旭川電気軌道が復元した、円形の前照灯などレトロなデザインの路線バス「MR430」。運輸局まで公道を走り、車検に合格。現役時と同じ「128」の車両番号を取得した=北海道旭川市 北海道旭川市のバス会社「旭川電気軌道」が、60年前に活躍した路線バスを復元した。円形の前照灯、丸みを帯びた銀色の車体に青の模様が施されたレトロなデザインが注目されている。珍しいのが前輪2軸、後輪はダブルタイヤの計3軸構造。8本のタイヤで高度成長期の大量輸送を担った。普段は市内の同社施設で見学でき、担当者は「往時の旭川の空気を感じてもらえたら」と話す。 旭川電気軌道が復元した路線バス「MR430」=北海道旭川市三菱日本重工業(現三菱ふそうトラック・バス)が1960年代に製造した「MR430」。より多くの客を乗せられるよう、車体は現在の一般的な路線バスより約1メートル長く、車軸も重さに耐える設計だ。