著者プロフィール:藤田正美 「ニューズウィーク日本版」元編集長。東京大学経済学部卒業後、「週刊東洋経済」の記者・編集者として14年間の経験を積む。1985年に「よりグローバルな視点」を求めて「ニューズウィーク日本版」創刊プロジェクトに参加。1994年~2000年に同誌編集長、2001年~2004年3月に同誌編集主幹を勤める。2004年4月からはフリーランスとして、インターネットを中心にコラムを執筆するほか、テレビにコメンテーターとして出演。ブログ「藤田正美の世の中まるごと“Observer”」 こうした言葉が出てくるのは、中国が新興国の「代表選手」である時代は終わったという認識が広まっているからだ。理財商品の拡大に伴って中国経済の「バブル崩壊」に懸念が高まっているからだけではない。むしろ中国が低賃金労働力を背景にした「世界の工場」という経済構造を変革できるかどうかに関心が高まっていることを