12年落ちランチアのおかげでまずはイタリアに住んで22年になる筆者自身について、平成という元号を用いながら振り返ってみる。 平成元年は、東京の音大を卒業した年であった。恩赦で卒業試験が免除になるか? などと勝手に想像していたが、もちろんそんなことは無かった。ともあれ、運良く新卒で当時神保町にあった出版社の自動車誌編集部に就職することができた。 それから約8年。30歳のときだった。「平成8年・社会人8年目で末広がり」という勝手な自己解釈で会社を辞めた。「この先もうちょっとサラリーマン」と思い始めると10年・20年と会社員を続けてしまいそうだったからである。 そして会社を辞めて6日後に結婚し、その数日後、かつて海外出張で行く機会に恵まれなかっただけに憧れ募ったイタリアで学生生活を始めるという、今考えるとかなり無謀な転身を図った。それでも住み始めた途端、サラリーマン時代たびたび襲われたストレス性
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