大型スペシャルドラマが目白押しとなった年末年始。なかでも「嵐」の二宮和也(32)を主役に起用した2本――TBS系「赤めだか」(12月28日放送)と、フジテレビ系「坊っちゃん」(1月3日放送)はド派手な前宣伝もあって注目されたが、いい具合に期待を裏切る内容だった。 「2作とも良質で見応えのある青春ドラマでした」(コラムニストの桧山珠美氏)と識者も太鼓判を押すだけあって、思わず涙腺が緩む場面やセリフがたんまり。録画して見てないというオトーサンもオンタイムにこだわらず、時間のある時に楽しめる秀作に仕上がっていた。 ■学生服が似合う32歳 「赤めだか」は落語家立川談春がつづった同名エッセーのドラマ化で、立川談志との師弟愛を二宮、ビートたけし(68)の共演で描いた。かたや「坊っちゃん」は夏目漱石没後100年の節目に選ばれた題材で、新米教師の坊っちゃんが愛媛・松山の旧制中学校で生徒や同僚教師らを