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2008年10月9日のブックマーク (3件)

  • 第10回 [データモデル編]業務フローに沿って全体を俯瞰できる図を作る

    前回は,データモデル全体が俯瞰できること,データモデルが適切にグルーピングされていること,各グループ間の関連が把握できることの重要性について説明しました。今回は,業務の流れに沿って,システム全体を俯瞰することの重要性について説明しましょう。 業務間連携や外部システム連携を発注者と合意する 複数の業務にまたがるシステムを設計・開発する場合,個々の業務ごとに画面→機能→データ設計を進めてしまいがちです。 業務間の連携について全く考慮する必要がないシステムならこれでも問題ないのですが,受発注システムのように,データベースやファイルに登録された伝票データが複数業務にわたって参照・更新されていくシステムでは,業務間連携について十分に考慮する必要があります。 さらに,外部システムとの連携についても考慮する必要があります。例えば,得意先別に仕訳された請求データを外部システムとして既に存在する財務管理シス

    第10回 [データモデル編]業務フローに沿って全体を俯瞰できる図を作る
  • 赤字プロジェクトは減少傾向だが,本当の試練はこれから

    システム開発において,赤字プロジェクトの解消は昔から大きな課題である。その点において,ここ数年のシステム・インテグレーション市場は“金融特需”に沸き,大手ベンダーは「赤字プロジェクトを大幅に圧縮した」として好決算を連発してきた。だが今,サブプライムローン問題が引き金となって世界的な景気後退が起こりつつあり,予断を許さない。 そんな景気の転換点にあって,システム開発における赤字プロジェクトの現状と今後の見通しを探るべく,ITproは「赤字プロジェクトに関する調査」を実施した。調査期間は2008年9月25日~10月2日。863人から回答を得た。 プロジェクトの半数近くが「赤字」か「赤字スレスレ」の綱渡り まず,現時点におけるシステム開発プロジェクトの収支状況を見てみよう(図1)。最も多い回答は,「赤字ではないが,利益も出ていない」(30.1%)だった。厳しい環境の中で,プロジェクトのおよそ3分

    赤字プロジェクトは減少傾向だが,本当の試練はこれから
  • 第4回 データの「見える化」ならDFDを使おう

    「ずいぶん前に使っていたと,先輩から聞いたことがある」「今はUMLがあるからそんな手法はいらないのでは」――。開発現場で最近,DOA(Data Oriented Approach)についてこんな声を耳にする。確かに,システムの部品化が進んでSOA(Service Oriented Architecture)に注目が集まり,UMLやBPMN(Business Process Modeling Notation)を用いたモデリング手法が広がりを見せている。 しかし,従来から変わっていないことがある。それはすべてのシステムは必ず「データ」を扱うことだ。システムが大きくなればなるほど,扱うデータも多くなる。ここで機能を中心に考えていると,データの漏れや不整合の発生を招き,システム全体を見渡すのが難しくなる。だから筆者は,データの流れの把握と分析に着目したDOAにこだわる。以下では,筆者が実践するD

    第4回 データの「見える化」ならDFDを使おう