90年代末に札幌の地で産声を上げ、その後日本のヒップホップシーンをかき混ぜ続けてきたTHA BLUE HERB(以下TBH)。現在ではジャンルを問わず幅広い層から熱狂的な支持を得ている彼らだが、そうした支持を得る要因となっているのが、その壮絶なライブパフォーマンスだ。この3年半の間全国各地で行われたライブの最後の完成型を収めた2枚組DVD『PHASE 3.9』は、TBHのパフォーマンスの凄みを伝える力作。監督は、ボアダムスのライブドキュメント『77 BOADRUM』も手掛けた川口潤だ。その内容からライブパフォーマンスに対する思いなどを中心に、ILL-BOSSTINO(MC)に話を聞いた。 映像集は今までも定期的にリリースされてきましたが、TBHの活動において、映像メディアのリリースはどういう位置づけにあるんですか。 ILL-BOSSTINO:僕らは基本的に日常的にテレビに出るようなタイプの