東京電力は20日、営業運転中の柏崎刈羽原子力発電所(新潟県柏崎市・刈羽村)5号機(110万キロ・ワット)で、核分裂反応を抑える制御棒1本に不具合が起きたと発表した。 東電は「原子炉の安全に問題はない」として運転を続けながら、原因を調べる。 東電によると、週1回行う制御棒の動作確認のため、19日午後10時35分頃、制御棒(約4メートル)を約15センチ挿入しようとしたところ、1本が約170センチ入る動作不良が起きた。東電は、緊急時に制御棒を全て挿入する機能に異常がないことを確認した上で、問題の1本を最深まで挿入。この影響で出力が約3万キロ・ワット下がるという。