新型コロナウイルス感染拡大による4か月間の中断期間を経て、再開されたJリーグも2カ月が経過した。J1で断トツ首位を走るのは川崎フロンターレ。そのけん引役の1人となっているのが、大卒ルーキーの三苫薫。すでに6ゴールを叩き出し、J1得点ランキング7位タイにつけているのだ。 「三笘はもともと川崎U-18からトップに上がるのを断って筑波大に来た選手。ポテンシャルが非凡だったのは間違いありません。ただ『人を育てる』『将来的に日本のスポーツを支える人材になる』という我々の理念に則って、大学時代は学業にも精を出し、成績優秀でした。『自分のドリブルはなぜ抜けるのか』という卒業論文も自分なりに興味関心を抱きながら努力していました。今年のJでの活躍を嬉しく思います」 こう語るのは、筑波大学蹴球部の小井土正亮(こいどまさあき)監督。2014年の就任から6年目を迎える42歳の指揮官だ。 高校の先生になるつもりが指