在日朝鮮人のフリーライターが、インターネット上の情報をテーマごとに集めて紹介する「まとめサイト」に差別的な投稿を載せられたと訴えた裁判で、2審の大阪高等裁判所は「引用元とは独立した表現行為で、内容も悪質だ」として、1審に続いてサイトの運営者に200万円の支払いを命じました。 これに対して運営者側は2審で「別の掲示板サイトの投稿を集めただけで、名誉毀損や侮辱などの新たな意味合いは生じさせていない」と主張していました。 28日の2審の判決で、大阪高等裁判所の江口とし子裁判長は「このまとめサイトは運営者が一定の意図に基づいて新たに作成したもので、引用元の投稿サイトからは独立した表現行為だ。読者に与える印象も、より強烈で感情をあおるものになっている。人種差別や女性差別の内容が多数含まれていて非常に悪質だ」として、1審に続いて運営者に200万円の支払いを命じました。 在日朝鮮人のフリーライター李信恵