恐らく類書はまだ日本にはないはず*1。儀礼的コミュニケーションとしての読書とエディターシップとの関わりについてもう少し深い議論が欲しいとは思ったけれど、今まで読んできたいわゆる「出版の危機」本とは一線を画す画期的な本。儀礼的コミュニケーションとしての読書という視点は、インターネット上における著作権問題について考える際に、今までとは全く違ったものの見方を可能にするかもしれない。この本を読むことで、マクルーハンの"media is the message"という言葉の意味をやっと理解できた。『縮刷版 社会学事典』で定義されている出版の意味をもう一度考え直す上で欠かすことの出来ない本になるはず。「公」化としての出版は、本を単なる情報の「器」として見てしまう昨今の常識を越える視座を与えてくれると思う。 出版 (英)publication(独)Publikation(仏)publication 日本
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