すでに、建国記念日の予定はお決まりだろうか。来る、2月11日(祝日)、東大の安田講堂でLHC実験に関する一般講演会がある。LHCはジュネーブ郊外に建設された世界最大にして最高エネルギーの加速器であり、全周27kmの巨大なリングを用いて光速の99.999999%まで加速した陽子を衝突させることで、ビックバンから1兆分の1秒後の世界を再現し、人類がまだ見たことの無い極限の異世界を探るものだ。 なぜ物には重さがあるのか。なぜこの世界には見ることも触ることもできない物質、ダークマターが存在しているのか。この世界は本当に3次元なのか。この世界にある全ての力の起源は何か。LHC実験はこれらの素朴な疑問に対して強力な道標となることが期待されている。 登壇者 まず、小柴昌俊特別栄誉教授。カミオカンデ実験を率いてニュートリノ天文学を開拓した功績により2002年ノーベル物理学賞を受賞した。その足跡については今
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