筆者よりプログラミングやソフトウェアエンジニアリングにずっと詳しい読者に対して、身の程知らずのそしりを免れないタイトルだが、この連載の開始にあたって「多角的な視点から」というのを強調したと思う。ひとつの考え方として捉えていただければ幸いだ。 オブジェクト指向の「波」 現役エンジニアの読者諸氏にしてみたら素人同然の私だが、これでもエンジニアとしてプログラミングや回路設計などでメシを食っていた時代もある。初めてのプログラムというものに接したのは本と雑誌で読んだBASICだった。実際に自分でプログラミングをしたのはアセンブラ(というかマシン語)が最初だ。SDK-85とかTK-80の時代だったので、BASICなんて「ASR-33」といったテレタイプ端末がないと使えなかったからだ。 就職してからは、ロジック回路などをやりながらFORTRAN、BASIC、C言語あたりを使っていた。COBOLの経験もあ
