サイボウズの青野慶久社長が“時の人”となっている。11月、選択的夫婦別姓の導入を求め、来春にも東京地裁に提訴する方針を発表。賛否両論が巻き起こった。特にインターネット上で反響が大きく、SNSやニュースサイトで活発な議論が交わされている。 夫婦別姓訴訟は2015年、同姓とする現行制度について最高裁が「合憲」と判断し棄却した。なぜ青野社長は夫婦別姓の訴訟に至ったのか。夫婦別姓訴訟の方針を発表することで、どのような反響があったのか。訴訟に込めた思いとは? 青野社長に聞いた。 「絶対に夫婦は同姓でなくてはならない」のムダ ――夫婦別姓訴訟に至るまでの経緯を教えてください。青野さん自身も、戸籍の名前は「西端慶久」。結婚時に妻の姓に変更しています。 16年前の2001年、結婚するときに妻が「名字を変えたくない」と言ったんです。自分が妻の名字になることは想像もしていなかったのですが、そこで「自分が名字を