半年間、あまちゃんを見てきてよかった。寄せては返す多幸感。何度も、太巻のようにあふれて顔をテカテカにする涙。僕は今日、昼の再放送を含めて6度この回を見返しました。そして鈴鹿ひろ美が歌う「潮騒のメモリー」を20回以上聴き返しました。聴いても聴いてもまた聴きたくなる歌声に、とりつかれたように。 薬師丸ひろ子という存在の偉大さ。この物語の中で、鈴鹿ひろ美は天才的大女優として描かれます。その設定のまま「大女優が演技で圧倒する」というシーンが作中で何度も登場しました。演じる薬師丸ひろ子への期待の大きさ。もしそこで薬師丸ひろ子の演技が「ごく普通」のものであれば、話そのものが成立しなくなります。しかし、話は成立します。薬師丸ひろ子という女優のチカラで。角川映画で僕ら世代の心をつかんだ新人女優は、今もこうして輝きつづけている。青春のつづきが甦るようで、誇らしくなります。 そして、今日。鈴鹿ひろ美が一世一代