ルネサス エレクトロニクスでは「海外市場および自動車・スマート社会分野への集中」を経営方針に掲げ、自動車向けマイコンの開発を行っている。一方で自動車とインターネットの融合を進めるべく、GoogleやインテルといったIT業界の巨大企業も自動車産業に参入する構えを見せている。 決算発表会にて、記者から「自動車の"自動運転"の関心が高まっている。他分野から参入を目指す企業もあるが、今後の戦略を教えてください」と問われると、作田久男氏は「自動運転というのは非常に刺激的な言葉だが、消費者が求めているかどうかは微妙なところ」と断った上で、「車メーカー、メーカーに部品を供給するルネサス、いずれにとっても安心・安全がキーワードになる。参入が相次いでいるのは恐怖だが、基本はコラボレーションだと思っている」との見方を示した。 GoogleはAndroid OSを搭載した自動車の開発を進めていると見られている。