付録ゲームは第一次大戦戦略級の「西部戦線異状なし」だ。ふーらー中村氏が、どうやらデックメイキング系のエリアインパルスでデザインしているようだ。システム的には「秀吉頂上決戦」の延長線ということになるのだろうか。 本号の白眉は、「ゲームの鉄人:空母戦対決」と、「正しいデベロップとは如何なものかと」の対談記事だろう。 いつも対談記事は盛り上がるのだが、今回は特に中村氏の視点が非常に面白い。 これまでゲームデザインにおいては、デザイナーの視点と、プレイヤーの視点ということが言われてきた。今回はデベロップという話題もあって、デベロッパーの視点というのが議論の対象になっている。 このときに他のパネラーがデベロッパーはデザイナーのアシスタントか、プレイヤーの代表者かという議論をする中で、中村氏は違う観点を切り出している。 誤解を承知で端的に言ってしまえば、デザイナーは「作品」としてゲームを見ている。自分