため、卒業後に就職活動をしなくても良い身分であるか、もしくは既に卒業後の職がある程度決まっているという条件が、場合により発生します。 このように書くと、再び学生に戻るというのは、既に財力がある人か、もしく