新しいウォーゲームの姿 - しみゅれーしょんだいありー
まだはっきりと見えていないのですが、このままだとヒストリカルウォーゲームというジャンルは滅亡するのは間違いないでしょう。 別に過激なことは言ってはいません。少なくとも他のアナログゲームに比べて先に滅亡するのではないかと思います。 現在のアナログゲームには「ボードゲーム」「ＴＲＰＧ」「ウォーゲーム」の３つの流れがあるというのはご存知ではないかと思います。 どの世界にも、古典的なものやシステムを追及するあまりにそれが当然となってしまい、結果として初見さんの入れない世界を構築してしまっている人達がいます。私は、これを原理主義者と呼んでいます。 ウォーゲームにも「旧AHやSPIのゲームが一番」と思っている人がいるのは当然として(これはこの趣味の年齢層の高さが原因なのですが･･･)、ＴＲＰＧにも変な原理主義的な人がいて「女神転生シリーズ」などは、ぶっちゃけ初見ではプレイ不可能です（可能と思っている人
猿山第１戦 ソロモンズ・キャンペーン | しゅみのしみゅれーしょんげーむ
猿山第一戦は奥津城（おくつき）さんとCMJ＃90ソロモンズ・キャンペーン。 ダイスを振って私が日本軍担当。 お互い死力を尽くした・・・というよりは、ルールを追っかけて勉強したって感じでした。 どんなゲームかはわかった。 本当は１４フェイズあるうちのどこかで相手の動きを読んで裏をかきつつ部隊を送り込むというのが正しい遊び方なんだろうけど、お互い「ここらで決戦を」みたいに談合しちゃいました。 日本軍は昼間の砲戦で輸送艦を道連れに長門を失ったりしましたが、瑞鶴の小破と引き換えにエンタープライズを撃沈したり、巡洋艦隊を完膚なきまでに撃破するなど、海戦ではおおむね活躍しました。また、米軍が補給ポイントの節約のため、陸上攻撃を控えたのと、日本軍が史実より積極的に戦艦砲撃を実施したため、ほぼゲームに登場する全軍の陸揚げに成功したものの、総攻撃を行っても飛行場奪回はなしえず、勝ちを逃しました。 このゲーム
猿山荷造り | しゅみのしみゅれーしょんげーむ
１０月です。 猿山に行く準備をそろそろ始めなくっちゃということで、朝からごそごそ。 １：帝海＆戦略級ミッドウエイ これは最近作り変えたので、ルールの印刷とか駒の作り直し（ひええ）とか、ディスプレイの作り直しとか、ちょっと面倒。やっぱ持っていくのやめようかな（笑）。 ２：アップフロント セットの箱はかさばるので、マーカー類はバンザイの薄い箱に、ユニットカードは小さめのお菓子箱に詰め替え。アクションカードをスリーブに入れ、カード箱に。 ３：フライトリーダー 箱がぼろぼろだしかさばるので、１００均のA４プラケースに中身を詰め替え。 ４：ソロモンズ・キャンペーン いのさんがユニットを老眼対策（笑）で大きく作り変えているとのことで、これはルルブとプロットシートのみ用意。 ５：日露戦争 WGCの薄い箱は、実はちょっとがっかりだったんですが、ゲーム会に持っていくには実はこの体裁の方が便利なことに気がつき
撤収 | しゅみのしみゅれーしょんげーむ
「お願いだから片付けて。」嫁さんから言われてしまいました。 娘がこのブログをはじめた頃から少しだけ賢くなり、むやみにゲームの駒を口にいれたりしなくなりました。 これをいいことに、研究中のソロモンズキャンペーンを部屋に広げっぱなしにしてあったのです。 年度末の怒涛の忙しさで断続的にしか関われなかったこともありますが、長期間放置の結果、マップを入れてあったポスター用フレームが発する静電気がホコリを集めて、すごいことになってしまいました。 アレルギー性鼻炎の気がある嫁さんにしてみたら、見るだけで鼻が痒くなる光景で、確かにかわいそう。 やはりこういうことは、短期決戦型でいかねば駄目ですね。 そんなわけでソロモンズキャンペーンは一旦お片づけとなったわけですが、作戦研究は別の形で続行します。 ゲームの流れはだいたい掴めました。あとはゲーム中起こり得るシチュエーションへの対処の仕方のようなものを切り取っ
らしい選択 | しゅみのしみゅれーしょんげーむ
今回ようやくゲットしました。 相変わらず、愛のないコンポーネント（翔鶴、瑞鶴って書いてあるけどシルエットは加賀）ですが、ゲームの出来に直接は関係ないと信じましょう。 でも２号の時にも思ったんですが、このコンクリートみたいな海の色はなんとかならないものでしょうかねえ。 ソリティアゲームということで、先駆者のＶＧキャリアーとの比較も面白そうです。 あっちは２日間の空母決戦に焦点をあてたもの、こっちは５月３日から５月９日まで、米軍のツラギ空襲など戦闘の全容を捉えたものですから、単純に比べられるものでもありませんが。 少し前の日機再版、アリューシャンキャンペーン、ソロモンズ・キャンペーンと、海戦ファンには嬉しいラインアップが続いています。 珊瑚海といえば、こんな本も出たことですし。
ソロモンズ・キャンペーン研究、第２ターン以降 | しゅみのしみゅれーしょんげーむ
第２ターン以降は第1ターンの結果次第で選択すべき道は変わるので、多少総花的にはなりますが、先にだいたいの方針を列挙した上で、話を進めたいと思います。 このゲーム、基本的に日本軍が攻撃側であり、米軍は日本軍の攻勢に対していかに適切に対処するのかを求められます。なので、作戦方針を研究をする上でも、日本軍の攻撃はどのようなものが考えられるのかをまず明らかにし、その上で対処方法を探るという順序になる筈です。 日本軍には大きくわけて瑞鶴、翔鶴を基幹とする空母機動部隊戦力と、長門級２隻＋金剛級４隻からなる史実より潤沢な戦艦戦力、そして補助艦艇戦力の３つがあります。 空母や戦艦の出撃サイクルは基本的に３ターンおき（間２ターンを整備期間とする）です。ラバウルに帰港することで、ＢＣ，Ｂは２ターンおきの出撃が可能になりますが、ラバウルには１０ユニットかつ砲撃合計１００以内の艦艇しか収容できず、補助艦艇の運用を
ソロモンズ・キャンペーン第１ターン | しゅみのしみゅれーしょんげーむ
さて、第一ターンです。 ここでは、ヘクスＭに居る米艦隊は手順Ａで日本軍インテリジェンスルールによって発見されるという解釈で進めます。 第一計画セグメント、米軍は基地設営に失敗（成功確率は１／３）。 第一実行セグメント手順Ｄで、日本軍はラバウル航空隊１５ポイントで米第３艦隊（輸送艦群）を攻撃。３空母のエリアキャップと、駆逐艦の対空砲火で、なんと１０ポイントが撃墜されます。 生き残った５ポイントと、撃墜されたうちの半数の５ポイントが爆撃を敢行。 しかし輸送艦２隻を損傷させたのみに終わります。 しかもこの輸送艦はいずれも補給ポイントを陸揚げした後の空荷状態。 貴重な航空戦力と引き替えの戦果としてはやや不満が残るところ。 第４セグメントには水上戦闘が発生。 砲撃任務にやってきたラバウル艦隊と、戦艦ノースカロライナ、重巡２からなる米水上任務部隊が激突！ 日本軍は任務変更を行い対艦攻撃を選択。 攻撃側
コマンド 90号 - k-takahashi's blog
コマンドマガジン Vol.90(ゲーム付)『ソロモンズ・キャンペーン』 出版社/メーカー: 国際通信社発売日: 2009/12/20メディア: 大型本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る 付録ゲームは「ソロモンズ・キャンペーン」。Ｊ・Ｆ・ダニガンが1970年代にデザインした陸海空を統合したゲーム。全16ターンで各ターンは５つのフェイズから構成される。それぞれのフェイズは複数のセグメントから構成されており、その組み合わせはそれぞれ異なる。プレイの手順のところ（[4.0]）を見ると思わずため息が漏れる。 一方で、このゲームは複雑なシステムの割にプレイ時間が短い。ＳＰＩ社内のテストプレイでは（慣れたプレイヤー同士とは言え）、セットアップから16ターン終了までが平均で3時間以内だったそうだ。 記事中には、歴史記事も同テーマのゲームのシステム紹介もあるが、できれば、本ゲームの影響
第一ターン米軍の作戦～ソロモンズ・キャンペーン | しゅみのしみゅれーしょんげーむ
今回は第1ターンの米軍の作戦です。 米軍はインテリジェンスルールで、日本軍の行動を聞いてから艦隊を編成できます。 日本軍が輸送船を攻撃できるチャンスは、第１か第３セグメントにラバウル航空隊によってのみです。第３セグメントでは既に空荷の状態なので、第１に必ず攻撃があると思っていいと思います。 ラバウル航空隊しか攻撃してこないのであれば、米軍は対空火力についてのみ考えればいいのですが、そうでない場合は水上戦についても思慮を求められます。 前回の記事では第一次ソロモン海戦意味なしと書きましたが、米軍の対処を混乱させるためには、ラバウル艦隊の出撃をあえて宣言してもいいかもしれません。 いずれにしても米軍はインテリジェンスルールにより、日本軍の出撃情報を入手後に艦隊編成が可能です。 本誌リプレイではラバウル巡洋艦隊突入なしのパターンをとっているので、ここはあえて突入アリの状況を考えてみたいと思います
白昼突撃という手はありか？～ソロモンズ・キャンペーン | しゅみのしみゅれーしょんげーむ
先日の記事に間違いを発見しました。 輸送艦は２実行セグメントに一度移動するのですが、ルール９．０に、先ず休んで２セグメント目に移動しますってちゃんと書いてありました。 CMJさんごめんなさい。 最初にヘクスMに配置される輸送艦隊は３実行セグメント目までは必ずヘクスMに居なければいけません。 すると、この輸送艦隊をラバウル艦隊が捕捉する手段がただ一つあります。 ラバウルをゲーム開始直後に出立すればヘクスMには第３セグメントに到達できるのです。 そう白昼堂々切り込むのです。 でもやっぱりお勧めしません。 史実のフレッチャーと異なり、初期配置戦力をしっている米軍プレイヤーは、３空母でラバウル艦隊を沈めにかかるからです。
偶然と必然の合間 | しゅみのしみゅれーしょんげーむ
今年はなんとか戦略級ミッドウエイを完成させようと、それなりに（笑）あれこれやってます。 前回、中黒さんとおはなししたのがきっかけで、ゲームターンを２つ削って、珊瑚海海戦あたりからにしたのですが（「だから最初からそう言ったじゃないか」ともりつちさんから怒られそうですが）、加えて今度はチット引きシステムの方も見直すことにしました。 と、いうのも今回日本軍の作戦目標が天の声（チット引き）で決まるシステムにかえてみたのですが、作戦目標も、艦隊の行動もチット（偶然）で決まってしまうと、プレイヤーのすることって、作業だけになってしまいそうなので。 今のシステムは、艦隊編成の書かれたチットををカップの中に入れ、引き当てた艦隊が移動するというものです。 これを艦隊の編成にチットをつかうのはそのままにして、順番のみを決めるチットを別につくり、彼我の移動順番は偶然でも自分の艦隊を動かす順序は自分で決めるように
ソロモンズ・キャンペーンルール明確化 | しゅみのしみゅれーしょんげーむ
CMJ９０号付録のソロモンズ・キャンペーンのルールについて質問させていただいていたのですが、早々に回答をいただきました。 質問とお答えは以下のとおりです。 質問１ 15.0水上戦について 両軍の艦隊がヘクスＭにあり、どちらか（あるいは両方に）対艦攻撃任務を帯びた艦隊がある場合、戦闘は必ず発生しますか？ 回答１ はい。 ただし、15.12にあるように空母艦隊は例外として扱います。 解説 このゲーム、マストアタックなのか、メイアタックなのかもやもやしててよくわかりませんでした。 15.3によれば「対艦攻撃任務」艦隊が存在すれば、水上戦に限ってはマストアタックであるということなのですが・・・ 質問２ 昼間で、対艦攻撃任務を帯びた空母を含む艦隊と、敵艦隊がヘク スＭに居る場合、空母を含む艦隊は必ずＣＡＧによって敵艦隊を攻撃する必要がありますか？ 回答２ いいえ。攻撃の義務はありません。 解説 ただ
コマンド９０号を入手する - bqsfgameの日記
そうか、日本語版コマンドも９０号か。 創刊以来１５年と言うのは、雑誌としては立派な数字だと思う。期間中ずっと隔月刊、付録付を維持し続けてきたのも大変な努力だったのではないか。 付録ゲームのラインナップについては、どうしても多様化したウォーゲーマーのニーズもあり、毎号、すべてのゲーマーを満足させるというようなことは不可能になっている。 そんな中で、雑誌全体として見れば、ＷＷ２ゲーマー、ＷＷ１ゲーマー、日本史ゲーマー、ナポレオニックゲーマー、南北戦争ゲーマー、古代戦ゲーマーなどのいずれにも程度の差はあれ対応してきたのだから、編集部のご苦労たるや大変なものがあったと思う。 個人的にはＳＦ、ファンタジーゲームもコマンドの範囲にあっても良いのではないかと思うこともあるのだが、そこはヒストリカルシミュレーションとは一線を画す世界と言う価値観なのだろうか。 付録ゲームは１９７３年のＳＰＩの古典、ソロモン
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Golden SPI Oldies We'd Like to See Re-Released - ConsimWorld
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Si-phon（サイフォン）｜開発者BLOG::アリューシャン作戦キャンペーン
Si-phon（サイフォン）｜開発者BLOG::インターンとボードゲーム
たかさわ on Twitter: "「しゅみのしみゅれーしょんげーむ : ソロモンズ・キャンペーン～第一ターンに日本軍が考えること」が面白い。ゲーム内の概念を使った歴史的考察は自分でしても、はたから見ても良質の娯楽だと思う"
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