今回は、「クラウド会計ソフト freee」のリリースにおける学びについてまとめてみた。今後、新規にプロダクト開発を行う人や、ソフトウエアをコアとするスタートアップの人にとって参考になると嬉しい。周囲からのフィードバックをうまく活用できず、本来すべきだった仮説検証をしきれないケースというのはとても多いのではないかと思う。僕達の失敗もや苦悩などを含め、より多くのよいアイデアが力強く世の中に出ていく一助になれると嬉しい。 freee のリリースまでの間、評判は決してよくなかった freee は 2013年3月19日にリリースされた。リリースまでの間、いろいろな方に見ていただいたり、触っていただいたが、実はリリース前の freee は決して評判がよいわけではなかった。「今までの会計ソフトで十分」、「この業界は30年間変わっていない。今さら変わる訳ない」、「自動で帳簿がつくのは気持ち悪い」など、いろ
はじめに この記事は2019年9月27日、Tech Crunch JAPANに僕が寄稿した記事の再掲です。Tech Crunch JAPANは、2022年3月31日更新終了・5月1日にサイトを閉鎖しました。今回、編集部の皆さまのご配慮で本記事の再掲許可をいただきましたので、ここに残します。 内容はすべて当時のままにしてますので、情報が一部古いものもありますがご理解いただけますと幸いです。 日本でもビジネスとして関心が高まるSaaS freeeを創業してから7年以上が経った。創業当時はまだSaaSビジネスをどう評価すべきか、何 を指標として伸ばすのか、そのノウハウはまだ日本にはなかっただろう。僕自身は、Googleの 頃にSaaSビジネスについては少しだけ馴染みはあったものの実際に事業として運営をするの は、ほぼほぼ、初めてであった。よって、多大なる試行錯誤、海外VCとのディスカッション、
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