ドバイ首長国の政府系投資会社、ドバイ・インターナショナル・キャピタル(DIC)のサミール・アル・アンサリCEO(最高経営責任者)は、事業運営において人材をとりわけ重視する。同国首長のシーク・ムハンマド・ビン・ラーシド・アール・マクトゥーム氏が保有するDICのために、最強の顧問チームを編成しようと尽力してきた。 アジア市場開拓に期待 DICは先に、香港の大物投資家ビクター・チュー氏をDICの取締役会メンバーに指名している。アル・アンサリ氏は英フィナンシャル・タイムズ(FT)の取材に対して、DICは運用資産に占めるアジア投資の比率を現在の20%から30%に高めようとしており、チュー氏の指名がアジア市場での新たなチャンスにつながることを期待していると語っていた。「我々は皆、中国市場への参入を望んでいるが、これが難しい」(アル・アンサリ氏)。 そのDICが11月29日、世界の産業界の大物3人を傘下