見所不足(?)のヘルシンキヘルシンキには、ヘルシンキ・マーケティングという会社がある。市が100%出資、所有している企業のひとつで、観光促進やビジネスプロモーションの一部などを担っている。もともと1964年に発足したという、けっこう伝統のある組織だが、現在の役割に合わせて、昨年呼び名が変わったそうだ。先日、そこの人に会う機会があって、ヘルシンキの観光について語ってくれた。 すると、まずはこんなことを言い出した。 ヘルシンキには、これといって誇れるような、所謂「観光名所」はない。例えば、パリにはエッフェル塔がある。誰でも知っていて、それだけで、たくさんの観光客を呼び込める施設。でも、ヘルシンキにそんなものはない。 ふむ、たしかに。花の都で輝くエッフェル塔。こんなの、ない。 ガイドブックに載っていそうなヘルシンキの観光スポットをあげてみると、大聖堂、マーケット広場、エスプラナーディ公園、ウスペ
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