台湾情勢が緊迫しているのに、日本で国防議論が盛り上がらない理由とは 国防や安全保障の話をすると危険人物扱いにされる…などの3つの問題点 「冷徹で合理的、そして健全な語り口で、国防議論をすべき」と奥山氏 台湾情勢が熱を帯びている。今年に入って、中国は空軍機を台湾近くの空域に大量に侵入させると、アメリカの専門家たちは次々と台湾有事を警戒するような声明を発表。北京とアメリカの緊張は高まっている。 日本でも安倍元首相がここ数週間で二度ほど「台湾有事は日本有事」と発言したことに対して、北京政府が反発したとのニュースが流れた。 それでも日本の世論における警戒感は少なく、「台湾有事に備えよう」とか「国防費GDP2%を目指そう」という議論はほとんど起こっていないし、メディアも騒ぐ様子がない。 現在、国民から自衛隊への信頼度は80%超と非常に高い(参考)。災害派遣や海外へのPKOやアフリカ沖での海賊対処、そ