8月14日から16日まで東京・有明の東京ビッグサイトで開かれ、過去最高の56万人を集めた同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)76」。出版社や映像会社に負けないパワーを持つようになったコミケを、ユーザー発の市場興隆といった視点から研究する学者もいて、コミケ会場でシンポジウムを行い、文化や経済にコミケが及ぼしている影響の大きさを訴えた。 漫画を中心に、イラストや評論といった創作活動を行う個人やサークルが、冊子を持ち寄り頒布するイベントがコミケ。1975年の第1回開催から30年以上がたち、世界最大の同人誌即売イベントへと成長した。現在は8月と12月の年2回、開かれている。 14日に行われたシンポジウム「ユーザーが生み出す超多様性市場としてのコミックマーケットとその今後」には、コミックマーケット準備会の筆谷芳行共同代表が登壇。参加者が増えている背景には、「対等の立場で作家さんと話せる機会