西野監督は絞り出すようにクラブへの不信感を口にした。「例年そうですから。テーブルの上にいろんなものを乗せて整理して…」。これまでは、シーズンのもっと早い段階で自身の契約更新についての打診があり、チームをどのように変えていくかという話をフロントと一緒に話し合ってきたが、それが今年はなかったことが、両者に決定的な溝を作った。 山本浩靖強化部長によると、強化部が金森喜久男社長に来季のチーム編成について具申したのは10月4日。「監督をどうするかという話も入っていた」という。 だが、そこから具体的な動きはなかった。ナビスコ杯、天皇杯で敗退し、リーグ戦も19日の新潟戦に引き分けて6年ぶりの優勝が厳しくなる中、西野監督から口火を切る形で退任騒動が巻き起こった。アジア・サッカー連盟(AFC)の会議や表彰式のため、マレーシアのクアラルンプールに滞在していた金森社長が予定を切り上げて帰国。22日に西野監督と緊