厚生労働省が1日付でまとめた2015年の人口動態統計年間推計によると、日本人の出生数は14年比4000人増の100万8000人となり、5年ぶりに増加に転じた。 一方、死亡数は出生数を29万4000人上回り、9年連続で自然減となった。減少幅は前年より約2万5000人増え、自然減の数は統計を取り始めた1899年以降で最大となった。 厚労省は出生数が増えた理由について、「雇用情勢の改善や保育施設の増加が影響した可能性がある」と指摘する一方、自然減が最大となったのは、「人口が多い『団塊の世代』が高齢者になるなどした影響」と分析する。死亡数は14年比2万9000人増の130万2000人だった。 婚姻件数は同9000組減の63万5000組、離婚件数は同3000組増の22万5000組だった。 人口動態統計の年間推計は、1~10月の増減率をもとに、11、12月分を予測してまとめた。