太陽光や風力などによる電力を電力会社に買い取るよう義務づける「再生可能エネルギー特別措置法案」は、与野党協議を経た修正案が23日の衆院経済産業委員会で可決され、同日中に衆院を通過、参院審議を経て26日にも成立する見通しだ。 2012年7月に施行される。修正案は、太陽光などによる電力の買い取り費用を電力会社が電気料金に上乗せする際、製造業の平均値よりも電力を8倍以上使う企業を対象に、上乗せ分の8割以上を軽減する策を講じた。 元々の政府案は、上乗せ費用の負担を全産業、家庭などに一律に求める内容だった。修正案による負担軽減の対象は、電力を大量に消費する鉄鋼や化学メーカーなどが中心になるとみられる。修正案は、東日本大震災の被災地について、同法施行後も13年3月末まで電気料金の値上げを見送ることも盛り込んだ。