「みんなが言っていることや思っていること、その価値観の違いなどに子どもの頃から興味があって、語学を勉強するのが好きだったんです。映画を見るときも翻訳の吹き替えではなく、直接その役者の肉声を聞いた方がいいと思っていたし、話し合ってコミュニケーションをとることに興味がありました」(福原) 高校を卒業した福原は、語学を学びにフランスに向かった。高校でフランス語を学んだ彼女だったが、実際にフランスに向かっても必要なのは英語だった。しかし高校ではフランス語を集中的に学んでいたため、英語はほとんど話せない。それならばと、フランスを諦めてイギリスに向かう。ロンドンから鉄道で2時間強の位置にある街、リーズで大学の英語コースに入ったものの、英語の勉強にはあまり興味が持てず、隣のアート学校が気になって仕方ない。どんなコースがあるのかもわからないが、出入りしている人たちがおもしろそうだから……。アートの教育を受