イギリスがユーロファイター「タイフーン」の後継機にあたる次世代戦闘機のコンセプトを発表しました。具体的にどのような戦闘機になるのでしょうか。 英ファンボロー国際エアショー、2018年最大の目玉は…? イギリス国防省は2018年7月16日(月)、イギリスで開催された「ファンボロー国際エアショー」の会場内に設けられたBAEシステムズ社(イギリス)の展示場で、イギリス空軍の「Combat Air Strategy(新戦闘用航空機戦略)」を発表。同時にその新戦闘用航空機戦略で開発される新戦闘機「テンペスト」の概念を形にした大型模型をお披露目しました。 拡大画像 お披露目された「テンペスト」の大型概念模型(竹内 修撮影)。 「Combat Air Strategy」の発表会と「テンペスト」のお披露目式典には、イギリスのギャビン・ウィリアムソン国防相やイギリス空軍のスティーブン・ヒラー参謀総長などの高
戦闘機の「増槽(ぞうそう)」は、ひと言でいえば外付けの燃料タンクです。零戦などはボディの下に吊り下げ、戦闘時には切り離していましたが、昨今の戦闘機ではどのようにしているのでしょうか。 増槽、実は日本生まれ 航空機を飛ばすには、もちろん燃料が必要となります。通常は、機内に備えられたタンクに燃料を入れ飛行しますが、それだけでは燃料が足りない場合には外部に燃料タンクを取り付け、後続距離を伸ばします。また、場合によっては飛行中に給油機から直接給油を行う空中給油を行います。 主翼下に増槽を装備した航空自衛隊F-15J(2018年、石津祐介撮影)。 現在の戦闘機は、機内に複数の燃料タンクを備えています。たとえば航空自衛隊の主力戦闘機であるF-15Jには機内に6つの燃料タンクがあり、それぞれ胴体内に4つ、主翼内にふたつを備えています。 そしてそれらとは別に、機体外部に取り付ける燃料タンクを、「増槽(ぞう
政府は、航空自衛隊に配備予定の最新鋭ステルス戦闘機「F35」に、遠く離れた地上の敵を攻撃できる「空対地ミサイル」を導入する方向で検討に入った。 自衛隊への導入は初めてとなり、2018年度予算に関連経費の計上を目指している。国内の離島有事に備えるのが主目的だが、自衛のために相手国の基地などを攻撃する「敵基地攻撃能力」の保有を念頭に置いているとの見方もある。 複数の政府関係者が明らかにした。空自のF4戦闘機の後継となるF35は米軍などが採用している。敵のレーダーに探知されにくい高度なステルス性能を持つ。空自は計42機を導入し、今年度末から三沢基地(青森県)に順次配備する予定だ。このF35に導入する有力候補として検討しているのは、F35の国際共同開発に参加したノルウェーが主体となって開発中の「ジョイント・ストライク・ミサイル(JSM)」だ。海上の艦船を狙う「空対艦」とともに、空自が現在保有し
航空自衛隊の将来の主力戦闘機として導入されるステルス戦闘機、F35の国内製造の1号機が5日、愛知県の工場で公開されました。 日本は開発には参加していませんが、国内向けの機体の組み立てやレーダー部品などの製造を担っていて、5日、愛知県の三菱重工業の工場で国内製造の1号機が公開されました。 記念の式典で、若宮防衛副大臣は「F35戦闘機は最も先進的な機体で、日本の防衛に重要な意義を持っている。日米関係がより強固になることが期待される」とあいさつしました。 F35戦闘機は今年度中に青森県の航空自衛隊三沢基地で配備が始まることになっています。 F35戦闘機については、開発や製造などを行う各国が部品を融通し合うシステムがとられていて、将来的には日本の企業が製造した部品が、アメリカなど開発にあたった9か国のほか、運用する国としてシステムに参加しているイスラエルなどに提供される可能性もあります。 防衛省は
中国・広東省珠海の航空ショー「中国国際航空宇宙博覧会(珠海エアショー)」に登場した「殲31(J31)」(2014年11月11日撮影、資料写真)。(c)AFP/JOHANNES EISELE 【12月26日 AFP】中国の第5世代ステルス戦闘機の最新型「FC31鶻鷹(FC31 Gyrfalcon)」の試験飛行が先週23日に行われていたことが明らかになった。 26日付の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、初めての試験飛行が行われたのは「殲31(J31)」の最新版で、「FC31鶻鷹」と改称されたステルス戦闘機。いわゆる「第5世代」の双発戦闘機で、米国の最新鋭ステルス戦闘機F35の対抗機とみなされている。 同紙は「ステルス性能、電子機器の性能が向上し、最大積載量も増えた」とする専門家の談話を引用している。製造メーカーは中国航空工業集団(AVIC)の子会社、瀋陽飛機工業(
6月9日、中国海軍ジャンカイ級フリゲート艦1隻が尖閣諸島周辺の接続水域に侵入した。これまで公船(海警)が接続水域や領海に侵入してくることは、しばしばあったが、中国海軍が尖閣諸島周辺の接続水域に入ったのは初めてである。 その6日後の15日、今度は中国海軍ドンディアオ級情報収集艦が口永良部周辺の領海を侵犯した。2004年、中国海軍漢級原子力潜水艦が先島諸島周辺の領海を侵犯して以来、2回目の事案である。 中国国防省は「トカラ海峡は『国際航行に使われている海峡』で、自由に航行できる」と正当性を主張している。だが日本政府「屋久島や奄美群島付近のトカラ海峡は国際的な船舶航行がほとんどなく、国連海洋法条約で定める『国際海峡』には該当しない」と反論し懸念を示した。 国際法上、領海内の無害通航は認められている。ただ中国は自国の領海においては、「無害通航」についても事前承認を求めている。今回はダブルスタンダー
日本で サーブ といえば、自動車メーカーの「サーブ・オートモービル」を連想する方も多いと思います。しかし現在休止中のサーブ・オートモービルの本体であるサーブが、 民間機や軍用機を製造 していることはあまり知られていないかもしれません。そんなサーブは先日、 最新型の戦闘機となる「サーブ 39 グリペン E」 を公開しました。 グリペン E は多目的な作戦に対応可能な マルチロール機 の一種で、戦闘機「サーブ 39グリペン」の最新モデルとなります。サーブ 39 グリペンは戦闘から攻撃、偵察任務までこなしながら航続距離やステルス性能を抑えることで、優れたコストパフォーマンスを達成。さらにE型はステルス性能を改善しながら、 発展した兵器搭載能力と電子兵器の搭載 を達成しています。 またE型はグリペンの特徴である運動性の良さや短い滑走路、あるいは高速道路からの離陸も可能。整備性もよく、50年の稼
【軍事ワールド】史上最強の米戦闘機が復活か…中露ステルス機の脅威論が台頭、最新F-35は「鈍重」と不評買う 史上最強の戦闘機を再生産する案が米国で持ち上がっている。レーダーに映らないうえ、戦闘機としてほぼ敵機に後ろにつかれることのない機動性を持ちながら、高価格と世界的軍縮のため生産中止になった「F-22ラプター」について再生産を検討するよう、米下院が空軍に命じたのだ。実現すれば世界の軍事バランスを変えるのはもちろん、日本のステルス戦闘機配備計画にも大きな影響を与えそうな計画だが、再生産予算を調達できるまでにはまだ波乱がありそうだ。(岡田敏彦) 最強の翼が再び? 米軍事サイト「ディフェンス・ニュース」などによると、米下院が空軍に対しF-22ラプターの組み立て再開を検討するよう命じたことが4月19日に公表された。 F-22は、1985年に空軍が要求したATF(先進戦術戦闘機)案に米航空機メーカ
航空自衛隊のF15戦闘機パイロットは、機体の愛称からイーグル・ドライバーとも呼ばれ、世界各国の空軍パイロットのなかでも卓抜したテクニックを持つ。そんな彼らが「別格」と畏怖する精鋭部隊が、カラフルな特殊迷彩を施したF15を操る「飛行教導群」だ。 敵機を意味する「アグレッサー部隊」として日本各地の戦闘機部隊を巡回し、訓練・指導することを主任務としている。隊員の右胸にはドクロ、左肩にはコブラのワッペンとおどろおどろしい。ドクロには空中戦では小さなミスが即座に死に直結するとの訓戒が、コブラにはより広い視野を持てとの意味が、それぞれ込められている。 各地の戦闘機部隊との訓練では、常に訓練相手より半歩上をいく強敵を演じ、相手パイロットのレベルを高める。稽古をつける相手より実力が下では話にならないが、圧倒的に強くても実のある訓練にはならない。相手のレベルに合わせながら訓練の濃度をコントロールできるところ
赤と白に彩られた機体はライトアップされ輝いていた。操縦席直下の日の丸の赤もデザインの一部に溶け込み、わが国戦闘機開発の再生に向かう決意を示しているかのよう。反面、本当に高性能戦闘機開発に向けた研究実験機なのかと驚くほど機体は細身で、しなやかささえ漂っていた。 愛知県内にある三菱重工の工場で28日、米軍のF-35といった「第5世代」戦闘機の上をうかがう、将来の「第6世代」戦闘機開発に備えた研究実験機《先進技術実証機》が公開された。 「先端技術を集めた兵器は美しい。秘密のベールに包まれた技術も神秘性をかもしだす」 とは、官民の防衛関係者が兵器をお披露目するにあたり、一様に抱く感慨だ。工場内でこの感慨を共有した。 先進技術実証機は富士山の別称「心神(しんしん)」という愛称の方がすっかり有名になった。 三菱重工関係者が命名したとの説もあるが、定かではない。ともあれ、零(ゼロ)戦と縁(えにし)が深い
(CNN) 米空軍研究所(AFRL)はこのほど、戦闘機に搭載可能なレーザー兵器について、2020年までに公開が可能となる見通しであることを明らかにした。 AFRL指向性エネルギー部のチーフエンジニア、ケリー・ハメット氏は「まさに国家的な転換点だ。実際に利用可能な段階まで技術は進化・成熟しつつある」と述べた。 大きな課題となっているのは、戦闘機に搭載するための小型で正確、なおかつ強力なレーザーを作り出すことだ。戦闘機が超音速に近い高速で飛ぶために発生する振動と重力が、開発をさらに困難にしている。だが5年もあればこうしたハードルは乗り越えられるとハメット氏は言う。 AFRLでは他にも映画「スタートレック」ばりの兵器の研究を進めている。
米空軍が提供した、北大西洋条約機構(NATO)の作戦中に飛行する米軍の偵察機RC135(撮影日不明、資料写真)。(c)AFP/USAF/GREG DAVIS 【9月23日 AFP】中国の戦闘機2機が、黄海(Yellow Sea)上空の国際空域で米軍の偵察機に異常接近していたことを、米当局関係者が22日、明らかにした。 異常接近が明らかにされたのは、中国の習近平(Xi Jinping)国家主席が米国への公式訪問を開始した初日だった。 米当局関係者によれば、今月15日、中国の戦闘機2機が米軍の偵察機RC135の進路を妨害し、前方を横切ったという。 米国防総省のピーター・クック(Peter Cook)報道官は、詳細は明らかにしなかったものの、こうした事態があったことは認めた。 「パイロットからは、相手の航空機は機首の前を危険な飛び方で横切っていったようだという報告を受けている」とクック報道官は記
宮崎駿監督の最後の長編アニメ映画「風立ちぬ」、そして百田尚樹原作の「永遠の0(ゼロ)」の興行ヒットで、ゼロ戦(零式艦上戦闘機)への人々の関心や哀愁の念が高まっている。そんな中で、日本人の心をさらに引きつけそうな呼び名を持つ「平成のゼロ戦」が今年中に登場する。 将来の国産ステルス戦闘機の試作機となっている「先進技術実証機」(通称・心神=しんしん)が、年内に初飛行するのだ。小野寺五典防衛相が4月10日の参議院外交防衛委員会で、心神の今年中の初飛行を改めて明言した。 防衛省技術研究本部(技本)の関係者は「もともとゴールデンウィーク明けの5月にも心神をマスコミ陣にロールアウト(お披露目)する予定だったが、数カ月遅れている。初飛行は今年ぎりぎりになるかもしれない」と述べた。 ゼロの遺伝子を持つ「心神」 試作機とはいえ、事実上の「日の丸ステルス機」の第1号となるのが、心神である。技本は、1995年度か
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