引退した石原慎太郎氏が都政と国政に残したもの 石原慎太郎氏が政界を引退した。 日本維新の会で共同代表を務めた橋下徹大阪市長は、14日の総選挙後、「本当にお疲れさまの一言に尽きますね。僕が逆立ちしてもかなわない」と、石原氏の50年近い政治家生活をねぎらった。 確かに、物議をかもす発言は多かったものの、情報発信力と存在感は抜群で、人気も高かった。 しかし、2007年4月、東京都知事選で3選を果たしてからは、「石原都政」の継承に失敗。衆院に転じてからは、2度、脳梗塞に倒れたこともあって、肉体的な衰えは隠せず、「引退するけど出馬」という“禁じ手”を使った今回の衆院選で、最高顧問を務める次世代の党は、19議席を2議席に減らすという大敗北を喫した。 政界デビューは、芥川賞作家として、また「石原裕次郎の兄」として高い人気を利用、68年、参院全国区に出馬、史上初の300万票を獲得してトップ当選した。 95