2013年6月22日 図書館デジタル化の波紋、オープンアクセスと出版は両立するか 国立国会図書館が、34万冊以上の著作権処理が完了した本や雑誌をインターネットで公開している近代デジタルライブラリー。この図書館資料のデジタル化をめぐって巻き起こった議論を追いました。 刊行中の本の公開は死活問題 近代デジタルライブラリー、通称「近デジ」が今月になって、インターネットで話題を呼びました。 インターネットに公開されたデジタル化資料が日本出版者協議会の要望により一部が一時公開停止になっているという話です。 この対応をめぐってスラッシュドットやTwitterなどインターネット上では、出版社側に批判の声が集まりました。 そこで、公開差し止めを要望した「大蔵出版」の社長、青山さんにお話を伺いました。 当初は正当だという理由で取り合われなかった 『大正新脩大蔵経』全88巻が突然近デジ上に公開された
文化庁が、2013年2月1日から3月3日にかけて実施していた電子書籍の配信実験「文化庁eBooksプロジェクト」の、配信結果(ダウンロード数)を発表しました。13タイトル中、最もダウンロード数が多かったのは、酒井潔『エロエロ草紙』で、11,749件でした。なお、プロジェクトの結果は報告書としてまとめられ、2013年4月以降に公表される予定です。 「文化庁eBooksプロジェクト」について http://www.bunka.go.jp/chosakuken/jikken/ebooks.html 参考: 文化庁が電子書籍の配信実験「文化庁eBooksプロジェクト」を開始 http://current.ndl.go.jp/node/22811
2013年2月21日、国立国会図書館(NDL)は、これまで館内限定で提供してきたデジタル化した図書資料のうち、著作権処理の終了した2万3千点をインターネット公開しました。「近代デジタルライブラリー」および「国立国会図書館デジタル化資料」で閲覧できます。公開されたもののなかには、1月に著作権保護期間の満了した柳田國男、吉川英治、室生犀星、中谷宇吉郎、正宗白鳥などの著作も含まれています。 また、デジタル化した雑誌約2万6千点を館内限定で提供開始しました(書誌情報や目次情報はインターネット公開しています)。 これにより、NDLの提供するデジタル化資料の総数は約223万点(うちインターネット公開分は約45万点)になりました。 国立国会図書館デジタル化資料 http://dl.ndl.go.jp/ 著作権処理の終了した図書2万3千点を新たにインターネット公開しました(付・プレスリリース)(国立国会図
国立国会図書館が、2013年3月6日東京本館において、ドイツ国立図書館(Deutsche Nationalbibliothek:DNB)のオンライン情報資源タスクフォース責任者コルネリア・ディーベル氏による講演会を開催します。 ドイツでは、2008年に新たな納本令が公布され、DNBへの電子書籍、電子ジャーナル、電子学位論文等、電子情報の納本が行われています。講演会では、電子情報の納本制度による収集とそのメタデータ提供について、DNBの戦略と課題が紹介される予定です。 なお、平成25年7月から国立国会図書館は、オンライン資料の制度収集を開始します。これについての報告も行われる予定です。 電子情報の収集とメタデータ:電子納本に関するドイツ国立図書館の戦略 http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/20130306lecture.html 参考: オンライン資料の
2013年1月29日、文化庁が、2月1日から3月3日にかけて、電子書籍の配信実験「文化庁eBooksプロジェクト」を実施することを発表しました。「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する実証実験」の一環として位置付けられたもので、野村総合研究所が受託事業者となり、紀伊國屋書店が配信協力を行います。 この実験プロジェクトでは、国立国会図書館のデジタル化済み資料から配信対象資料が選定され、著作権処理、電子書籍の制作、電子書店を通した配信、一般ユーザからの評価の検討が行われます。そして、将来、民間事業者や公的機関などが、既存のデジタル化資料を基に電子書籍を作成・配信する場合のガイドが作成される予定です。 発表文では、第1回配信予定資料(2月1日~)として以下の7タイトルが挙げられています。 (1)浪花禿箒子著・石川豊信画「絵本江戸紫」(1765) (2)「平治物語〔絵巻〕」(第一軸:三条殿焼討巻)(
文化庁 1.事 業 概 要 本プロジェクトは、「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する実証実験 伴い、設置されたワーキンググループ(主査:福井健策 書館の保有するデジタル・アーカイブ(デジタル化資料)の中から選定した資料を著 作権処理などの手続きを経て、電子書籍の制作から配信までを実験的に行うことによ り、課題や有効策を明らかにすることを目的とした事業です 験の結果は、将来、民間事業者や公的機関などが既存のデジタル化資料を たに電子書籍化して配信する場合の参考となるようにとりまとめる予定です。 2.配信対象資料 別添資料のとおり 3.配 信 期 間 平成25年2月1日(金)~ 4.受 託 者 等 受託事業者:株式会社野村総合研究所 配 信 協 力:株式会社紀伊國屋書店 ※詳細については、文化庁 【問い合わせ先等】 文化庁 eBooks 電話:03-55 紀伊國屋書店 http://book
【赤田康和、木村尚貴】国立国会図書館の蔵書を電子書籍にして配信する実験が2月1日、始まる。文化庁が呼びかけ、紀伊国屋書店や大日本印刷グループが参加する。同館が蔵書をスキャンして作った画像データを、民間企業が電子書籍に変換して活用する初めての例となる。 大日本印刷側は電子書籍ファイルを作り、紀伊国屋書店が自社の電子書籍ストア上で無料で一般に配信。利用者は電子書籍閲覧ソフトを使い、紙の本のような感覚でページをめくれる。一部の書籍は全文対象の検索もできる予定だ。 実験で配信されるのは、13作品。画面をスクロールすることで本物の絵巻のようにつながった画像を楽しめる「平治物語」や、直筆版と活字版を合わせた芥川竜之介の小説「河童」、著者の死後50年経ち著作権が切れたばかりの柳田国男の「遠野物語」などが予定されている。解説や装丁に著作権のある書籍もあったが、許諾をとった。
国立国会図書館が、2013年1月30日および4月17日に、オンライン資料制度収集に関する説明会を開催します。会場は東京本館及び関西館(TV中継)です。 この制度収集は、2013年7月1日から開始されるもので、民間で出版されたオンライン資料(電子書籍、電子雑誌等)を国立国会図書館に納入することが義務付けられるという内容です。当面は、オンライン資料のうち、無料かつDRM(技術的制限手段)のないものが納入の対象となります。収集についての詳しい情報がウェブサイトに掲載されています。 オンライン資料制度収集説明会開催のお知らせ(国立国会図書館) http://www.ndl.go.jp/jp/event/events/online_seminar.html オンライン資料の収集(国立国会図書館) http://www.ndl.go.jp/jp/aboutus/online_data.html オンラ
2013年7月1日から、文化財の蓄積及びその利用に資するため、納本制度に準じ、民間で出版されたオンライン資料(電子書籍、電子雑誌等)を国立国会図書館に納入することが義務付けられます。詳しくは、オンライン資料の収集のページをご覧ください。 納入の対象となるのは、当面、無料かつDRM(技術的制限手段)のないオンライン資料です。例えば、インターネット上で無料で提供されている、年鑑、要覧、機関誌、調査報告書、事業報告書、学術論文、紀要、技報、ニュースレター、小説、実用書、児童書等が納入の対象です。 国立国会図書館では、オンライン資料の収集を関係各位のご理解のもとに進めてまいりたいと考えております。そこで、皆様のご理解、ご協力を賜るため、以下の要領で、出版者(インターネット等で無料かつDRMなしで電子書籍等を公開し、又は公開しようとしている方)等を対象とする説明会を開催いたします。 対象 出版者
国立国会図書館(NDL)調査及び立法考査局が刊行している『レファレンス』のNo.738(2012年7月号)に、柳与志夫氏による「我が国の電子書籍流通における出版界の動向と政府の役割―現状と今後の課題―」という記事が掲載されています。 我が国の電子書籍流通における出版界の動向と政府の役割―現状と今後の課題― http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_3509071_po_073802.pdf?contentNo=1 レファレンスNo.738(2012年7月) http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/refer/index.html#no738
電気自動車(EV)にコネクテッド(つながる)、自動運転――。新技術を搭載するクルマが続々と登場しているが、大ヒットを記録しているものは少ない。どうすれば普及期に突入できるのか。 「…続き エコカーに「無関心の壁」 米自動車市場の現実 [有料会員限定] EV時代はまだ来ない 現実解は「マイルドHV」
静岡大学発のITベンチャー「静岡学術出版」が、学術論文や絶版になった書籍を電子書籍化し、低価格で出版・復刻するサービス「新電子出版 知の偉産シリーズ」を開始した。電子書籍化の価格は1冊あたり5万円。出来上がった電子書籍は、ネット小売り最大手「アマゾン・ドット・コム」や同社のウェブ書店で、1冊500円程度で販売されるという。 同社によると、博士・修士論文は毎年、合計約10万件が作成されているが、そのほとんどは出版されず、大学図書館などに眠ったままになっている。同社では、これまでも紙での自費出版を1000部約50万円で請け負ってきたが、「長い年月や費用をかけた研究成果が、人の目に触れずに埋もれるのは大きな損失。もっと低価格で提供したい」として、電子書籍での出版サービス開始を決めた。 同社では著者から提出された原稿をDVDなどに移し、表紙や奥付のデータを付けて電子書籍化する。経費削減のため、カバ
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