日産自動車に損害を与えたとして、会社法違反(特別背任)容疑で再逮捕された前会長カルロス・ゴーン容疑者(64)=金融商品取引法違反罪で起訴=が、私的な投資で生じた十八億円余りの損失を日産に付け替えたわずか数カ月後、損失を自身の資産管理会社に戻していたことが、関係者への取材で分かった。 この間、証券取引等監視委員会が損失の転嫁を「特別背任の疑いがある」と問題視。東京地検特捜部はゴーン容疑者が不正を追及されるのを避けようと、急いで戻したとみている。 ゴーン容疑者は二〇〇八年十月、自身の資産管理会社と新生銀行との通貨デリバティブ(金融派生商品)取引契約で発生した約十八億五千万円の評価損ごと、契約の権利を日産に移して損害を与えたなどとして二十一日に再逮捕された。 関係者によると、監視委は〇八年秋、新生銀行を定期検査した。この際、ゴーン容疑者の損失付け替えを見つけ、特別背任に当たる可能性があると同行に
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