太平洋上の小笠原諸島にある東京都小笠原村は、24日から来月6日まで、都内を含む村外からの来島自粛などを求める村独自の緊急事態宣言を出す。医療資源に限りがある中、村内の感染者が急増している現状に歯止めをかける狙いがある。 同村では昨年秋から新規感染は出ていなかったが、7月下旬から感染者が増加。今月13日までの1週間で10~50代の村民と来島者計7人の感染が確認された。村内には感染症に対応する設備を備えた医療機関がないことから、感染拡大による影響が懸念されていた。 例年、8月下旬から9月上旬はダイビングや釣りなどを目的にした観光客が増える時期でもあり、村は他の道府県だけでなく、都内からの来島も抑制する必要があると判断した。期間中は緊急の用事などを除いた来島の自粛を求めるほか、村内の小中学校を休校にするなどの措置をとる。 同村総務課の担当者は「このままでは村の医療が限界を超えかねない。宣言によっ