終身雇用の会社が減少し、副業を認める会社が増えていくと、給与の仕組みはどうなるのでしょう? 前回は「昇給があたりまえではなくなる」ということを示しましたが、そのことについて不安を持たれた方がおられるかもしれません。しかし昇給があたりまえでなくなるからこそ、実力を認められた人が一層昇給する仕組みになる会社もあります。今、改革の現場で起きている給与制度の4つの方向性について説明しましょう。 市場価値で給与が決まる会社が増えつつある昇給があたりまえでなくなる場合、どうやって給与を決めるようになるのでしょう。 第一の基準は「市場価値」に他なりません。たとえば大企業から中小企業までほぼ同じくらいの金額で設定されている新卒の初任給についても、市場価値が検討されるようになってきました。入社時の年収格差で調べてみれば、DeNAやファーストリテイリング、サイバーエージェント、ソニーなどで通常よりも高い金額を