デジタル時代の著作権協議会(CCD)は6月23日、東京渋谷区の古賀政男音楽博物館けやきホールでシンポジウム「デジタルコンテンツ流通の課題2009〜適正なコンテンツ流通の実現〜」を開催。2008年度におけるCCDの活動を報告した。 まず、文化庁長官官房著作権課著作物流通推進室長の川瀬真氏が国会を通過したばかりの著作権法一部改正について解説。「インターネットの隆盛に伴う、過去最大規模の改正」と強調した。 今後の積み残し課題としては、著作権保護期間の延長と私的録音録画補償金の問題があるという。両方について、「引き続き努力する」と権利者側への協力を約束した。また、一部の団体が強力に推進している「日本版フェアユース」への対応や、放送通信関連9法の統廃合の答申が総務省から出された後の対応など、著作権法をめぐっては今後もさまざまな動きがあるとした。 活動内容の報告では、CCD権利問題研究会主査の久保田裕