奥州市江刺と住田町にまたがる種山高原牧野が8日、開牧した。初日は奥州、金ケ崎、大船渡、陸前高田、住田の5市町の農家から約140頭の牛が搬入され、広々とした牧野に入った。放牧は10月30日までを予定している。 同日は、トラックに乗せられた黒毛和牛やホルスタインが次々に入牧。消毒や検査を行った後、300ヘクタールを超える牧野に放された。 8頭を預けた千田伸治さん(奥州市江刺米里)は「50年ほど来ているが、今年はいつもより雪が少ない。放牧すると丈夫で長持ちする良い牛になる」と話していた。 同牧野では、今年は水分が少ないものの草の伸びは平年通りといい、「シカが若芽を食べており、食害を懸念している」としている。 江刺畜産公社は、奥州市江刺の阿原山牧場の開牧を11日に予定していたが、4月の日照不足と低温によって牧草の生育が遅れていることから21日に延期した。開牧日の受付時間は午前8時30分~11時30