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  • アベノミクス・消費の再出発 - 経済を良くするって、どうすれば

    2月は消費が順調に伸び、前期12月のつまづきもあって、1-3月期の消費は年率2%を超えることになりそうだ。3月の結果が出る頃にば、「雇用逼迫でも、弱い消費」という認識も払拭されるのではないか。安倍政権はスキャンダルに見舞われているが、景気は明るさを増している。その大きな功績は、この4月からの消費増税の見送りだろう。3年かかって、消費は駆け込み前水準の回復まできた。国民生活の向上は、ようやくスタートラインにつく。 ……… 2月の商業動態の小売業は前月比+0.2となり、財の物価上昇は前月比-0.1であったから、日銀・消費活動指数+は、若干のプラスが見込まれる。1,2月平均は、12月が低かったこともあって、前期比+0.6程になろう。このまま3月も推移すれば、その他の需要項目も順調であることから、1-3月期のGDPは高まりそうである。コラムは、前期から上ブレを唱えてきたが、一期遅れで実現される運

    アベノミクス・消費の再出発 - 経済を良くするって、どうすれば
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2017/04/03
    "3年かかって、改めて出発点に立つ""国民生活はまったく豊かになっていないのだから、不満が燻るのは道理""最高益を記録する企業部門は減税し、家計部門は徹底的に圧迫する" →ゾンビ的なトリクルダウン主義
  • 総括的検証と歴史を決めた失敗 - 経済を良くするって、どうすれば

    今週、日銀は、異次元緩和についての総括的検証を行い、全体的な金融緩和を維持しつつ、誘導目標を、限界の見えていた資金量から金利へと変更した。今回は、東大文学部の加藤陽子先生の『戦争まで 歴史を決めた交渉と日の失敗』の知見を用いて、総合的な見地から、日的な政策決定の在り方を眺めてみることにしたい。 ……… 加藤先生は、国民を存亡の危機に陥れた対米戦争に至るまでに3つの分岐点、すなわち、満州事変後のリットン報告書の諾否、日独伊三国軍事同盟の20日間での締結、南部仏印進駐の結果に関する読み違えがあったと、中高生に語りかけていく。そこで抽出されるのは、見かけだけの「確実」性に騙されたり、自分だけ最大限の利益を上げようとして理念を失念したり、リスクを取る覚悟がないまま「被動者」としてふるまい、結果的に戦争に近づいたりといった失敗であった。 さて、異次元緩和の誤算は二つあり、円安を実現したにも関わら

    総括的検証と歴史を決めた失敗 - 経済を良くするって、どうすれば
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2016/09/26
    "もし、改めるべきは行き過ぎた緊縮財政にあることが国民に知られるなら、金融緩和の無用なリスクを避けつつ、現実に則した正しい道を選ぶのに役立つことであろう。" →本日の「財政規律()」案件。
  • 経済政策の対象における非対称性 - 経済を良くするって、どうすれば

    日経ビジネスO.L.(2/6)に掲載された「T・ピケティ先生×吉川洋先生の対談」は、なかなかの傑作だったね。日人がどうしてこんなに消費増税にこだわるのか不思議でしょうがないのだろうなあ。確かに、1997年にハシモト・デフレをやらかすまでは、所得税も法人税も高かったから、消費税となるのは分からなくもなかったが、その後の減税によって選び得るようになっても、路線を変えることができないでいる。 しかも、日は、消費不足でデフレにあり、企業の資金は膨張しているのだから、課税を強化するなら、消費ではなく資というのは自然な発想だ。それなのに、この逆を何としてもやりたがるのだから、訳が分からないに違いない。デフレから抜け出たいなら、保育や介護といった公的部門の賃金を上げたらどうか、人口減という最大の問題への対応も大事と言われても、日人は、できない理由をあれこれ並べるだけである。 ……… 財政赤字を解

    経済政策の対象における非対称性 - 経済を良くするって、どうすれば
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    haruhiwai18 2015/02/08
    "設備投資の促進は適当に済ませ財政赤字の削減に突進…してしまうと、企業はリスクを感じて、ますます設備投資が出て来なく…""ギリシャ人も…緊縮財政で働き口を奪われたままではどうしようもない" →緊縮地獄
  • 金融資産課税と国債利払いの均衡管理 - 経済を良くするって、どうすれば

    「消費増税を見送ったら、国債金利が急騰し、財政が破綻してしまう」と脅されたら、マイナス成長を覚悟で、消費増税も仕方がないという気分になる。しかし、金利が心配なら、消費増税でなく、金融資産に課税すべきではないのか。国債のほとんどは国内で消化されており、利払いが増えれば、利子課税による税収も伸びる構造にある。財政再建=消費増税という図式は、当局による刷り込みでしかない。 そもそも、政府の借金が大きいのは、企業が資金を滞留させているからである。企業は物的にも人的にも十分な投資をしておらず、これで生じる需要不足を、財政赤字で埋め合わせている。借金は必然的に誰かの貸金であり、双方を同時に解決しなければ、増税しても経済を縮小させるだけである。ところが、日では、景気が回復しそうになるやいなや、緊縮で需要を抜き始め、企業が需要に従って投資をしたくても、できなくしてしまう。 これを、どうすべきか。緊縮には

    金融資産課税と国債利払いの均衡管理 - 経済を良くするって、どうすれば
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2015/01/25
    "国債のほとんどは国内で消化されており…""現在の税率20%を25%に引き上げるくらいで、十分、安心できるようになる""金融資産に的を絞って、果実へ一律に課税" →政権のやる気次第だな(つまり、無理(ry w)
  • 1/15の日経 - 経済を良くするって、どうすれば

    人は当に「痛み」が大好きなんだね。日経は、社説で「潜在成長率は0%台半ば」としておきながら、補正で0.8兆円、予算で4.4兆円、地方で1.2兆円、年金で約0.5兆円、合計6.9兆円もの収支改善が行われて、GDP比で1.4%ものデフレ圧力になろうかというのに、まったく矛盾を感じないようだ。財政がニュートラルなら、今年の日経済は、政府見通しの名目2.7%と合わせ、4%超の実力を持っているとでも思っているのだろうか。 財政赤字が減るのなら、経済の許容量も考えず、手放しで喜ぶとは、当に困ったものである。家計を預かるのと同じ感覚でどうするのか。消費再増税の5.4兆円の圧力には耐えられないと判断して見送ったはずなのに、6.9兆円の圧力は不安にならないらしい。そもそも、2.7%成長を目指すのに、一般会計の歳出は0.5%増であることに、誰も疑問を持たない。「景気回復、これしかない」と言いつつも

    1/15の日経 - 経済を良くするって、どうすれば
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    haruhiwai18 2015/01/18
    "2.7%成長を目指すのに、一般会計の歳出は0.5%増であることに、誰も疑問を持たない""財政は足を引っ張ることになっていて、成長の牽引は民需にお任せ" →それでいて、民間に賃上げ要請、というオチw
  • 11/19の日経 - 経済を良くするって、どうすれば

    まあ、一個ずつしか進歩できないということだね、政治というのは。バンザイ突撃のような再増税を回避できたのだから、良しとせねばなるまい。「アベノミクスで成果。だけど、一気の3%消費増税は失敗。でも、2年後には景気に関係なく2%上げます」というのでは、訳がわからない。 結局、財政当局との妥協によるもので、無条件増税を受諾することで、体制護持に協力させるという、あまり胸を張れない取引なのだろう。もし、一気増税路線からの離脱を宣言していれば、1997年以来の転換を実現するものであり、池田勇人の高度成長と並ぶ、エポック・メイキングになるところだった。世界史的にも、緊縮主義の誤謬を証明し、政策を進歩させた先例として評価されただろう。 合理性に立脚すれは、物価や賃金の上昇の範囲内で、消費増税を実施するのは当然のことである。景気に関係なく上げるよう縛るのは、政治に知性を認めない考え方であり、不合理なことをす

    11/19の日経 - 経済を良くするって、どうすれば
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    haruhiwai18 2014/11/26
    "「アベノミクスで成果。だけど 一気の3%消費増税は失敗。でも 2年後には景気に関係なく2%上げます」というのでは 訳がわからない" →こんな説明で納得しちゃう人もいる。経済学でいう"期待"の概念(違
  • 経済学の大事と小事(前編) - 経済を良くするって、どうすれば

    (前編 デフレの論理) 2011年秋、物理学者を色めき立たせる出来事があった。名古屋大などの国際研究チームが、素粒子ニュートリノが光より速く飛んだという実験結果を発表をしたからである。残念ながらと言うか、やはりと言うか、翌年には、実験が誤りであったことが判明して終わったが、もし、それが当だったら、物理学の基的な理論は、書き換えられていただろう。 この騒動を思い出したのは、himaginaryさんが1/15にリポートした「投資において企業は金利の低下に極めて非感応的」というFRBの論文を見た時だった。それは、こうした事実が判明した場合、経済学は、「金利が投資や貯蓄を調整する」という理論を書き換えたりするのだろうかという連想である。 もちろん、そんなことがないことは、分かっている。金利の効かない事態は、今に始まったわけではない。1930年代のケインズの昔から、繰り返し指摘されており、その道

    経済学の大事と小事(前編) - 経済を良くするって、どうすれば
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    haruhiwai18 2014/02/16
    "人生の限られた時間では、十分に繰り返せず、失意のまま終えることを心配""危険(大損)をカバーするため、保険料(小損)を払う行動と変わらない" → ここらへんは、プロスペクト理論 案件になると予想(こなみかん
  • 設備投資予測その後 - 経済を良くするって、どうすれば

    あらためて「予想以上」 (KitaAlps) 2013-12-02 11:44:54 1 まず重回帰分析に詳しくない方にも理解していただくために僭越ですが少し補足 (1)重回帰分析 このグラフは、内閣府が4半期毎に作成している四半期GDP統計で、設備投資(民間企業設備)を、1輸出、2公共事業(公的固定資形成)及び3民間住宅投資(民間住宅)で重回帰分析した結果(そのうち「重回帰予測値」)を示すグラフです。 これは、簡単に言えば、次のような式を仮定して、左辺の設備投資を最もよく説明できるa、b、c、dの係数(dは定数)を求めます。それで求められた式が「重回帰式」です。 設備投資=a×輸出+b×公共事業+c×民間住宅投資+d この重回帰式で求めた値がグラフの中で「重回帰予測値」として示されています。この曲線(橙色)が(特にリーマンショック前までは)実際の「設備投資」(青色)とほとんど一致してい

    設備投資予測その後 - 経済を良くするって、どうすれば
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    haruhiwai18 2013/12/07
    コメ欄"「輸出」「公共投資」「民間住宅投資」""97-98年当時の設備投資の変化は、ここでみている3要因だけで説明できているわけです" →「97年不況は、消費税と緊縮予算のせいだろ」説がコメ欄に登場。
  • 厚生年金はデフレ要因 - 経済を良くするって、どうすれば

    経済運営をするには、公的セクター全体の需要管理は必須である。ところが、日では、国と地方の財政収支を案じることはあっても、社会保障までは考えが及ばない。先頃、公表された厚生年金の決算によれば、昨年度は1.4兆円のデフレ要因になっていた。その一方、昨年は、景気浮揚に躍起になっていたわけで、こういう統制の取れない感じが、いかにも日らしいところである。 ……… 8/9に厚労省が「厚生年金の平成24年度収支決算の概要」を公表した際の日経の反応は、「運用益で大幅な黒字だったが、積立金を取り崩す支払い超過にある」というものだった。確かに、そうではあるが、もう少し視野を広く持ちたい。ポイントは、歳出歳入差が前年度に4.9兆円の赤字だったものが、今年度は3.5兆円の赤字に改善されていることだ。 赤字の幅が1.4兆円縮んでいるのだから、その分、「財政再建」がなされたことを意味する。公的セクターにとっては結

    厚生年金はデフレ要因 - 経済を良くするって、どうすれば
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    haruhiwai18 2013/08/18
    "年金にとって重要な65歳以上の高齢者数の増加は峠を越え""「財政赤字が大きいのだから、緊縮はやればやるだけ良い」という、単純極まりない思想" →デフレに緊縮政策、という特攻精神(但し 下層民に皺寄せ)の酷さw
  • 理路整然と間違う - 経済を良くするって、どうすれば

    歴史に名を残す日経済学者は、高度経済成長の預言者となった下村治博士くらいのものだろう。その下村博士も、オイルショック後の日経済について、エネルギー制約からゼロ成長になるという読み間違えをしている。しかし、間違えた理由が何だったのか、検証できる理路整然さは評価されている。そこから「経済とはどういうものか」という認識が深まるからだ。 先日、書評家の小飼弾さんが「日の景気は賃金が決める 」(吉佳生著)を高く評価していたが、デフレの原因が賃金であることは、ある意味、当たり前である。景気というのは、設備投資を起点に、それが工場や店舗を増やし、需要と雇用が伸び、所得増によって消費が拡大し、需給が引き締まって物価が上がるという経過をたどる。こうした見方は、エコノミストには、ごく普通のものだ。 したがって、デフレの原因を考えるときは、超低金利と低賃金という投資収益を得る上で格好の条件が揃っている

    理路整然と間違う - 経済を良くするって、どうすれば
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    haruhiwai18 2013/04/29
    "短い人生では、投資での大きな失敗を後で取り返すことはできないから、小さな機会利益を捨てることになっても投資をしないという判断は、十分な理由がある" →経営者もやはりヒューリスティックですな。
  • 世代間負担論の到達点 - 経済を良くするって、どうすれば

    (前半・昨日の掲載分) 今回の旅の友は、加藤久和先生の「世代間格差」(ちくま新書)であった。さすがに加藤先生ともなると、先日に取り上げた若い小黒一正さんと違い、不用意な断定はしないし、幅広く論点をさらっている。経験と学績のなせるところだろう。まあ、加藤先生くらいでないと、筆者の議論の相手は務まらんのだよ。 11/28のコラムでは、小黒さんの「日破綻を防ぐ2つのプラン」 を取り上げ、米国の世代会計論を日に「直輸入」することの危険性を指摘し、小黒さんの立論は、団塊ジュニア世代にとって、ほとんど「自爆」に等しい結果になることを明らかにした。そこで、今回は、そうした過ちを若手の研究者がしないよう、世代間負担論の到達点がどんなものかを簡潔に紹介することにしたい。 ……… 世代間負担論は、各世代において、親世代の給付を子世代が負担するという「賦課方式」の評価をするものとも言えるだろう。その際に重要

    世代間負担論の到達点 - 経済を良くするって、どうすれば
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    haruhiwai18 2013/02/13
    "大雑把に言って、子供のない人の保険料率は50%にもしなければならない。大変な負担に見えるが、子供を養育している家計の苦しさも、そんなものである" →「保険料率50% or 子供の養育」という究極の選択w
  • 財政出動の本当の姿 - 経済を良くするって、どうすれば

    (昨日の掲載分) 安倍政権の金融緩和と財政出動には期待が集まっているが、2%のインフレ目標を日銀に呑ませる金融緩和はまだしも、財政出動は、それに値するものだろうか。昨年の2011年度予算は、4次にわたる補正後に107.5兆円となったが、今年度は、補正後でも100.5兆円にとどまる。つまり、昨年度より7兆円も少ない「緊縮予算」になるわけだ。これで景気は良くなるのかね? 日の新聞や有識者は、数字を確認するということをしない。だから、事業規模20兆円の経済対策、10.3兆円の支出拡大と言われると、容易に信じてしまう。財政当局が狡猾というより、ナイーブに過ぎるのではないだろうか。外国に居て事情に疎いP・クルーグマンが「結果的に完全に正しい」と囃すのは仕方ないにしても、日人が同じ反応では情けない。 ……… 今回、財政当局は、「過去3番目の予算規模」と説明したらしく、記者たちは、それをそのまま流し

    財政出動の本当の姿 - 経済を良くするって、どうすれば
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    haruhiwai18 2013/02/02
    "今回の補正予算の「実質」は5.2兆円だけ""これでは、誤った過大な期待を与えてしまう""2006年度予算で4兆円の国債減額という緊縮財政を仕掛けられ" →アベノミクスに仕掛けられた ("張子の虎"的な) "爆弾"w
  • 単純な緩和策では足りない現実 - 経済を良くするって、どうすれば

    今日の日経には、若い人が学べる記事が多いね。まずは、「不動産脱デフレ期待・REITは震災前水準回復、関連株6割上昇、実需とのギャップなお」という記事。金融緩和には効果があるが、それは、直接、景気の原動力である設備投資に効くのではなく、資産や為替に効くということだ。そして、他方で緊縮財政をしたら、どうなるかを考えてほしい。 資産価格が上がり、それが資産家の消費増や建設への投資に結びつけば、実体経済を浮揚させることになる。さらに需要が波及すれば、経済成長もあり得るだろう。しかし、これに緊縮財政を組み合わせると、資産価格が上がっただけになり、実体経済から得られる賃料増の裏打ちがなくなって、最後は「バブル」として崩れることになる。 筆者が言いたいのは、金融緩和には効果があるからと言って、それだけで景気を良くできると思い込み、需要管理を疎かにしてはならないということだ。しかも、資産効果はあまり大きく

    単純な緩和策では足りない現実 - 経済を良くするって、どうすれば
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2012/12/22
    "本当に大規模な需要の拡大をしようと思ったら…国民全員に給付金を出すような方法しかない""公共事業の追加に、社会保障の充実や保険料の軽減を組み合わせるのが穏当" →とりあえず緊縮禁止、な件。
  • 経済界の不合理な選択 - 経済を良くするって、どうすれば

    原発護持派の主張の中で、一つ消え去ったものがある。それは「原発の電気は安い」である。福島第一の事故以来、賠償リスク、廃炉コスト、廃棄物処理、立地先振興を勘案すれば、少なくとも、明確な優位性がないことがコンセンサスになったはずだ。そうであれば、長期的に原発をゼロにすることが、最も安く電力を確保する道であって、それに異を唱える経済界の主張は、経済合理性に反したものになる。 ………  これから発電所を建設する場合、原発とガス火発を比較すると、発電量当たりのコストはほぼ同じで、原発には未知のコストが残るのだから、原発を選択することは、あり得ない。したがって、新たな建設ができないのだから、既存の原発が寿命を迎えれば、長い目では、必ず原発はゼロになる。 安全保障など経済合理性以外の要素を重視し、あえて原発を選んだ場合、電力は高コストになるのだから、それは、経済界が嫌う国際競争力を殺ぐ行為となる。

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    haruhiwai18 2012/09/15
    "原発のない沖縄…電気料金…15~20%くらい""しかも、これには離島に供給する高コスト分も含まれるとされ""2倍には、一過性の原発償却分も含まれていると見なければならない" →"経済界"ならぬ "不経済界"の皆様w
  • 巨額の財政赤字の謎 - 経済を良くするって、どうすれば

    長く生きていると、現実が間違っていると言い出す人と、自分が間違っていると疑う人の二つのタイプがあることが分かってくる。臆病な筆者は後の方だ。経済について、いろいろと説明を試みてきたが、どこかに穴があるのじゃないかと心配してしまう。これまで失敗もしてきただけにね。 他方、世の中には、羨ましいほどの自信家もいる。「巨額の財政赤字を抱える日は、必ず破綻する」なんて言う人は、その類だと思う。筆者も昔は破綻を心配していた。金利も高かったし、「100兆円の背信」(1985年刊)というを読んでは、こんな政治では危ういなと感じていたものだった。 しかし、それから20年が経ち、国債は700兆円を超えても、兆しすら見られない。こうなっても、「いや必ず起こるんだ」と叫び続けるのも一つの在り方とは思うが、信念の薄い筆者は、これには何か理由があるのではと疑ってしまう。そして、GDP統計などを調べては、いろいろと

    巨額の財政赤字の謎 - 経済を良くするって、どうすれば
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    haruhiwai18 2012/08/12
    "「財政赤字の削減は、政治が増税を決断すればできる」と信じると同時に、消費や投資を増やすことが未解決の課題だと公言する「矛盾した考え」" →"ほこ×たて"w/財政政策の「猛アクセルと急ブレーキ」は 然り。
  • 増税だけなら簡単だ - 経済を良くするって、どうすれば

    経済運営の難しさは、成長を維持しつつ、貯蓄投資の不均衡を直していくことにある。日の場合、不均衡は財政赤字ということになる。財政赤字の削減は、政府が利用していた貯蓄を余らせることだから、経済を縮小均衡させないためには、代わりに、企業が設備投資を増やして貯蓄を使うといったことが必要になる。今日の経済教室の吉川洋先生の議論に欠けているのは、これである。 正直、増税だけなら、痛みに耐えかねる国民の抵抗を捻じ伏せる政治力さえあればできることだ。そこに経済に関する知恵は必要ない。多くの場合、政府が緊縮財政を敢行する下では、企業は設備投資を増やしてくれないし、消費増税で価格が上がれば、国民は、どうしても消費を減らしてしてしまい、貯蓄だけを減らすという都合の良いことにはならない。 したがって、増税というのは、その時々の成長の範囲内で収める必要がある。今回の消費増税の問題は、一気に3%も上げることであり、

    増税だけなら簡単だ - 経済を良くするって、どうすれば
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    haruhiwai18 2012/07/23
    "日本も米国も、金融所得への課税が軽く…高所得層の方が実効税率が低く…消費税で正せるものではない""増税を進め、公共政策を充実…という…論者は、本当に少数派" →政府(再分配機構)への信頼性の問題ですな。
  • 小論第1回 払った保険料が還ってくる年金制度にするには - 経済を良くするって、どうすれば

    年金改革シリーズ第1回 はじめに 「払った保険料くらい、ちゃんと還ってくる制度にしてほしい」、これが国民の公的年金制度に対する正直な思いだろう。「なぜ、こんな簡単なこともできないのか、政府は怠慢ではないか」そう疑って当然だ。しかし、これは、年金数理の上では、極めて難しい課題なのである。それは、政治が改革すれば何とかなるというものではまったくない。 年金制度に対する不信の根底には、こうした「国民の素朴な思い」と「年金数理の厳しい現実」の間の大きなギャップがある。ここでは、「保険料が確実に還る年金制度」にするのに必要な条件とは何であり、それが満たせない場合、どんな次善の策があるかを示す。それは、現実的ではあるが、かなり意外なものである。 1.確実に還る条件 先に結論から言うと、「保険料が確実に還る年金制度」にする条件とは、少子化を克服することである。具体的には、現在、1.3程度の合計特殊出生率

    小論第1回 払った保険料が還ってくる年金制度にするには - 経済を良くするって、どうすれば
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    haruhiwai18 2012/07/21
    "元々の年金水準は、夫婦世帯を念頭に置いたもの""保険料が還ってくる年金制度にしたければ 子のない人達の年金を半分にし、単身に見合う水準に圧縮すればよい" →年金に関する解説から 少子化対策へと繋げる小論。
  • 制度は全体から眺めるべし - 経済を良くするって、どうすれば

    今日の経済教室を読んで、若い人たちは、どう思うのかな。鈴木亘先生は、今のペースで公的年金の積立金を取り崩すと枯渇してしまい、現行の「100年安心プラン」の崩壊は明確だとする。これを聞いて、みんなは、急に不安になり、年金の抜改革をするしかないという焦りに襲われたかな? いつも言っていることだが、政策というのは、経済全体から眺めなければいけない。年金だけ、財政だけを見ていると、間違えてしまう。確かに、鈴木先生が言うように、この6年程のペースで行ったら、年金制度は持たないだろう。しかし、この6年間、日経済に何が起こったのかを思い出してほしい。 2007年にサブプライム問題が起こり、2008年にはリーマンショックが起こった。その傷が癒えないうちに、2011年には大震災である。むろん、日経済は大打撃を受けた。年金の保険料は、賃金がベースなのだから、予定より集められなくなるのは当然だ。しかも、デ

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    haruhiwai18 2012/07/21
    "マイナス成長やデフレの下で、保険料を引き上げたり、給付をカットしたりしていたら、どうなっていた""積立金は減ったものの、立派に国民ためのお役に立った。どうして、これを批判できよう" →防護壁としての働き
  • 政治史における経済政策 - 経済を良くするって、どうすれば

    中央公論7月号の「先生、このまま逃げる気ですか」という、政治史の御厨貴先生と若手研究者の佐藤信さんの対談がおもしろかったね。題材は「世代間の不公平」なのだが、今の政治史の若手が何を感じているかだけでなく、時代の雰囲気を切り取ったような、そんな印象を受けた。 政治史の難しさは、何が正しい政策なのかが判然としないところにある。そのうち、統治や外交であれば、民主化や平和といった軸があるから、まだ良い。それでも評価は別れ、例えば、坂野潤治先生の近著「日現代史」は、普通選挙制に冷淡だった原敬に手厳しいが、北岡伸一先生のように現実主義を高く評価する方もいる。原敬は、統治能力ある政党を育て、維新の軍事政権から平和裏に移行し、米国と軍備管理条約を結んだのだから、今の中国に原敬のような政治家がいれば、ノーベル平和賞ものかもしれない。 更に言えば、平和でさえ、戦争を避けることが常に「正しい」とされるわけでも

    政治史における経済政策 - 経済を良くするって、どうすれば
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    haruhiwai18 2012/06/28
    "日本の若者の多数派は、大企業とか富裕層を「敵」とは思ってない…米国の若者の選択とは明らかに違う""インフレになったとしても、困るのは貯蓄や年金に頼る団塊世代" →長年のデフレが生んだ 若年層の"心の鎖"
  • ドイツでの消費増税の教訓 - 経済を良くするって、どうすれば

    昨日は忙しかったので、一言コメントにとどめたが、「ドイツは消費税を上げても平気だった」という日経の記事は余りに安易なので、改めて書くことにする。おそらく、これは日興さんの出した「消費増税でゼロ成長に墜落する」というレポートとバランスを取りために、財政当局の御説明ペーパーを引いたものと思われる。 このペーパーの元ネタは、昨年5/30の「社会保障改革に関する集中検討会議」の資料、「消費税増税のマクロ経済に与える影響について」という報告書である。この報告書は、お役所が御都合に合わせ、まげて書くにも程があるといったシロモノだった。そのことは、出された当時に書いたコラムの6/2「財政当局の騙しと狂信」、6/11「消費税を上げるということ」あたりを参考にしてもらいたい。 さて、ドイツの場合だが、2007年1月に3%の消費増税を行っても景気に大きな影響がなかったことにはいくつか理由がある。まず2006

    ドイツでの消費増税の教訓 - 経済を良くするって、どうすれば
    haruhiwai18
    haruhiwai18 2012/06/28
    "ドイツ…消費増税を行っても景気に大きな影響がなかったことにはいくつか理由""成長率は…非常に高かった""物価上昇率は1.79%もあった""成長の大半を純輸出が稼いで" →冬の寒空に 病人に乾布摩擦を強要する 愚かしさ。