椹木野衣の著書『後美術論』が、2月27日に刊行される。 同書は、2010年11月号から『美術手帖』に連載されている椹木の評論『後美術論』から、14回分を収めたもの。「後美術」とは、美術や音楽といった既成のジャンルを取り払い、ジャンルが生まれる前の混沌から新しい芸術の批評を探る試みだという。600ページを超えるボリュームとなる同書では、ジョン・レノンとオノ・ヨーコを、ポピュラー音楽と前衛芸術の枠組みを外して「音楽と美術の結婚」というテーマで論じるなど、様々なミュージシャンとアーティストを1つの章で読み解いていく。 評論の対象として取り上げられている「後美術家」たちの組み合わせは、オノ・ヨーコとジョン・レノンをはじめ、Sonic Youthとマイク・ケリーとクリスチャン・マークレー、クリス・バーデンとケネス・アンガー、PerfumeとKraftwerkとギルバート&ジョージ、アンディ・ウォーホ