イラク派兵から帰還後に自殺した航空自衛隊員=当時(29)=の両親が十四日、原因は隊内のいじめだとして国を相手取って一億一千万円余の損害賠償を求めて静岡地裁浜松支部に提訴しました。自殺したイラク帰還隊員の遺族が訴訟に踏み切ったのははじめて。 父親(65)は記者会見で「私も空自隊員だった。自分も勤めた職場を訴えることには今も悩んでいるが、なぜ息子が命をたたなければならなかったのかを自衛隊や国に問いたい」と訴え。母親(58)も「浜松にくれば息子に会えると思っている。今も死んだ現実を受けとめられない」と声をつまらせながら、「わが子のことだけ考えていてはいけない、と裁判に踏み切った」と語りました。 自殺したのは航空自衛隊浜松基地所属の三等空曹だったAさん。Aさんはイラク人道復興支援輸送隊の整備要員として二〇〇四年四月から七月までクウェートに派兵。帰国後の〇五年十一月十三日に浜松市内の自宅アパートで自