沖縄の集団自決訴訟で、9日、大阪地裁で行われた本人尋問の主なやりとりは次の通り。 《午前10時半過ぎに開廷。冒頭、座間味島の守備隊長だった梅沢裕さん(90)と、渡嘉敷島の守備隊長だった故赤松嘉次さんの弟の秀一さん(74)の原告2人が並んで宣誓。午前中は梅沢さんに対する本人尋問が行われた》 原告側代理人(以下「原」)「経歴を確認します。陸軍士官学校卒業後、従軍したのか」 梅沢さん「はい」 原「所属していた海上挺身(ていしん)隊第1戦隊の任務は、敵船を撃沈することか」 梅沢さん「はい」 原「当時はどんな装備だったか」 梅沢さん「短機関銃と拳銃(けんじゅう)、軍刀。それから手榴(しゅりゅう)弾もあった」 原「この装備で陸上戦は戦えるのか」 梅沢さん「戦えない」 原「陸上戦は予定していたのか」 梅沢さん「いいえ」 原「なぜ予定していなかったのか」 梅沢さん「こんな小さな島には飛行場もできない。敵が