2014年の創業時からほぼ全員リモートワークという企業がある。宮崎県西都市に本社のある株式会社キャスターでは、業務委託を含む約700人がリモートで働いており、継続的に入社希望が殺到している。取締役COOの石倉秀明氏は「リモートワークが浸透しないのは、男性主導で出社前提の働き方になっているから。いまこそ男性が働き方を変えるチャンス」という──。(第3回/全3回) ※本稿は、石倉秀明『会社には行かない 6年やってわかった普通の人こそ評価されるリモートワークという働き方』(CCCメディアハウス)の一部を再編集したものです。 企業の「経営戦略」としてのリモートワーク リモートワークは働く個人のメリットとして語られることが多いですが、実は企業戦略としても有利な点がいろいろあります。 私たちキャスターは、宮崎県西都市に本社オフィスを構えていますが、これも含めた全社での家賃は月間で数十万円ほど。できたば